●「アメリカを売った男」(2007年 監督ビリー・レイ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/34/6f1309125deee24d2a0163e7eb98ac99.jpg)
コレを見るのは二度目。20年以上にわたってKGBに国家機密を漏らしていたというFBI捜査官ロバート・ハンセンの逮捕までの実話に基づいた映画。若手俳優のライアン・フィリップの起用も功を奏しているけれど、いつもは助演的な脇役が多いクリス・クーパーの演技が最大の見所ですね。クリス・クーパーという俳優の底知れない奥深さを感じると同時に、実在のロバート・ハンセンという捜査官の闇の深さを垣間見て震撼する・・・・冷戦下のスパイたちがこうした二重スパイや裏切りによって命を失っていったことを思うと、逮捕も止むを得ないという立場は了解できますが、諜報戦において「駒」ではなく「人間」であろうとしたときに、こうした裏切りが発生するのかもしれません。実に複雑な気持ちになりますが、サスペンスとしては大変よく出来た映画だと改めて思います。
★ご参考までに。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12189/index.html
●「Wanted」(2008年 監督ティムール・ベクマンベトフ )
また見てしまった!(汗)以前も拙ブログで取り上げていますので、委細はそちら(↓)をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ms-gekkouinn/e/001d70ceaa0dab55328d2b23c7cfeb4b
仕事のストレスで胃薬を飲み続けているヤワなサラリーマンをやっている男、ウェスリーを演じているジェームズ・マカヴォイが笑えるけれど、
アンジェリーナ・ジョリーの雌虎のような表情が見もので、何度見ても圧倒されちゃいますね。
それにしても、笑えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ce/26176161ae770e5089c1f6974b52812b.jpg)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12870/gallery/i001.html
スカッとしたい方、007もマッツァオ~の内容の殺し屋稼業とその組織の面々はまさにアクション漫画そのもの。それを映画で観てみたいという方、未見の方には、かなりおススメです。
●「ボーン・アイデンティティ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/4d/8a87fa69b7a6a9ca610f145fc2cc615d.jpg)
もう、言わずもがなのスパイアクション映画。拙ブログでも取り上げていますが、「1」にあたるこの映画は、それだけで結構完成度が高い映画ですね。続編の「2」にあたる『ボーン・スプレマシィ』や完結編の「3」にあたる『ボーン・アルティメイタム』などを観終えている立場からすると、何とも言えないシーンがあって感慨深いものがありました。時間が経ってから三作まとめて観るというのは、おススメ。二重三重に楽しめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ea/4d1cde46b02c8f0b9c1d8059226e1a3c.jpg)
(眼鏡をかけたクライヴ・オーエンも、なかなかいい感じ)
第一作の一匹狼的なCIA専属の殺し屋の一人をクライヴ・オーエンが演じているのをすっかり忘れていましたし、クリス・クーパーは『アメリカを売った男』を見終えてから本作を見たせいで二重に楽しめた感じですね。
★未見の方、ご参考までに。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33135/
●「サンドラ・ブロックの恋する泥棒」(1996年 監督ビル・ベネット )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/e2/0a5c9b8f90655f436cd1066a802d90f4.jpg)
これほど退屈な映画も珍しい。(いえ、結構ありますが)サンドラ・ブロックのファンには申し訳ないけれど、駄作。彼女は、こうした本来ならコメディタッチの映画であるべき作品を、中途半端にシリアスラインにしてしまうのでその表情のせい。コメディには向かないということなのでしょうね。
★ご参考までに。http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10444/
●「椿三十郎」(2007年 監督森田芳光)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/fe/8ba84d4fca58711de7e6ec6da97b87fb.jpg)
これも二度目。最初映画館で観たときには、やはり脚本がしっかりしているせいか現代版の椿三十郎として悪くないと思ったものですが・・・・、こうして再び見ると、他のシーンはともかくとしてラストのシーンがやはり物足らない。三船と仲代のシーンと比べてしまうのはどうしようもないですね。
★http://tsubaki-sanjuro.jp/index.html
未見の方は、黒澤の同名の映画と見比べてみてください。
映画は脚本で決まると思っておられる方も、
脚本が同じでも、こうも違う椿三十郎の仕上がってしまうということ、いい悪いではなくキャスティングもまた映画の命かなと。
●「インランド エンパイア」(2006年 監督デヴィッド・リンチ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d5/08627b20a002cceea5feda2bdb78a9e4.jpg)
ローラ・ダーンという女優が見たくてこの映画を観る人はいないはずで、デヴィッド・リンチ監督作品だからということで観る人がほとんどではないかと思うけれど、内容は玉ネギ映画。
デヴィッド・リンチ監督にしては映像的にこれでいいのと聞きたくなるくらいに不満が大きく、フィルムをぼやけさせたのは失敗かも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/78/7d0a901e2e098a590b2450bfe447913f.jpg)
★ご参考までに。http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112323498.html
でも、ジェレミー・アイアンズが出てたので、
個人的に、それだけでもよしとしようと思いますが、玉ネギイリュージョン映画が苦手な方にはおススメしません。
●「デッド フォール」(1989年 監督アンドレイ・コンチャロフスキー )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/4f/ea3d4008ef62105d67287e10015f5da2.jpg)
1980年代って、こういう映画でも十分面白いと思っていたのですね。シルヴェスター・スタローンがイメージチェンジをした役柄で、スーツ姿にオールバックに銀縁眼鏡、株の売買をするタンゴという刑事役で、相棒のカート・ラッセル はよれよれのラフなスタイルという対極というキャラながら、やはり肉弾戦専門というか、マッチョ刑事二人の活劇で、セガール並みに何とも重たかったです。
が、カート・ラッセルの女装が見られる唯一の映画かも。
★ご参考までに。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD6189/
●「デーヴ」(1993年 監督アイヴァン・ライトマン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/93/fc5aa6515497b2ab66cb59d5f272304c.jpg)
アメリカ大統領選挙が終わったばかりなので、よけい面白く観ましたが、こちらは大統領がそっくりさんと入れ替わるという映画。随分久しぶりに観ましたが、途中まで観た事をすっかり忘れて観てしまうほど、ちっとも古臭くない。
本物の大統領(これもケヴィン・クラインが二役)は愛人のところで腹上脳死となり、本作はその影武者を務めることになったディヴという男が巻き起こすアメリカンドリーム。アメリカ映画の良質なヒューマンドラマの秀作ですね。
その邪気のなさと人柄の良さ、それでいて本物よりも柔軟で頑固で意志強固なために、ディヴはやがて本物の大統領以上の理想実現にまい進するも、本物の大統領が行った汚職の責任を取らされる。何といっても主演のケヴィン・クラインの脇を固めている面々がなかなかで最後まで飽きることなく見入ってしまいます。
★ご参考までに。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10253/
★ケヴィン・クラインhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
●「スーパーマン リターンズ」(2006年 監督ブライアン・シンガー)
スーパーマン映画はイマイチ苦手だったのは、アメリカ男性の一つの典型的な容貌であるクリストファー・リーヴという俳優の容貌が苦手だったせいかもしれません。本作では、一見若い頃の彼かと見紛うほど似ているけれど、彼よりはずっと距離が縮まるような俳優ブランドン・ラウスという若手が抜擢されています。
「スーパーマンって、現代のイエス・キリストだったのね」ということがよく分かる映画でした。VFX技術の駆使がうまいブライアン・シンガー監督ならではのスーパーマンで、こうも違った映像の映画になるのかと見入ってしまいました。
★ご参考までに。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id324027/
★ご参考までに。クリストファー・リーヴ
http://www.imdb.com/name/nm0001659/
●「スリーキングス」(「Three Kings 」)
(1999年 監督デヴィッド・O・ラッセル )
思いがけない展開の映画で、最後まで飽きることなく観てしまいました。映像も、良かった。アクション映画+戦争映画+政治映画+宝探し冒険映画+エトセトラ・・・・という本来いっしょにしたら中途半端な駄作になるような要素大なのですが、不思議と違和感がないから不思議です。そのまま観ていけば楽しめる・・・そういう映画です。
ジョージ・クルーニー始めとしたキャストの佇まいというのか、彼らの持ち味が遺憾なく発揮されていて、トロイ役のマーク・ウォルバーグが秀悦。ラスト、なかなかでしたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d7/05ff10cdc916e5010cefe4b96a9028b3.jpg)
★ご参考までに。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31860/