月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

7月後半の映画鑑賞(1)

2008年07月17日 | ■2008年 7月の映画鑑賞

7月16日~7月20日に観た映画を、観終えるごとに追加していきます。
●色は、今回初めて観た映画 ●色は、以前にも観ている映画(これまでのように◎と●の使い分けではなく、今後はただ色別で分けたいと思います)

●「リーグ オブ レジェンド」---
ブログにアップしましたので、そちらをご覧ください。

●「クリントイーストウッド ジャズナイト」---
何度観ても感動してしまう。ジャズをこよなく愛しているクリント・イーストウッドのためにそうそうたるジャズマンたちがカーネギーホールに集合し演奏したライブ。

●「武器なき戦い」(邦画)---
治安維持法の成立に反対して右翼のテロで暗殺された衆議院議員山本宣治の政治姿勢と日本の開戦と敗戦までを描いたものだが、当時の日本の政治状況と当時の政治家の矜持を知るには参考になる。が、赤旗が翻るラストの場面を見ると、いまの感覚では共産党のプロパガンダ政治映画かという見方がされるかもしれない。

●「今宵、フィッツジェラルド劇場で」----
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10379/

●「炎の少女チャーリー」----
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8253/

●「誘拐」(邦画)---

●「三たびの海峡」(邦画)---http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD27991/

●「100年後」---http://rental.movies.yahoo.co.jp/detail/tyrn/id120082

●「タイトロープ」----
いま見ると、「ちょっと古いィ」と評した娘の感覚も分かる中途半端な出来で、それは、クリント・イーストウッドの中途半端な若さと相俟っている気がする。共演のジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、若い頃は魅力的だったのだけれど・・・・http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD5418/

●「Wanted」---

●「偽れる正装」(邦画)---
1951年制作の大映映画。この頃の大映映画は面白いので、機会があれば見直したいと思っているので、まだ見ていない映画に関してはBSやCSでの放映はその好機ですね。
とにかく分かりやすいというか、製作者たちの思いが伝わってくるような作品といえばいいか・・・ストーリーは、京都の君蝶(きみちょう)という芸者とその置屋での人間ドラマなのだが、君蝶(きみちょう)=京マチ子を中心に据えて時代の精神を切り取り、先進性への啓蒙を担っている映画の一つ。ブログでご紹介しますね。

●「若親分出獄」---
市川雷蔵主演の若親分&海軍将校シリーズもの。子供のときにTVの名画シリーズでよく見たなあと。子供心にわくわくしながら見たものでしたが、子供心に感じたことって、数十年経っても変わらないんですね。いまとなってはギャグかと思われるほどの展開ですが、昔も「バカだなァ」と思って見た場面はそのまま「バカだなあ」でした。いずれまとめてブログでアップしようかなと。
共演は若かりし頃の朝丘雪路。他の面々も悪役もお馴染みの顔で皆懐かしい顔ぶれでした。1965年制作 大映映画。監督は池広一夫。

●「マリア」---
イエスを題材にした映画は多々あれど、イエスが生まれるまでのマリアとヨセフを描いた映画というのは見た記憶がない。これが最初ではないだろうか。ラストに流れる「きよしこの夜」のメロディ他が神々しく感じられましたね。この映画の後に「パッション」を見たなら、さて・・・という思いになるけれど。
http://maryandjoseph.jp/index.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11554/

●「コレラ時代の愛」---ブログにアップしました。 

●「リアル鬼ごっこ」---ブログにアップしました。

●「大帝の剣」

●「ゲーム」 ---


7月前半の映画リスト---- (2)

2008年07月10日 | ■2008年 7月の映画鑑賞

★・・・今回初めて観た映画
・・・以前も観た映画

ということで、今月に入ってから観た映画リストの第二弾です。今後も追加していくことになると思いますが、忘れないうちにアップしておくことにしました。

★「ヒルズ ハヴ アイ
(「The Hills Have Eyes 」)
★「ヒルズ ハヴ アイ 2
(「The Hills Have Eyes 2」)

以前観た「ヒルズ ハヴ アイ」は「2」の方だったことを今回初めて知りました。超つまらないという印象しかなかったのですが、「1」があったとは念頭になかったせいか、今回観始めた「1」を途中までその続編が「2だったとは気づかなかったほど。ゲテモノホラーとして単純に観ることをお勧めしますが、アメリカの砂漠での核実験、その犠牲となった人々の殺戮人肉食のホラーよりも怖いのは何か・・・・そういう視点を加えて観るか観ないかで恐怖の種類も変わっていきそうです。

国と国民を守る安全保障政策として核兵器は抑止力として保有されている。そう言われながら、その実験がもたらしたものは何かといえば、自然破壊と町の破壊とそこで平和に暮らしていた普通の人々の人生の破壊ということで、同じ国民ながら棄民として抹殺され忘れ去られた放射能汚染の犠牲者たち。こうした犠牲を要求する国家権力というものを問い告発するテーマがある分、「1」はただのゲテモノホラーに終わっていなくてサスペンス映画として見入ってしまいました。
避難命令を受け入れず町に住み続ける人たちの存在を黙殺して行われた核実験・・・・・住む町を放射能で破壊され、山に逃れた人々・・・その汚染された母体から生まれた次世代の子供たちは原始的な野人として超人的な運動能力を持つ怪物として、世間と断絶した砂漠の岩穴の中で教育も受けることなく生き続けてきた。ドライバーやキャンピングカーで旅行中に人々を襲って食料にすることで。
車社会を象徴する砂漠の中の一軒のガソリンスタンドの主からの情報でルートを外れて踏み入った道、携帯も圏外のその場が殺戮の場と化す恐怖。自分がこういう状況に立たされたらどうしようと状況設定して、いろいろと考えさせられて楽しめましたが、一番いいのはこうした状況に晒されないように気をつけようと。
続けて「2」を見始めたのですが・・・・、あまりのつまらなさに途中で寝てしまいました。
ご参考までに⇒http://thehillshaveeyes.jp/

★「ブラックサイト
ここのブログで取り上げた映画ですが、またまた観てしまいました。
娘はすっかりダイアン・レインのファンになってしまったようです。

★「どら平太」(邦画)
故市川崑監督&役所公司の時代劇。椿三十郎と重なるキャラの主人望月小平太こと「どら平太」の魅力で魅せるまさに痛快時代劇。主人公のキャラが椿と同じなのは、原作者が同じ山本周五郎だから。役所公司は、こういう役どころの方が「Shall we dance」のサラリーマンや「失楽園」などの中年男などよりもずっと似合うのではないか。宇崎竜童と片岡鶴太郎が双方の持ち味を生かして好印象で、菅原文太が決まっていたキャスティングなれど、唯一ミスキャストだったと思われるのが浅野ゆう子。これだけが残念。

ご存じない方のために。
⇒http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32110/comment.html

★「Diary of the Dead
(「GEORGE A. ROMERO’S DIARY OF THE DEAD」)
これがなかなかよく出来ているホラー映画で、ホラー映画をつまらなくさせているテーマ性の欠落を補う視点が、さらに怖さを助長する仕掛けになっています。別立てのブログで画像をご紹介したいと思います。
ご参考までに⇒http://www.imdb.com/title/tt0848557/

★「Underworld 2 Evolution
ヴァンパイヤライカンと称される狼男の壮絶バトルが繰り広げられる闇の世界という設定のホラーアクション映画第二弾。ヴァンパイヤ族の女戦士セリーンという狼男狩をする役を演じている女性戦士が主役。この女優、あまりにもヴァンパイヤ映画の顔になっているような気がするのは、「ヴァン・ヘルシング」のせいかもしれません。ケイト・ベッキンセールという女優です。
映像がなかなかマイタイプなのですが、彼女のクラシカルな顔立ちや容姿に加えて、スタイリッシュなアクションもまたその映像のテイストを壊さないでくれるので、キャスティングとしては◎ですね。そうしたアクションを披露してくれているケイト・ベッキンセールですが、ベッドシーンは不要だったのではないかと思われるのは、相手役の俳優がイマイチだったせいかもしれません。ヴァンパイヤと狼男の混血の超人という役柄でヒロインの恋人となる存在なれど、スコット・スピードマンという若手の俳優ですが、どうもイメージが・・・・

ご参考までに⇒http://www.sonypictures.jp/movies/underworldevolution/site/home.html

★「First Daughter」 (邦題「ホワイト プリンセス」)
年々いい味わいを出してきている俳優、フォレスト・ウィティカーが監督したファンタジー。ホワイトプリンセスというのは、ホワイトハウス、すなわちアメリカ合衆国大統領府の主、大統領の娘ということで、映画は「昔々、あるところに」という語りで始まるファンタジー仕立てになっているホームドラマ。特別な存在であるホワイトハウスのプリンセス、サマンサの恋と自立の物語。大統領役のマイケル・キートンが年頃の愛娘を持つ父親の複雑な心情を繊細に演じていて好印象。
何といっても存在感が光るのは、サマンサと同室になる女の子、前向きで奔放、知的でコケティッシュな女子学生を演じているエイメリー。
http://www.amerie.net/



★「Pathfinder
http://www.imdb.com/title/tt0446013/

★「27 dresses
(邦題「幸せになるための27のドレス」)
たとえるなら「プラダを着た悪魔」かなと思ったら、何と同じスタッフでした。http://movies.foxjapan.com/27dress/

主演のキャサリン・ハイグルは、年齢とともにだんだん魅力が増すタイプの女優なので、今後が楽しみです。ご参考までに⇒http://www.imdb.com/name/nm0001337/

★「The Jaket」(邦題「ジャケット」)
★「Undead
★「ブラックハウス」(韓国映画)


☆7月前半の映画リスト---(1)

2008年07月05日 | ■2008年 7月の映画鑑賞

・・・今回初めて観た映画
・・・以前も観ている映画

☆「Children of Men」(「トモゥロー・ワールド」)---
以前見たときは、イギリス映画お得意のSFだと思って見たものですが、今回は、もうじきこういう世の中になるという切迫感みたいなものがありました。
映画では、世界中で環境汚染が進み、テロが頻発し経済は破綻し、人類は子供を産まなくなってしまうという近未来のロンドンが舞台ですが、イギリス映画は政府による市民管理というテーマが好きだなあと思って見たのはいつだったか・・・・この数年で課題とされたテーマが加速してるというか、人類が子供を産まなくなって18年という映画の冒頭で出てくる言葉は、まもなくそうなりそうだという個人的な実感と重なり沈鬱な気分になりました。
でも、今後も子供を増産し続ける国と民族があるので、子供がいなくなるというよりは、来世紀には世界中の子供がある国の子供たちになるだけのことかもしれませんね。映画についてはブログでアップ済みですので、そちらをご覧ください。

★「ブラックサイト」(「Untraceable」)---ブログにアップ済み。

★「カリフォルニア トレジャー
(「キング オブ カリフォルニア」)---頭はいいのに生活力がまるでなく、好きなことばかりして精神病院に入院し、出てきたと思ったら宝探しを始める父親、そんな困った父親ながら娘は実に素直に育ったしっかり者。両親不在の十代半ばを一人で生きてきたというからたいしたもの。そんな娘がダメ親爺に反発しながらも母親が家を出て行ってからずっといっしょにいてくれた父親の愛を思い返しながら、犯罪に連なる宝探しを手伝う羽目になる。。。この永遠のロマンティストの父親をマイケル・ダグラスが好演、娘を演じているエヴァン・レイチェル・ウッドとの親子関係がなかなかグッド。

★「影なき狙撃者」--- ブログにアップ済み。
ジョージ・アクセルロッドの脚本でジョン・フランケンハイマーがシナトラ主演で製作したサスペンス。冷戦時代の最初の熱い代理戦争となった朝鮮戦争を背景にしたスパイサスペンスで、共産主義世界が得意とした洗脳がキーワード。1962年の映画だが、当時の日本にも中国やシベリアで抑留され共産主義に洗脳されて帰国した元兵士が少なくなかった時代ではないか。いま見ても、ホラー映画などよりよほど恐ろしいと感じる。

★「リーダ」---- http://www.frida.jp/
痛切さが表現を求める魂とでもいえばいいのだろうか。
美術への評価は、難しい・・・・が、フリーダ・カーロの人生は作品なくしては語れない。そのフリーダ・カーロを演じたのは、サルマ・ハエックだ。熱演には違いないが、サルマではフリーダの底知れぬ痛みの深さは表現できないと思われても仕方ない。あれでは元気一杯の健常者フリーダになっている。
リヴェラ・ディエーゴを演じたアルフレッド・モリーナの存在感の方に拍手だが、演出の冴えは監督のジュリー・テイモァの感性。なかなか良かった。

★「アメリカンギャングスター
---
 http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id329107/
ラッセル・クロウの髪型が気になった。デンゼル・ワシントンの表情が秀悦。

★「アイアンマン」--- http://www.sonypictures.jp/movies/ironman/
凡作すぎてコメントのしようがない。昨今、こうしたコミックが原作の映画があまりに安易に作られすぎていることに杞憂を感じる。ロバート・ダウニー JRを見るのは久々だったが、どうしてこういう映画にばかり出たがるのだろう。テレンス・ハワードにしても場違いな印象だし、グウィネス・パルトローにあっては途中まで秘書役が彼女だということに気づかなかったほど。ダイエットのし過ぎで印象が変わったのかもしれない。
唯一の見ものは、鉄人28号のハイテクマシーンではなく、ジェフ・ブリッジスの剃髪頭だった

★「25年目のキス」---http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31411/
ドリュー・バリモアという女優の魅力は、その表情を見ているだけで、なんだかふんわりした温かい気持ちにさせてくれることだろうか。どの映画の彼女を観ても、ドリュー・バリモアあるところにはヤンキー娘の普遍的なチャーミングさというものがあるような気がする。ところで、この映画の高校生たち役の子達の中に、いま活躍中の若手ジェームズ・フランコを発見。台詞が一つもなく脇役の脇役でその他大勢の中の一人だったけれども、だ。そういう楽しみもまたあったかなと。

★「スピードレーサーttp://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12504/index.html"
あまりのつまらなさに途中で眠ってしまった1本となった。原作が日本のアニメ「マッハGoGoGo」で、監督が「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟。残念ながら、原作のアニメを知らないので、このアニメで育った世代とは感想が異なるのも止むを得ないと思う。
同様に、私はアンディ・ウォーホールのポップアートのファンではないので、そういう映像には全然魅力を感じないし、映画「マトリックス」のファンでもない。レースやレーサーやレーシングカーに関心はあるので、「カーズ」のような映画なら楽しめるのだけれど、コミックはコミックとして、映画は映画として楽しみたい私は、どうもウォシャウスキー兄弟の映像とは相性が良くないみたいで、こういう映像の映画は苦手。

★「カダカ」---ブログにアップ。

★「グロームバーグ家の人々
カーク・ダグラス・・・往年の彼を知っているファンは、この映画をどんな気持ちで観ただろう・・・・
マイケル・ダグラス主演のホームドラマながら、中年となったマイケルの父親役として彼の実父であるカーク・ダグラスが好演。というか、その存在感で勝負がついたかなあと。昔、「黄昏」というジェーン・フォンダが中年になったときに、彼女の実父であるヘンリー・フォンだが映画の中でも彼女の父親役として出演した映画がありました。双方の親子の関係がこの映画によって修復されたように、名優の父や母に持って育った子供たちというのは、生育環境において親子関係を成長させるのにかなり難しいものが生じるのでしょう。伝統芸能界ではあまりないようですが、映画界ではよくあるようで、そんな親と同じ世界に進んだときの拘りと難しさ・・・・も。
カーク・ダグラスとマイケル・ダグラスの会話のシーン・・・・役柄とはいえ何だかマイケル・ダグラスの方にはまだまだこだわりがあるような感じでした。

★「妻という名の女たち」(邦画 1963年制作)
司葉子の映画というのは、実はあまり知らなかったので、若い頃の美貌も想像するだけだった気がしますが、この映画ではその美貌こそ必見ですね。司葉子(妻役)と左幸子(愛人役)という当時の人気女優に挟まれて情けない男を演じる羽目になっていたのは、小泉博という俳優。

ラストの司葉子の台詞には思わず爆笑。当時としてはまじめなシリアス映画だったのでしょうが、今観るとコメディになってしまう。それだけ女性の人生観や生き方が激変したということでしょう。
1960年代の若者や当時の大人たちの価値観だけではなく、新婚のエリートサラリーマンが住んでいた当時のアパートメントとはどんなものだったのか。その暮らしぶりはどのようなものだったのか、こういう映画を観ると分かりますね。そういう楽しみ方もできるので、こういう邦画もたまにはおススメです。

★「ゲゲゲの鬼太郎」---- この夏の「2」には緒方拳が出演するらしい。子供たちも楽しみなことだろう。

★「トランスポーター 2」----また観てしまった!何度観ても面白い。この映画でのジェイスン・ステイサムは実にかっこいいのである。監督のリュック・ベイソンもそう思ったことだろう。けれど、ジェイスン・ステイサムにとってこの映画の次の作品となった「アドレナリン」は、その発想はともかくとして、ジェイスン・ステイサム自身があまりにもかっこ悪かった。役柄とはいえどうにかしてくれ~と言いたくなるようなファッションにもとうとう付いていけなかったので、「アドレナリン」への私の評価は低い。監督誰?知らん!というくらいに。
「トランスポーター」をまだご覧になっていらっしゃらない方のために。
http://tp2.jp/

以上、7月5日現在までのリスト。