月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「リアル鬼ごっこ」

2008年07月19日 | ◆ラ行


(主役の佐藤翼を演じている石田拓也、とにかく走るシーンが多くて、若者はこうでなくっちゃ!と気持ちが良かったですね。)

いつだったか、娘が学校で「今日、大爆笑だったんだよ」と言って話していた「リアル鬼ごっこ」という小説、当時学校で毎日クラスメイトが読書紹介する時間があり、そこで娘の友達がこの小説を上げたとき、担任の先生が「それはどんな小説なのか」と聞き、彼女は「全国の佐藤さんと姓の人が皆殺されていくんです」と説明したら、クラス中が大爆笑し、先生が絶句されたのだということだった。先生の姓が佐藤だったから。

服役中の人間がハンター(オニ)となって、佐藤という姓の人間を捕まえるのだが、このお面と黒合羽みたいなコスチュームには爆笑。

そのオニも夕方になって防災チャイムのようなものが鳴るとタイムアップ。「今日の鬼ごっこは終わりです」となるので、また爆笑。

ということで、山田悠介の小説を映画化したのがこの映画「リアル鬼ごっこ」だが、低予算でもこれだけ面白い映画が作れるという見本みたいなティーンエイジャー向けの映画ながら、娘といっしょに見て大いに笑ってしまった。柄本明がおかしくて・・・・

(←松本莉緒)

松本莉緒が出てきたとき、「あら、お蝶夫人だわ。テニスをやめてニュースキャスターになったのね」と言ったら、娘も爆笑。
主役の佐藤翼役の石田拓也は、将来の竹内力みたいで、
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その親友役の佐藤洋(ひろし)役の大東俊介もまた、映画「あずみ」のパート3に出てきそうな子で・・・・

(←大東俊介)

小栗旬に人気が集まったのなら、この子もいずれブレイクするだろうと。(笑)

内容は、異次元空間との往来を体験する主人公をはじめ、それぞれの訳アリの子供たち(母親を小さいときに亡くし父親がアルコール依存になっている兄妹、他人とコミュニケーションがとれずにずっと入院している子供、両親を事故で亡くした少年、性同一障害で同性愛の少年、やくざのチンピラに手下として使われる街を徘徊している少年たちなど・・・・・)が登場しているのですが・・・、それぞれぶっちぎれているように見えながら、愛する家族や友人のために自分を犠牲に出来る人間の崇高さというものへの感覚や感性を失っていない彼らと、自分の事しか考えない保身が全てという大人たちが対比されていて、ティーンエイジャーよりも大人たちに見せた方がいいような映画です。

それにしても、笑えました。
原作はこちらです。(クリックしてもリンク先はありません)
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リアル鬼ごっこ:  幻冬舎文庫

★公式サイト⇒http://www.onigocco.net/


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