月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

★「他人の空似」・・・・(5)長瀬智也と内田有紀

2008年12月02日 | ★俳優&他人の空似

映画『禅 Zen』の配役を眺めていて、
この画像を見た瞬間、


(少年時代)


「ああ、彼女と彼が似ているんだ!」と気が付きました。
忘れないうちに、シリーズ「他人の空似」に、
その二人を取り上げることにします。


(青年時代)

ここまでで「少年時代」「青年時代」としてアップした写真、
実は、上は、



少年時代として挙げた写真は、内田有紀で、
青年時代が、長瀬智也です。

二人の事はあまり知らないけれど、
何かの折に、



この二人は、兄と妹なのではないかと思ったほど。
とても良く似ているなあと思いませんか。

無論、男性は成人して大人になると、
だいぶ顔の形など変わっていきますけれど・・・・、
それでも、やっぱり若い頃の長瀬智也は、
内田有紀とよく似ていますよね。

ということで、
「他人の空似」の第五回目は、
内田有紀と若い頃の長瀬智也でした。



 


★「他人の空似」・・・・(4)田村正和とキァヌ・リーブス

2008年11月23日 | ★俳優&他人の空似

忘れないうちに書いておこうと思いました。
以前から、誰かに似てるなァ・・・と思っていたのですが、
やっと、その≪像≫と出会いました。



田村正和というよりは、
彼が演じた腕下主丞(かいなげもんど)のときの彼と、
ああ、似てるぞ、とやっと胸のつかえ画とれた感じ。

こちらの画像の方がもっと、
成程!っとイメージしてもらいやすいかもしれません。

誰に似ているかといえば、
そう、こちら。

静止画像だとなかなか分かってもらえないかもしれないのですが、
あくまでも田村正和が演じた『乾いて候』のときの、主役腕下主丞(かいなげもんど)とキァヌ・リーブスのある表情が似ている!と思ったのです。ようやく思い出しました。現実の田村正和でも現代劇を演じたときの彼でもない。あくまでも、『乾いて候』の主丞役を演じた頃の田村正和です。そこがポイント!だから、なかなか思い出せなかったんですよね。

 


★他人の空似・・・・(3)中谷美紀とシシー・スペイセク

2008年11月20日 | ★俳優&他人の空似

拙ブログに新設のカテ≪他人の空似≫(無論、一般人ではなく、あくまで俳優&女優が中心の空似シリーズです)その第三弾。

その三人目は、こちら。



近作では映画『自虐の詩』(堤幸彦監督)、『電車男』そして、アレッサンドロ・バリッコ原作の映画化『シルク』(フランソワ・ジラール監督)ではマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイと共演、現在公開中の『しあわせのかおり』(三原尋監督)で主演、


(映画『しあわせのかおり』)
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20528/

と、まあ、活躍中の中谷美紀です。
彼女を知ったときに似てるなあ・・・・と思ったのですが、
その後、映画の役柄にもよるけれど、
やっぱり、似てるなァと思うのです。

誰に似ていると思うかと言えば、

彼女です。誰か分かります?

ね、似てるでしょう?

え、誰か分からない!?
では、代表作の名場面を・・・



映画『キャリー』(1976年、デ・パルマ監督)のクライマックスシーンです。そう、このキャリーを演じたシシー・スペイセク。
以前も、『歌え、ロレッタ愛のために』という映画のご紹介のとき
取り上げた気がする彼女ですが、もうじき還暦。

当然、中谷美紀と似ていると思うのは、
このキャリーを演じた頃のシシー・スペイセクですが、
中谷美紀も32歳の現在の彼女ではなく、
映画『りんぐ』(1998年 監督中田秀夫)に出た頃の彼女が
もっとも似ているかなあと。

映画『キャリー』で高校生キャリーを演じていたシシーは、
当時26、7歳。1976年って中谷美紀が生まれた年なんですね。


★ご参考までに。
http://www.imdb.com/media/rm1281792000/nm0000651

★映画『キャリー』をご存知ない方のために。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD2172/

二人は、いつ見ても似ているというのと違って、
ホラー系のシチュエーションでの表情のとき、
あ、やっぱり似ている・・・・と
感じる私です。

 


★「他人の空似」・・・・(2)ホアキン・フェニックスと石原良純

2008年11月04日 | ★俳優&他人の空似

二人目の「他人の空似」はこちら。

そう、ご覧になった方はお分かりでしょうが、映画『グラディエーター』のアノ皇帝。思えば哀れなイカレタローマ皇帝役で、こうした憎まれ役を彼が見事に演じてくれたおかげで、ラッセル・クロウが光ったと言えるかも。





この映画で憎まれ役の適役を演じたホアキン・フェニックスですが、なかなかユニークな味を持った俳優で、彼が出演する映画はほとんど見てきた一人として、


(ホアキン・フェニックス)

彼を見るたび「似ているなあ」と思うのは誰かと言うと、

 (←ちょっと若い頃ですが)

日本のタレントの石原良純です。

似てるんですよね~・・・・

似てると思いませんか?石原良純にグラディエーター時代の古代ローマ皇帝の格好をさせてみたいなァと思ってしまったほど。

え、似てない!?
それは、きっと静止画像のせいかも。(汗・・・)

というように、「他人の空似」の第二弾は、
ホアキン・フェニックスと石原良純でした。

気になったときに、こうした人たちの事を忘れないように、
今後もときどき取り上げていきたいと思いますので、
ご感想をお寄せいただけたら幸いです。

ホアキン・フェニックスは、いつか「俳優」欄で取り上げてみたい一人でした。好きなタイプではないけれど、俳優としての彼を魅力をいつかまとめてみたいですね。
 ⇒ http://movie.goo.ne.jp/cast/151901/






★「他人の空似」・・・・(1)レイフ・ファインズとデイヴィッド・ファラー

2008年11月04日 | ★俳優&他人の空似

映画を観ているとき突然気になってしまうものに、私の場合、「他人の空似」というのがあります。無論、「他人」なので、
ドナルド・サザーランドとキーファー・サザーランドのような、

 

ホントの親子だから似てるのも道理というのと違って、
最初観たときは親子!?かと間違えてしまった以下の
デイヴィッド・ファラーとレイフ・ファインズ!
のようなケースで、

 
(デイヴィッド・ファラー)   (レイフ・ファインズ)

こうした静止画像だと違いが目立って、イマイチ分かっていただけないかもしれませんが、動画である映画の映像だとホント驚くほど似ていると感じ入ってしまうときがあります。

こんなふうに、「それにしても似ている・・・・」と思って気になってしまった俳優や女優にときどき遭遇するのですが、つい、誰に似ていると思ったのかノーチェックのまま忘れてしまって、そして別の折に、「あ、この彼(彼女)だわ!似ていると思ったのは!」と思い出したりする。なので、そういう人たちのことをここのブログで「他人の空似備忘録として書き残していこうと思います。


 


マルチェロ・マストロヤンニ

2008年10月13日 | ★俳優&他人の空似

マルチェロ・マストロヤンニの特集をやっているらしく、ついつい朝から彼の主演映画を数本観続けてしまいました。
カトリーヌ・ドヌーヴが実生活で彼の愛人としての立場に甘んじ一女を産んだのが29歳。そのときマルチェロは48歳・・・・。
マルチェロが亡くなったのは、1996年。享年72歳。(くしくも先日亡くなった緒方拳も享年72歳でしたね・・・)

彼の臨終にドヌーヴは立ち会っています。
思えば、ドヌーヴ母娘との交流がずっと続いていたことを思うとき、やはり、彼女ほどの女性にそこまで愛されたのだから、(愛人関係のままながら、美しさと気品を失うことなくフランス映画を代表する女優になったのだから)マルチェロ・マストロヤンニは魅力的ないい男だったの一語に尽きますね。

 

 


追悼 緒方拳

2008年10月08日 | ★俳優&他人の空似

最近は、猫といっしょにビールを美味そうに飲むTVのCMで見かけるだけだった緒方拳。いつだったか、随分やつれた印象で、もしかしたらどこか悪いのではないかという思いを一人抱いていましたが・・・・その訃報に意表を衝かれました。
今月5日に逝去という報が昨日7日に公表されました。

緒方拳という日本映画界を牽引してきた俳優の死を悼み、
拙ブログで彼の映画を振り返ってみたいと思います。

★好きだったのは、『必殺仕掛人』での藤枝梅安役。

 

1970年代の映画なので、緒方拳は30代。
実にいい味わいの俳優だと後年見たときも改めて思ったものですが、緒方拳=藤枝梅安というのが、私の緒方拳に対する最初のイメージでした。
 
★好きな映画は、
今村昌平監督で主演した『復讐するは我にあり』(1979年制作 原作佐々隆三)と『鬼畜』(1978年 野村芳太郎監督)の2本。

  


★感動したのは、『楢山節考』(1983年 今村昌平監督)



深沢七郎氏の原作を読んでいたせいもあり、原作の持つ力もあっての映画だったように思われますが、実に日本的ないい日本映画だったという記憶があります。インターナショナルというのは、ナショナルなものを内包してこそなのだという好例となった映画。

こうした作品で遺憾なく持っている演技力を表出させた緒方拳ですが、エンターテイメント性の高い娯楽映画にもかなり出ています。
私はTVは観ないので、TVドラマでの彼をご紹介することができないのは残念ですが、以下の映画は、個人的には好きな映画ではなく緒方拳じゃなく他の俳優でも良かった類だと思っています。



★何か鼻につく・・・・と思ったのが、一連の五社英雄監督と組んだ作品群。『吉原炎上』『薄化粧』や、原作が宮尾登美子作品の『陽暉楼』とか『櫂』どうも好きになれなかったです。緒方拳のイメージが、監督と私とでは違っていたせいかもしれません。



★80年代もっとも「旬」だった女優、松坂慶子と共演した映画が多い印象がありましたが・・・・・、出演作品一覧表を眺めてみたら、『悪い奴ら』(1980年 野村芳太郎監督)と『火宅の人』(1986年 深作欣二監督)くらいなんですね。緒方拳40代。

華のある旬の女優との共演を誰が持ち込んだにせよ、多くのファンが喜んだに違いない組み合わせだったのではないでしょうか。けれど、女優の方が目立ってしまっていたと言えなくもない、そんな仕上がりになっていたのは、監督の思い入れのせいかなァと。



この深作欣二監督で撮った『火宅の人』は、壇一雄の私生活を描いた私小説の映画化ということで多くの観客を動員したようですが、女優陣(妻役がいしだあゆみ、愛人役が原田美枝子、旅先で出会った葉子役を松坂慶子が演じるという布陣)という女優の競演が見所となったようにも思える映画で、いしだあゆみが凄みが出ており、松坂慶子は美しかった。
まあ、これだけ業の深い女性役を演じた女優陣を相手にたった一人で立っていられる俳優ということで、この役を演じられる俳優は80年代には緒方拳だったということかもしれません・・・

駄作の『華の乱』(1988年)でも与謝野晶子役の吉永小百合が主演で、鉄幹役の緒方拳は、ただの脇役と言ってもいい存在だった印象があります。当時52歳で脂の乗った俳優となっていたというのに、もったいなかったなァと。深作監督は、緒方拳という俳優の生かし方を知らなかったと評されてもしかないですね。

★イマイチパワーを感じなくなったのが、映画『隠し剣鬼の爪』(2005年 山田洋次監督)での家老役でした。あれは似合わなかったですね。それと『蝉しぐれ』(2005年 黒田三男監督)での主人公の文四郎の養父役も、なぜ緒方拳なのかなァという思いがありました。藤沢周平作品の映画化として注目された一連の映画化作品の一つでしたが・・・・単に年齢的に存在感のある俳優ということで起用されてしまったのかなと。

 

★印象的だった作品は、松本清張の原作を映画化し、森田健作が唯一のミスキャスティングだった映画『砂の器』(1974年制作 野村芳太郎監督)での、純朴で人情篤い田舎の警察官役も印象的でした。この映画では大きな意味を持つ存在だったと評価している1本でした。それと、『魚影の群れ』(1983年 相米慎二監督)も印象に残っていますね・・・・

 

こうして表紙の画像を眺めているだけで、
いろいろな場面の表情が目に浮かんできます。
そうそう、夏の暑い日に主人公の子役の少年の頭を刈っていた緒方拳・・・・あれ、良かったですね。

★緒方拳&直人の親子共演で話題となった映画『優駿』(1988年 杉田茂道監督)。このときの緒方直人は悪くなかったけれど、後年DVDを借りて見たNHKの大河ドラマの信長・・・・あれは緒方拳の親の七光りだったのか・・・・・。イマイチ小粒な印象が拭えず、学芸会ドラマの信長でした。キャラも似合わず、好意的に言っても早すぎました。緒方拳もそのとき、フツーの人の子の親だったのでしょう。

後年、いろいろな作品にちらっと出ていたような印象の緒方拳ですが、改めてその作品の一覧表を眺めてみると、氏はこれまでに演じたことのないような新しい作品への意欲をお持ちだったのだろうと思います。
70歳になって主役を演じられる数少ない日本の俳優だった緒方拳氏には、70歳になったいまこそ、ぞくぞくするようなサスペンスで、人間の底知れなさを軽妙に味わい深くそして恐ろしく演じて魅せてくれるような作品を期していただけに、氏の訃報は残念でなりません。そういう人間像を演じて観客を魅了する俳優を、私たちは失ったんだという思いですね。

緒方拳主演作品をご覧になられたことのない方にとって、
このささやかなブログが参考になれば幸いです。


末尾ながら、
俳優緒方拳氏のご冥福をお祈りしたいと思います。
 


追悼 ポール・ニューマン

2008年09月28日 | ★俳優&他人の空似

好きだった映画。

★「明日に向かって撃て」
(1969年制作 ジョージ・ロイ・ヒル監督)

      

 

★「スティング」(1973年制作 ジョージ・ロイ・ヒル監督)

        

 

★「傷だらけの栄光」(1956年制作 ロバート・ワイズ監督)

         

 

★「評決」(1983年制作 シドニー・ルメット監督)

           

 

9月27日、ガンとの闘病に終止符が打たれました。
享年83歳。

ポール・ニューマンが83歳になっていたなんて、
最初、正直なところ驚いてしまいました。
よく考えてみれば、そろそろそうした年齢になっているということは分かるのに、闘病中だったことを思えば、お疲れさまでしたという思いもあるのに、なぜか、私の中ではいつまでもブッチのイメージが鮮烈です。

思えば、そのイメージを覆してくれたのは、映画『傷だらけの栄光』におけるロッキーでのポール・ニューマン。
とてもいい映画でした。

『評決』のとき、ブッチは50代後半になっていました。
どこで猛勉強したのか弁護士になっていて驚いたものですが、
・・・・・、なのに、やっぱりブッチは変わっていないなあと。あの頃のブッチのままです。ああ、こんな歳になっても全然変わらないじゃない!だめだなあ・・・・と、あれからどこかで生きていてくれた彼を叱責するような気持ちに、一人苦笑。

でも、あのとき、あの後、
やっぱり死なないで助かったんだ・・・・と安堵する不思議。
弁護士として闘う姿に、何より自分自身と闘う姿に、
ブッチ、負けるんじゃない!と手に汗握る思いで応援したものでした。ああ、もうすっかり一人前になり、いまや円熟した男の魅力を放つようになったわね、もう大丈夫かなとヘンな感情もまた生まれたり。

私の中のポール・ニューマンはそのときの姿のまま、
どこかでゆっくり歳を重ねて生きいて・・・・・
映画『ハスラー』は、だから
受け入れがたい映画になっています。
おかしなものですね・・・

祖父のような年齢のポール・ニューマンですが、
ブッチは不滅。

 

俳優ポール・ニューマンの訃報に接し、
思い出された映画は上記の4作。
感謝を込めてご冥福をお祈りしたいと思います。


 

 

 


デニス・へイスバート

2008年06月30日 | ★俳優&他人の空似

思い出したので書いておきます。
このブログで取り合げた映画「ランダムハート」と「ヒート」に出ていた黒人俳優の名前、デニス・へイスバートでした。

この写真は風格が出ていますが、
前述の映画のときは、もうちょっと痩せていて、
デンゼル・ワシントンの原理主義的な頑迷さをもつ繊細なキャラと違って、清濁併せ呑めるような不気味さがありました。
年齢と共にそうしたキャラがどういうふうに変わっていくか、
それを俳優や女優を通して眺めていけるというのは、
映画ファンならではの楽しみかもしれませんね。

 

 

 

 


追悼 チャールトン・へストン

2008年04月30日 | ★俳優&他人の空似

今月は、「ベン・ハー」のチャールトン・へストンも亡くなった。

お若い方達には、マイケル・ムーア監督の映画「ボーリング フォー コロンバイン」に出ていた共和党支持者の全米ライフル協会長といった方が、
ああ、と了解されるでしょうか。

ヘストンの映画は、
「ベン・ハー」や「十戒」のように史劇の大スペクタクルを初めとして、
SFでも「猿の惑星」は衝撃的なスペクタクルもの、
現代モノでも「大地震」など、やっぱりハリウッドの大スペクタクル映画という印象がとにかく大きかった。
「エル・シド」でのソフィア・ローレンのように、いかに大物女優でも彼と共演するとすっかり助演的存在に変わってしまうほどの存在感で、まさに、一つの時代を築きそれを象徴する俳優だったとの感が大きい。

個人的な興味で申せば、オーソン・ウェルズが監督した映画「黒い罠」http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6674
が、なかなか良かったけれど、あのラインの映画に、彼がその後も出ていたなら・・・・、そう思うと、人の一生というのは、選択の結果なのだとしみじみ思いますね。
違う選択をしていたとしても、別の意味で、
チャールトン・へストンは映画史に残る俳優になっていただろうと思います。

享年84歳だったとか。ほとんど1世紀に近い、そんな印象です・・・
映画史に残る男優グレゴリー・ペッグ
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=22355
も今はなく、そしてチャールトン・へストンも逝去となり、
お二人ともリアルではわたくしの祖父のような年齢ながら、
わたくしの映画人生の中では忘れえぬ俳優たち。

巨星の死で、やっと
ハリウッド映画黄金期というものが、
わたくしの中で名実共に
過去のものになったような気がします。