月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

☆10月後半の映画鑑賞(4)メモ

2008年10月31日 | ■2008年 10月の映画鑑賞

●「僕は、君のためにこそ死に行く

日本人が「あの戦争」を題材にした映画を作ると、どうしてもこうなってしまうという見本のような映画ですが、エンターテイメント未満の愚作とそう思いつつも、特攻という歴史を思うとき、思わず胸が締め付けられ涙する私は、やはり日本人であり愛国者だということを実感させられてしまいますね。


http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6382


●「オネーギンの恋文」(1999年 監督マーサ・ファインズ)


http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112110453.html

レイフ・ファインズのファンでも、これは好き嫌いが分かれる映画なのではないかと思うのは、19世紀前半のロシア 貴族のイメージとレイフ・ファインズの繊細さを安易に結びつけることに抵抗を感じるか否かということで、私はちょっと抵抗を感じる一人。むしろ、弟のジョセフ・ファインズがオネーギンを演じたら面白かったかもしれませんね。


●「イル・ポスティーノ(ポストマン)」



邦画の「ポストマン」http://www.postman-movie.jp/index2.htmlではありません。ケビン・コスナーのつまらなかったあの「ポストマン」http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D110474932.htmlでもありません。1995年制作のイタリアの映画「イル・ポスティーノ」(=ポストマン」)です。ブログで別立てでご紹介します。

 

●「ボーン アルティメイタム



これも、また見てしまいました・・・(^^;)
映画『スパイゲーム』のような感動はないけれど、エンターテイメントしては実によくできていると改めて感心。以前拙ブログでも取り上げましたが、こうして改めて見て思ったことは、同じシーンの映像が流れる時間がほとんど2-2、5秒という編集に、このスタイリッシュなアクションスパイ映画のスピード感の決め手の全てが凝縮されていると思いました。でも、今回もやっぱり、ラストのマット・デイモンの歌はいただけませんでした。歌うの、止めて欲しい・・・

●「スパイ ゲーム


また、見てしまった・・・(^^;)
たまに無性に見たくなるときがある映画です。
そてにしても、良く出来ている!
ロバート・レッドフォードとブラッド・ピッドって、やはり似ているなァというか、この映画の頃のブラッド・ピッドは若い頃のロバート・レッドフォードによく似ている・・・そういう感慨も。

●「ママが泣いた日」(2005年 監督マイク・バインダー)

 
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8747/

ブログで別立てでアップしましたので、よろしければそちらでご覧ください。

●「沈黙のステルス」(ミヒャエル・ケウシュ監督)


http://www.sonypictures.jp/movies/flightoffury/index.html

最近の沈黙シリーズは、昔のB級色がちょっと変わって映画としては面白くなっているように思いますが、なにせ、あの肥満体でのアクションなので、どうしても違和感が・・・・ いかにアクション映を楽しむ私でも、唸ってしまいます。
後で、取り上げてみたいと思っていますが、さて・・・。

●「アレキサンダー」(2005年 監督オリバー・ストーン)


http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD36268/

アレキサンダーの子役の少年とコリン・ファレル、よく似ているなあと改めて見入ってしまいました。キャスティングがとても魅力的だったのに、史劇の映画としてはイマイチだという印象は今回も拭えなかったですね。アンソニー・ホプキンスといい、ヴァル・キルマーといい、アンジェリーナ・ジョリーといい、それぞれ面白い役ではあり熱演してもいるのだけれど・・・・オリバー・ストーン監督じゃない方が面白かったかも。


●「センター オブ ジ アース
(原題「Journey to the Center of the Earth」2008年 監督エリック・ブレヴィグ)

  
http://center.gyao.jp/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12609/

お子さんがいらっしゃるご家庭で、日曜日の午後などに、いまさら外に出かけるのもかったるいが、家族サーヴィスしないとなァ・・・という方にとって、何となく家族で「映画でも見ようか」というときにおススメかも。

●「LOVERS」(2004年 中国 監督チャン・イーモウ)


http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5597/

チャン・イーモウ監督の映像美とワイヤーアクションがお好きな方にはよろしいかもしれませんね。
どこがいいのか分からないと独り言を言う私でした。

●「The Myth 神話」(2005年 香港 監督スタンリー・トン)


http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8575/

何と言うべきか・・・(--;)
もともとジャッキー・チェンの映画はあまり好みじゃないので、いかにエンターテイメント映画ばかり観るようになった私でも、やはり苦手な部類の映画です。

こうして10月後半の最終コーナーのライアンアップを改めて眺めてみると、以前観た映画ばかり観ているなァ・・・ヘンだぞという気が、あらためてしてきました。

世の中気が滅入るような事件が多発しているせいか、アクション映画を観て憂鬱な気分を変えたいという思いが一義的な理由でしたが、何となく、たまたま、これでも観ようか・・・・というノリで観た映画の事を思うと、公僕の不正経理や謝罪の連続、景気減速、株価の暴落、円高でもメリットがない世の中の毒気に、私も当てられたせいだろうと改めて思います。

でも、この季節になると、つまり、夜長の季節になると、
ふと、また見たくなって手にとってしまう映画ってあるかなと。
イタリア映画『イル・ポスティーノ』もそうした1本でした。
これは、別立てでご紹介したいと思います。

●「オーシャン11」(2001年 監督スティーヴン・ソダーバーグ )

いまさらですが、ご参考までに。
★http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32778/

うううっ・・・何の因果でか、これもまた見る羽目に・・・・
今週も老親が我が家に立ち寄ってくれまして、食後に「映画を観ようか」という老親にお付き合いしてこの映画をTVで観ることになった次第ですが、何と老親は途中でいびきをかき始め・・・・(汗)

やはり、映画は映画館であれ、自宅のホームシアターでアレ、TV映画であれ、「一人で観る」に限りますね。

 

 


草稿中のブログ(2)

2008年10月30日 | ★ご挨拶&その他

後半はまめにアップするようになったように思いますが、それでも投稿のままになっている日記、つまり「草稿中」のものがありました。思わず、唸ってしまいました。観た映画の一部なのに、それでもメモすらアップしていないんですものね。
若隠居の身で忙しい!?

公開 10月の映画鑑賞(後半ー4)メモ
公開 「ママが泣いた日」(原題「 The Upside Of Anger 」)
公開 「海神」(へシン)
草稿 「センター オブ ジ アース」
公開 10月の映画鑑賞(後半--- 3)
公開 「悲愁」
公開 「ランボー 怒りの脱出」
公開 「女帝 エンペラー」
公開 「あじさいの歌」
公開 10月の映画鑑賞 (後半---2)
公開 10月の映画鑑賞 (後半----1)
公開 「アライヴァル ファイナルコンタクト」(原題「Alien Hunter」) 公開 「ザ・リング 2」
草稿 「ワイルド・レンジ」
草稿 「巨人と青年」
公開 10月の映画鑑賞 (前半)
公開 マルチェロ・マストロヤンニ
公開 「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」

草稿 「レッスン」(原題 『Take The Lead』)

公開 「War Dance」
公開 追悼 緒方拳
公開 「消えたフェルメールを探して」
公開 ジョン・マルコヴィッチの「ジキル博士とハイド氏」
公開 映画「君の名は」
公開 9月の映画鑑賞(4)
公開 「パーフェクトゲーム/究極の選択」--- (後編)
公開 追悼 ポール・ニューマン
公開 「パーフェクト ゲーム/究極の選択」--- (前編)
公開 「フェロン」(後編) --- スティーヴン・ドーフ迫真の演技
公開 「フェロン」(前編)--- ヴァル・キルマーの迫力
公開 「ノエル 星の降る夜の奇跡」
公開 「ナンバー23」
公開 「ミッドナイト イーグル」
公開 9月の映画鑑賞 (3)感想編
公開 9月の映画鑑賞 (3)
公開 9月の映画鑑賞 (2)

公開 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
公開 「ワイルド チェイス」
公開 「パーフェクト ストレンジャー」
公開 「マッチスティック メン」
公開 9月の映画鑑賞 (1)
公開 9月を迎えて

公開 「インタビュー ウィズ バンパイア」を見直してびっくり!
公開 「キャデラック 俺たちの1000マイル」(「Coupe de Ville」)
公開8月後半の映画鑑賞メモ(4)
公開 「バンディダス」
公開 「二ムの島」(邦題「幸せの1ページ」)
公開 「アダプテーション」
公開 「項羽と劉邦 その愛と興亡」
公開 8月下旬の映画鑑賞メモ (2)
公開 「ブラックメール」
公開 8月下旬の映画鑑賞メモ (1)
公開 「ハムナプトラ 3/ 呪われた皇帝の秘宝」
公開 「8 Mile」 公開 8月上旬の映画三昧
公開 まだ夏休みなれど、ブログ再開
公開 夏休みのため更新をお休み
公開 「DOOMSDAY」
公開 「ダーク・ナイト」(「The dark knight」)
公開 「バグ」 公開 「Wanted」
公開 「クライマーズ・ハイ」と新聞(報道)
公開 7月後半の映画鑑賞---(2)
公開 「アクロス ザ ユニヴァース」
公開 「リアル鬼ごっこ」
公開 「City of Men」--- (2)
公開 「シティ オブ メン」---(1)
公開 「コレラの時代の愛」
公開 「偽れる盛装」(邦画)
公開 「タイトロープ」 公開
7月後半の映画鑑賞(1)

公開 ショーン・コネリーのSF「リーグ オブ レジェンド 時空を超えた戦い」
公開 「Pathfinder」---(2)
公開 「Pathfinder」---(1)
草稿 「Undead」
公開 7月前半の映画リスト---- (2)
草稿 「ジャケット」
公開 「ブラックサイト」---- 追記
公開 ☆7月前半の映画リスト---(1)
公開 「ガタカ」

公開 今年も残り半分
公開 「影なき狙撃者」(「The Manchurian Candedate」)
公開 「Children of Men」(邦題「トゥモロー・ワールド」)---(2)
公開 「Chirdren on Men」(「トゥモロー・ワールド」)---(1)

草稿 「フリーダ」
草稿 「カリフォルニア トレジャー」(「キング オブ カリフォルニア」)
公開 「ブラックサイト」(「Untraceable」)
公開 デニス・へイスバート
公開 ☆6月下旬の映画三昧リスト

公開 「SS」(邦画)
公開 「The Happening」
公開 「西の魔女が死んだ」
公開 「木と市長と文化会館/または七つの偶然」
公開 「ランダム ハーツ」----(2)
公開 「ランダム ハーツ」---(1)
公開 「Mother of tears」
草稿 「The Eyes」
草稿 「One missed call」

これらの中にはすでに画像を貼り付けているものも、
結構ありましたし、(--;)
PCの画像の整理も終わっていますので、(^^;)
夜長の秋ゆえ、これからコツコツと書き上げて
皆様にご紹介していけたらと思います。
m(__)m

 


草稿中のブログ(1)

2008年10月30日 | ★ご挨拶&その他

今日で10月も終わりですね。
管理画面を眺めていたら「草稿中」と表示された日記が目に付いたので、書き終えてしまおうと思い何気についでに他にないかと過去の分も眺めてみたところ、驚愕してしまいました。
ちりも積もれば山となる、ではないけれど、何かの都合や事情で中断したまま後で書こうと思い、そのままになっているものやタイトルだけ書いてその後失念して「草稿」のままになっているブログが、こんなにもあったのかと。

今年も後残すところ2ヶ月。
このままでは、年を越せないんじゃないかしらと。
そこで、まずは整理するためにここに、
以下管理画面を貼り付けてみました。


公開「項羽と劉邦 その愛と興亡」2008-08-22
公開8月下旬の映画鑑賞メモ (2)2008-08-22
公開「ブラックメール」2008-08-21
公開8月下旬の映画鑑賞メモ (1)2008-08-21
公開「ハムナプトラ 3/ 呪われた皇帝の秘宝」
公開「8 Mile」2008-08-16
公開8月上旬の映画三昧2008-08-15
公開夏休みのため更新をお休み
公開「ダーク・ナイト」(「The dark knight」)
公開「バグ」2008-07-23
公開「Wanted」
公開「クライマーズ・ハイ」と新聞(報道)
公開7月後半の映画鑑賞---(2)
公開「アクロス ザ ユニヴァース」
公開「リアル鬼ごっこ」
公開「City of Men」--- (2)
公開「シティ オブ メン」---(1)2008-07-18
公開「コレラの時代の愛」
公開「偽れる盛装」(邦画)
公開「タイトロープ」
公開7月後半の映画鑑賞(1)2
公開ショーン・コネリーのSF「リーグ オブ レジェンド 時空を超えた戦い」
公開「Pathfinder」---(2)
公開「Pathfinder」---(1)
草稿「Undead」
公開7月前半の映画リスト---- (2)
草稿「ジャケット」
公開「ブラックサイト」
公開☆7月前半の映画リスト---(1)
公開「ガタカ」
公開今年も残り半分
公開「影なき狙撃者」(「The Manchurian Candedate」)
公開「Children of Men」(邦題「トゥモロー・ワールド」)---(2)
公開「Chirdren on Men」(「トゥモロー・ワールド」)---(1)
草稿「フリーダ」2008-07-03
草稿「カリフォルニア トレジャー」
公開「ブラックサイト」(「Untraceable」)
公開デニス・へイスバート
公開☆6月下旬の映画三昧リスト
公開「SS」(邦画)
公開「The Happening」
公開「西の魔女が死んだ」
公開「木と市長と文化会館/または七つの偶然」
公開「ランダム ハーツ」----(2)
公開「ランダム ハーツ」---(1)
公開「Mother of tears」
草稿「The Eyes」
草稿「One missed call」
草稿「Don’t say a word」
公開「非情の罠」(「Killer’s Kiss」)
公開「ホワット ライズ ビニーズ」(「What lies Beneath」)
公開「ストリート キング」
草稿「ヒート」(「Heat」)
公開「愛と精霊の家」(「The House of The Spirits」)後編
公開「愛と精霊の家」(「The House of The Spirits」)前編
公開☆6月前半の映画三昧リスト
草稿「愛と精霊の家」(「The House of The Spirits」)
草稿「奇跡のシンフォニー」
草稿「クリープ ショー 3」(「Creepshow」)2008-06-10
草稿「ダーウィン アワード」2008-06-10
公開あおもり映画祭2008-06-08
公開「美しすぎる母」(「Savage grace」)
公開「ストリート サヴァイヴァル」(邦題「サイレント ヒート」)
公開「姿三四郎」(1965年制作)
公開アメリカ「ユニヴァーサルスタジオ」の火災
草稿「ウルフバウン」ド2008-06-03
公開★5月の映画三昧リストまとめ2008-05-31
公開「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
公開「ラスベガスをぶっつぶせ」2008-05-30
公開「バースディ ガール」2008-05-29
公開☆5月後半の映画三昧リスト2008-05-29
草稿「カットスロート・アイランド&ロングキス グッドナイト」
草稿「クリムト」2008-05-28
草稿「チャイナ シンドローム」
草稿「黒水仙」2008-05-28
草稿「ザ・コントラクター」
公開「世界最速のインディアン」
公開「アイ ノー フー キルド ミー」2008-05-27
公開「ウェイスト・ディープ」2008-05-27
公開「つぐない」(「Atonement」)2008-05-24
公開「88ミニッツ」2008-05-23
公開「Dead or  Alive」2008-05-22
公開「O侯爵夫人」
公開「ドラゴン・キングダム」
公開「大阪の女」
公開「プリンセスとウォリアー」
公開☆5月前半の映画三昧リスト
草稿「日曜はだめよ」
草稿「昼顔」2008-05
草稿「Unknown」
草稿「真実のマレーネ・ディートリッヒ」
公開「フォー・エヴァー・フレンズ」
公開「太陽を盗んだ男」
公開「1300万ドルの女」
公開「激闘鍵屋の辻」
公開「松川裁判」
公開「キャプテン・ウルフ」(ザ・パシフィアー)
草稿「父の詫び状 」
公開『Mi:3』と『ボーン・アルテイメイタム』の違い
公開「ゴーストハウス」(「ザ・メッセンジャーズ」)
公開「フラクチャー」
公開「悪魔の呼ぶ海へ」
公開「キャッチ ミー イフ ユー キャン」
公開「誘拐犯」
公開「ジュリア」
公開「女帝キャサリン」
公開「レッド サイレン」
公開「トランスポーター 2」

公開☆4月後半の映画三昧---感想編
公開☆4月後半の映画三昧リスト
公開☆4月前半の映画三昧リスト
草稿「ルーヴルの怪人」
草稿「リーサル エージェント」
草稿「NEXT」
草稿「もがりの森」
草稿「バッテリー」
草稿「モンスターアイランド」
草稿「イントゥ ザ サン」
草稿「狼の血族」
草稿「スカーフェイス」
草稿「幕末」
草稿「敵は本能寺にあり」
草稿「ファンタスティック フォー」
草稿「魔法にかけられたエラ」
草稿「エレクトラ」
草稿「DOOM」
草稿「Dogville ドッグウィル」
草稿「Diamond of Paradise」
草稿「Cry Of the Winged Serpent」
草稿「The Hunt」
草稿「Casualities of War」
草稿「Below」
草稿「アドレナリン」
草稿「アクセル Final Contract」
草稿「Assault 」
草稿「Blood Work」
草稿「Battle of Frontline」
草稿「セブンセカンズ」
草稿「スケルトン キー」
草稿「シルバーホーク」
草稿「サランドラ 2」
草稿「ザ・シューター」(The Shooter)
草稿「ザ・インターネット 2」
草稿「恋空」
草稿2008年3月下旬の映画三昧
草稿「真珠の耳飾の少女」
草稿「汚れなき悪戯」
公開2008年3月後半の映画三昧リスト(3)
公開2008年3月後半の映画三昧リスト(2)
公開2008年3月後半の映画三昧リスト(1)

草稿「セッション 9」
公開「ライラの冒険 黄金の羅針盤」
草稿「フェート」2008-03-24
草稿「映画音楽についての愚考」
草稿「フィラデルフィア」
草稿「稲妻」
草稿「スィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
草稿「乱」2008-03-24
草稿「30デイズ オブ ナイト」
草稿「口避け女」
草稿「もう一人いる」
草稿「ザ・コントラクター」
草稿「レッド ウォール」
草稿「デイ ウォッチ」
草稿「ザ・ミラー2」
草稿「かごめかごめ」
草稿「エイリアンVSプレデター」
草稿「黒水仙」
草稿「テニスの王子様」(アニメ)
草稿「チャイナ シンドローム」
草稿「クリムト」
草稿「ロングキス グッドナイト」
草稿「アメリカン ギャングスター」
草稿「エリザベス」
草稿「バルボーザ」
草稿「639番目の人」
草稿訃報----市川崑監督2008-03-24
草稿「ラスト ワルツ」
草稿映画と政治--S.スピルバーグの場合
草稿「プロミス」2008-03-24
草稿「ラスト ショー」
草稿「ロック ユー2008-03-24
草稿「ホリディ」
草稿「フォー ウェディング」
草稿「トリスティ・シャンディの生涯と意見」
草稿「眠狂四郎勝負」
草稿「恋はデジャブ」
草稿「パイレーツ オブ カリビアン デッドマンズチェスト」
草稿「ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯」
草稿「タブロイド」
草稿「黒船(バーバリアンと芸者)」
草稿「フライト 93」
草稿「闇打つ心臓」

草稿「ギア」
草稿「スネークフライト」
草稿「シティ オブ ゴッド」
草稿「ビューティフル マインド」
草稿「トラ!トラ!トラ!」
草稿「恋愛小説家」
草稿「ファイト クラブ」
草稿「コールドマウンテン」
草稿「ディパーティッド」
草稿「善き人のためのアリア」
草稿「羊たちの沈黙」(また新たな発見)
草稿「ダンス ウィズ ウルブス」
草稿マリアンヌ・フェイスフル
草稿「やわらかい手」
草稿「ペイ チェック」
草稿「ハウス オブ 9」
草稿「ハリー・ポッターと不死鳥騎士団」
草稿「ホーリーマン」
草稿「チェックメイト」
草稿「フィクサー」
草稿「タイムライン」2008-03-24 
草稿「HITMAN」
草稿「神の左手 悪魔の右手」
草稿「狗神」
草稿「ランボー 4」
公開☆2008年3月前半の映画三昧リスト(3)
公開☆2008年3月前半の映画三昧リスト(2)
公開☆2008年3月前半の映画三昧リスト(1)
公開☆2008年2月後半の映画三昧リスト
公開☆2008年2月前半の映画三昧リスト
公開☆2008年1月後半の映画三昧リスト
公開「ディ ウォッチ」
草稿「レッド ウォール」B級映画の面白さ
公開☆2008年1月前半の映画三昧リスト
公開「田舎司祭の日記(後半)」
公開「田舎司祭の日記(前半)」

と、すでに年頭からどど-んと草稿中のままの備忘録。
タイトルを眺めて呆れ果てました。とっくにブログにアップしているものとばかり思っていたものがほとんどだからです。けれど、「下書き」の状態にして忘れていたり、テキストは書いても画像がそのとき未整理だったためにアップしなかったり、というのが大半ですが、中にはメモだけの映画もあったり。
だめですね~

 


「ママが泣いた日」(原題「 The Upside Of Anger 」)

2008年10月27日 | ◆マ行

●「ママが泣いた日」(「The Upside of Anger」)

あの『ボーン アルティメイタム』でシャープな存在感を示していた彼女が、他の女性と駆け落ちした夫の行動のせいで人生最大の危機を迎えてしまった主婦を、気難しくかつコミカルに演じているジョーン・アレンの演技が見所かもしれませんね。映画冒頭の住居と家並みの映像でアメリカ人好みの良質のホームドラマかな、と分かりますが、母親業と主婦業をほとんど放棄して朝からお酒を飲んでいるジョーン・アレンの姿は、部分的には深刻なドラマになってもおかしくない表情と状態ながら、思わず笑ってしまうコメディタッチの展開でつなげていく演出は、監督のマイク・バインダーのセンスでしょうか。


(この、おちゃめな笑顔を見せているのがマイク・バインダー監督)

(ジョーン・アレン)
(夫の行動に歯軋りして悔しがり怒りまくり、母親業と主婦業をすっかり放棄してアルコール中毒まっしぐら・・・・・のときに、頭に血が上ってケビン・コスナーとHしようと彼の家に押しかけるときの台詞が笑えます)

そんな彼女の相手役に、ケビン・コスナーというのが意外性がありました。昼間からビール片手に悪ふざけしそうな、正統派の硬派イメージのあるケビン・コスナーですが、ここでは『ロビン・フッド』のノリ。元大リーガーの人気選手だったらしいデリーという中年男。


(ケビン・コスナー。これ、数年前の画像ですが・・・お気に入りなので)

野球で燃え尽きてしまったのか、昼間からビールばかり飲んでぶらぶらしているようなイメージで、地元のラジオ局で自分の番組を持ち、いろいろなイヴェントに顔出しを求められる以外に、これといって何もしていない様子。まあ、引退しても経済的に心配のない身分で、飄々としてユーモラス。ゆとりといってもいいでしょうか。
いまや野球以外に何もまじめにやる気もその必要もない暮らしゆえ、暇な時は朝からビールばかり飲んでいるデリー。根はまじめで誠実でシャイな性格といったあたりは、ケビン・コスナーの持ち味ながら、ちょっとだらしのない独身男という設定で、瀟洒な家屋なのに、中は蛆が湧きそうな感じ。(笑)

そんな彼が登場する最初の場面、昼間からカーテンを閉め怒りが収まらないとでもいった感じでお酒を飲んでいるジョーン・アレンの家にビール片手に訪ねてくる映画冒頭は、正直あまりのだらしなさに「あれ?」という違和感を持ったものでしたが、そこはケビン・コスナー。徐々に本領発揮で、主婦であるママと娘4人の女ばかりになったこの一家に自然体で寄り添っていくところは、年の功でしょうか。
ジョーン・アレン(テリーという憎めないママ役)の一家とは子供たちが小さかった頃から家族ぐるみのお付き合いながら、娘たちはいまやお年頃・・・・・


左から、長女→四女
◆アリシア・ウィット、
◆エリカ・クリステンセン、
◆ケリー・ラッセル、
◆エヴァン・レイチェルフッド

父親との関係が最も難しくなる時期に、そのパパが妻と娘に何も言わずにいきなりいなくなるのですから、どんな家庭でも複雑系になってしまう。しかも会社の秘書譲と外国に駆け落ちしてしまったとあっては、妻だけではなく娘たちも≪見捨てられた≫という衝撃に加えて、男性観にも悪影響を与えかねません。問題が生じて当然。

こんな状態ゆえに煮詰まった母親一人では、いつ家庭崩壊してもおかしくないですよね。このキャスティングだったら、度シリアスなホームドラマでも良かったかもしれないほど。
そんなときに、「そばにいてくれたら最高の男性」を登場させたのですから、家庭崩壊が珍しくないアメリカの中流家庭にとって、そして年頃の子供を持つ中高年女性のママにとって、そして、年頃の娘たちのとっても、これは、ファンタジーかもしれませんね。

アップしようと思っていた写真画像が操作ミスで消えてしまったので、画像はネット上から拝借しました。ご紹介できなくてごめんなさい。

★ご参考までに。
http://www.upsideofanger.com/
http://www.annieplanet.co.jp/mama/

 


「海神」(へシン)

2008年10月26日 | ◆ハ行&バ・パ・ヴ行

韓国ドラマは苦手。
なのだけれど、映画はそうでもありません。
見てみようかなと思ったのは、(まだ見ていないので何とも言えないのですが)映画に近いドラマとでもいうような作品なのではないかというイメージで、



「ドラマ界のアカデミー賞ともいえる国際エミー賞。スペクタクルな戦闘シーンなどの映像美と骨太のストーリー構成が評価され、本選進出作品に選出。中国、台湾、インド、アメリカなどでも好評を博している、クオリティの高い作品だ。」ということで、見てみようと思ったのですが、韓国ドラマファンの方達にはよく知られているドラマなのでしょうか。『海神』という史劇ドラマです。

歴史に埋もれていたような他民族の歴史物語を大スペクタクルとして制作されたとあっては、史劇ファンの一人としては見てみようというもの。しかも、時代は9世紀、新羅、唐、そして日本を巻き込んだ世界が舞台の韓国版ベン・ハー的な人生を送ったという実在の人物(チャン・ボゴ)という人物が主人公とあっては興味も湧きます。

主演の男優二人はチェ・スジョン(誰?というほど、韓国ドラマの事を知らない私)、ソン・イルグク、(こちらも誰?・・・)
女優ではチェ・シラとスエ(いずれも、誰か分かりません・・・)




こちらのフレッシュサラリーマン風の男性が、
俳優のチェ・スジョン。



こちらの医学研修生みたいな男性が、
俳優のソン・インスク。

役に入ったとき、このお二人がどういうお顔になるのか、ちょっと想像できないでいます。髭やカツラをつけ、9世紀の海賊の風貌がどんなふうに演出されているのかも不明なので、逆に先入観なしで見られそうです。
韓国でも、TVドラマはやはり若手の独壇場なのでしょうか。彼らが、エミー賞狙いと言われているらしい作品の主役です。

さて、どんな史劇に仕上がっているのか、
楽しみに見たいと思います。



☆ご参考までに。
http://www.koretame.com/heshin/


 


☆10月後半の映画鑑賞(3)

2008年10月24日 | ■2008年 10月の映画鑑賞

久しぶりの老親の来訪で、いっしょに観る事になったのが
以下の2本。

●「エリザベス ザ ゴールデン エイジ


http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11961/index.html

続編の映画を制作し前作以上の映画にすることは、やはり難しい。前作が素晴らしければ素晴らしい分、同様の感動を生むことすら難しい。主演はともかくとして、監督はスタッフを変えて新たな展開の映画を制作するべきだった。エイザベスの内面に偏重した中途半端な映画になっているのも、同じスタッフではとかく客観性が担保できなくなるからでしょう。
クライブ・オーエンとの絡みもつまらなかったし、サマンサ・モートンも熱演ではあっらけれど、当時のイギリス史によほど詳しくないと、楽しめる映画ではないように思われますね。(筆者は結構詳しい方ですが・・・・)スペクタクルと銘打った割にはスペインの無敵艦隊との国運を賭けた決戦もちゃちで、せっかくのアマルダ海戦という見せ場を描くのにドレーク提督の人物像も曖昧で・・・。
残念ながら、やっぱり駄作です。

●「ハンニバル ライジング

http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112169238.html

久しぶりに観ましたが、ギャスパー・ウリエルはまさに当たり役だったと改めて思いました。個人的にかなり好きな映画なせいか、楽しみました。

●「揺りかごを揺らす手」(1992年 監督カーティス・ハンソン)


http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD9343/

何度観ても怖い映画です。
それだけ、面白いということですね。

●「女帝 エンペラー」(2007年 監督フォン・シャオガン )

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10796/


●「悲愁」(1959年 監督ヘンリー・キング)

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD7513/


●「ランボー 怒りの脱出」(1985年 監督ジョージ・P・コスマトス)

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD9584/


●「ブラックムーン」(1975年 監督ルイ・マル)

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD15836/

 


「悲愁」

2008年10月23日 | ◆ハ行&バ・パ・ヴ行
●「悲愁」(1959年 監督ヘンリー・キング)

★まずは、こちらをご覧ください。→http://movie.goo.

いま思えば、このラヴストーリーは、人生の困難の渦中にあって一人では何も出来ない男とそんな男を愛してしまった自立心旺盛なキャリアウーマンの女性との不倫物語でもある。

精神を病んで入院中の妻があり、全寮制の学校に行っている一人娘のために離婚は出来ないという、いわば利他的な精神を持つ男性というのは少なからず存在するものだけれど、そんな男が仕事も失い、当然金銭的にもどうにもならない状態になったとき、アルコールに逃げ、自分に尽くしてくれる恋人に暴力まで振るう、いわば典型的なDV男だが、愛は献身であるということで、恋人は男を励まし男を支え続ける。その苦労がやっと実りそうになった矢先に、男は突然死という内容です。


(紆余曲折を経て、やっと全てが好転しだしたときの二人。心が晴れて将来への夢に心躍らせせるデボラ・カーの生き生きとした表情とこのときのグレゴリー・ペッグの表情の安堵感。二人の表情の意味するところを対比すると、ここの表情は格別でしたね。こういった表情で見せることができるのは名優と名女優たる由縁でしょうか。)

確か、この映画を初めて見たのは中学生か高校生のとき。
若かったせいか、グレゴリー・ペックという俳優は、以後、
私にとって「近づきたくない男性」の象徴となってしまった映画だったように記憶しています。
そのため、本作後に観ることになった映画『ローマの休日』は、
私にとってはホラーサスペンスとなったことを思い出させられました。こんなことを書くと、苦笑されそうですが、本当のお話。

愛は、怖い・・・・・

グレゴリー・ペッグとデボラ・カーという二大スターの映画にしては、何とも暗い映画ですけれど、この二人だからこそ悲恋物語という「絵」になるのであって、そうじゃなければ、本作のストーリーは、
DV男と、その男と共依存という病んだ関係を精算できない生い立ちを持つ女性との男女関係というものになるかもしれず、決して悲しいだけの恋物語ではありません。

「愛は、全てに耐える」という見本のような役柄だったとも言えるデボラ・カーですが、こんな表情を見ていると、映画『王様と私』を思い出させられるから困ります。



当時、美貌と知性の双方が光り輝いていたデボラ・カーに、こうした恋愛を映画の中で演じさせるというのは、今の感覚からいえばリスキーかもしれないですが、当時にあってもリスキーな要素はあったはず。
なのに、恐らくかつても今もリスクとはならないと思われるのは、男性にとってデボラ・カーのような手の届きそうにない女性でも、「恋をすれば、女は皆同じ・・・・」ということを証明してくれる有難いストーリーになっているからです。デボラ・カーにとってもその世代の多くの女性たちにとってもリスキーな映画ではなかったということですね。

監督のヘンリー・キングは、戦前のハリウッドで活躍した大監督ですが、このとき63歳。朝鮮戦争で愛する人を失った映画ジェニファー・ジョーンズのラストが心に残る映画『慕情』の監督でもありますが、本作が『慕情』ほどには愛されなかったのは、やはり、DV男と戦死する男への共感の違いなのではないかと思う私。無論サミー・フェインの音楽の貢献ということが大きいでしょうが・・・・
本作は、ストーリー展開とではホラーに、現実無視の観念性という点では、ファンタジーに通じるものがあるなァと。

昔観たときには、アル中に負けてデボラ・カーの暴力を振るうグレゴリー・ペッグが「弱い男の象徴」として後々までも記憶に残ったものでしたけれど、
今回は、この場面を見て思い出したことがもう一つありました。
このリビングのシーン、好きなんです。



唐突ながら、男にとっては自己完結したシーン。女にとっては、

悪夢のショックシーンとなる場面ですが、これがやっと迎えることができた二人の平和なくつろぎの静かな時間に訪れるところ、唸らされますね。まさにここの場面でも「序破急」です。

息をしていない愛人に動転し、家を飛び出し通りで「ヘルプ!」と叫び、お向かいのお宅に飛び込んでいくデボラ・カー


(この頃、個人宅で電話を引いているところはまだまだ少なかったのでしょうか。)

救急車が来て、遺体を運び出していった後のこの家の様子も、
とても印象的でした。愛する人の、急の、かつ、永遠の不在感を感じさせる演出で、監督の思いが伝わるシーンですね。



本作は、「愛は、自己犠牲と献身である」というキリスト精神が、1960年前後の映画の中でも見事に花開いているわけです。
このラストのシーンで、1960年に大人だった方達の多くが、涙したのではないでしょうか。当時生まれていなかった世代にとっては、驚きかもしれません。なぜって、ビートルズが世界の若者を席巻するまで、あと数年。

このラスト、映画『慕情』とは正反対。
こちらの『悲愁』の方が、後で作られたことを思うと、監督は、こうしたラストにシンパシィを持ったということなのでしょうか。



けれど、いまなお愛されているのは、同じ大人の男女の恋愛ながら、一人残された女性が、顔を上げて生きる『慕情』のラストのような気がします。
うな垂れて終わる愛は、やはり、
女性にはおススメしませんね。

髪を下ろしたデボラ・カーも素敵でしたけど。

 

 


「ランボー 怒りの脱出」

2008年10月22日 | ◆ラ行
●「ランボー 怒りの脱出」(1985年 監督ジョージ・P・コスマトス)

妙に懐かしくなり、観始めた次第でしたが・・・・・・、
アクション映画の醍醐味は、平和を志向する日本的な社民主義や民主党的市民主義的な目から見たら、理解できないものかもしれないと思わされる映画かもしれないと改めて思いました。

無論、この映画を「戦争映画」だと思うことも可能だし、「反戦映画」として観ようと思えば観られないこともないけれど、素直にアクション映画だと思って観る方が、ラストのランボーと大佐の会話も光ってくるのではないかと思います。

兵士の命を捨石として言い放ち、それがかっこいいことだと勘違いしているような驕慢で官僚的な上司の存在=国家が持つ非常さや軍隊組織の融通のなさの象徴とするなら、戦いをゲーム感覚で捉え、現場に行かずに机上で作戦を指揮するダメ上司に対し怒りと憎悪を燃え立たせるランボーと、その思いが祖国アメリカに対する憎しみになっても止むを得ないと思う大佐との会話。



「国家を憎むか」
「(憎む?とんでもない!という表情で)国に対しては命だって捧げる!ただ、その思いに対して、国家が報いてくれることを願っているだけだ」というラストの会話です。


それにしても、
ヘリコプターの一騎打ちの場面は、今観ても巧いですね。
この場面に至っての緊張感、どきどき感、その瞬間を観客はランボーと共有する(させられる)わけですが、そうして初めて彼が一瞬に勝負を賭けられるプロの戦士であるということを、どんなに鈍い人でも理解させられるだろうと思えるシーンです。
無論、そのシーンの前に、

この超有名な場面を私たちは観ているわけですが、
今観ても、実に心躍るほど、キマッテイル。
アクションエンターテイメントとして、こういう「キマッタ!」
というシーンを持った映画は、やはり観客を魅了しますね。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD9584/

ランボーの肉体、すなわち30代終わりのシルヴェスター・スタローンの体が若々しく、これほどまでに引き締まっていたことに目を見張りました。映画『トロイ』のブラピも40歳になって頑張って魅せてくれた肉体美、筋肉美でしたけれど、当時のスタローンの方がもっともっと引き締まっていたぞ、と感服。

ところで、
ランボーと言えば、このトラウトマン大佐ですが、



リチャード・クレンナって、ミスキャストじゃないかなァと、
毎回思うわたくしです。

 


「女帝 エンペラー」

2008年10月22日 | ◆サ行&ザ行

●「女帝 エンペラー」(2007年 監督フォン・シャオガン )

前に観たときよりも、ゆっくり目を留めながら観ることができたように思います。他の事でも同じことが言えると思いますが、映画は特に、最初に観たときには、その情報の多さゆえに終わりまでの一連の流れを追うことで終わってしまうために気づかなかったことが意外と多いもので、二度目三度目と回を重ねてやっと「ああ、そうだったのか」とか「なるほど、こういうところに配慮したのか」といったところが見えるようになる。この映画、最初に観たときは「期待はずれ」だったところが目に付いてしまったのですが、今回、本作の台詞の「間(ま)」の取り方に感心。

http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10796/



「あじさいの歌」

2008年10月21日 | ◆ア行

1960年制作、監督滝沢英輔。石原裕次郎特集をやっていて放映されていた1本。未見の映画だったので見たのだが、これは、デビュー数年後の石原裕次郎出演の青春映画というよりは、「太陽の季節」「狂った果実」での鮮烈なデビューイメージ、そして「俺は待ってるぜ」「嵐を呼ぶ男」「錆びたナイフ」での男が共感する男のイメージが定着した石原裕次郎の、ある意味イメージチェンジを図った「乳母車」や「陽の当る坂道」ラインの家族青春ドラマ。



そういえば、「陽の当る坂道」でも、あの堂々たる本妻役は轟夕喜子だったような気がするので、調べてみたらビンゴ。


(肥満ぎみであることで母親役やマダム役が似合う女優になってしまったとも言える轟夕喜子)

本作も、主演は石原裕次郎というよりは、その往年の大女優の一人だったはずの轟夕喜子ではないかと思われるほど、一人の女性、一人の女優としての存在感が示された映画。
早くに亡くなられたけれど、沖縄アクターズスクールでユニークな教育論で日本の教育界に一石を投じた牧野正幸氏のご母堂ですね。この映画でも酸いも甘いも噛み分けた苦労人でいながら品格を失わない堂々たる母親像を演じきっていました。

本作の内容を、まず、こちらでご覧ください。http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22975/story.html

深刻な内容になってもおかしくはないストーリーながら、どことなく軽妙なコメディタッチともいえる味わいになっているのは、裕次郎の演じる茫洋として厚かましい青年のキャラもあるけれど、脇を固めている使用人夫婦の殿山泰司と北林谷栄が軽妙ないい味を出していて、


(殿山泰司と北林谷栄。このお二人も変わらないですね・・・)


(上京して売りに出ていた旅館を買うために持ち主の不動産会社を訪問したところ、東野栄治郎と再会する大阪志郎と轟夕喜子)

お屋敷の主の奥方と駆け落ちした(ことになっている)元使用人の藤村役の大阪志郎の存在。
母親が不倫の果てに夫と子供である自分を捨てていったという幼少時の出来事がトラウマになっている主人の東野栄治郎から、
妻との不倫を疑われ屋敷を出て行った男ながら、その後は轟夕喜子を主として付き従ってきた忠誠心ぶり。
少しも暗い影がない不思議な軽さを見せているのも、演じているのが大阪志郎だからでしょう。まるで、ドラマ「大岡越前」と同じですね。(笑)

茫洋とした好青年河田という役は、ある意味石原裕次郎によく似合うっていたけれども、

深窓の令嬢役の芦原いづみが、野暮ったく見えて仕方がなかったと感じるのは私だけだろうか。

後年、裕次郎の奥方になって引退した女優の北原美枝と、
当時日活で人気を二部していた芦川いづみ。当然、若手人気スターとなった裕次郎との共演は多いけれど、


(家を出てから赤線で売春をしていたという母親を訪ねて大阪に向かう芦川いづみと彼女に頼まれて同行する裕次郎)

どうして人気があったのかと不思議でならない。白痴的な無垢な表情を見せるところが、戦後の焼け跡でのパンパンイメージで傷ついた日本女性のイメージを忘れさせる女性像だったのかもしれないですね。個人的には、北原美枝が女優を辞めたことが残念でならない私です。ま、相手が裕次郎なら、仕方がない。


(母親が家を出た理由を娘に語る東野栄治郎。短気でワンマンだったが、娘の将来を憂え二度と過ちを犯したくないと自分に非があったことを悟る。)

ヨーロッパの古の上流階級の師弟教育のように、学校に行かずに大学教授たちの家庭教師で勉学をして世間をまったく知らない令嬢役という芦川いづみの父親役が東野栄治郎ですが、これにも違和感があったのは、祖父役ならピッタリだったのにという思いのせいかもしれません。
当時43歳の轟夕喜子の相手役ができる俳優が日活にはいなかったのかもしれない。当時53歳だった東野栄治郎だけれど、いまの感覚からすると、70歳以上に見える老け顔です。


(母と娘と知りながら名乗りあわない二人。こうして見ると、昭和30年代の新旧世代の女優が並んでいるシーンゆえ、感慨深いです)

昭和30年代の日本は、老成するのが現代よりはずっと早かったのかもしれませんね。当時制作された映画を観ていると、女性は40歳、男性は50歳を過ぎるともう老境だったのではないか・・・・と感じられることが少なくない私です。

石坂洋次郎が描いた世界は、当時にあっても、東京の山の手で見かけられた日本人像でしょうから、日本人全体を代表するものでは無論ないだろうけれど、こういう映画を観ていると、この数十年間で、日本人はすっかり変わってしまったということを痛感させられますね。


(裕次郎のガールフレンド役の中原早苗。こんな役を演じていた彼女が、後年化け猫や俗の極みのような女性役が多くなるとは・・・・、感慨深いものがありましたね)

ところで、彼のガールフレンド役の一人が中原早苗だと分かるまでには時間がかかってしまいました。利発でモダンな女子大生役がとても似合っていたので、後年の化け猫役のイメージが強い私としては、驚きモノでした。