●=今回初めて観た映画
●=以前にも観ている映画
●「ジュラシックパーク 3」
----娘が怖いから一緒に見て!というので「付き合い」で観ることになった。が、最初のジュラシックパークの映画公開時の落胆を思い出してしまう。初公開を夏休みだったか冬休みだったかに合わせた過剰広報の悪影響だった。がっかりした記憶が残っているこのジュラシックシリーズは、最初のスピルバーグ監督作品からしてどれもテーマが中途半端なせいで面白みも中途半端・・・・・という印象がやはり拭えない。三作目の監督はジョー・ジョンストンだが、思いっきりホラーにした方が面白い映画になったのではないかと残念。
●「ディープ・ブルー」
----パニックアクション映画の方ではなく、こちらはBBC制作のドキュメンタリー映画の方の「ディープ・ブルー」。高温多湿のサウナのような街中を子供連れで水族館に行くことを考えたら、こちらの方がずっとおススメ。
●「魂萌え」
---桐野夏生原作の作品を阪本順治が監督。この監督の作品の当たりはずれには困惑させられる。「亡国のイージス」のような冒頭の数分間で期待させつつ結局は駄作だったという映画を観るよりも、昔の(1990年代の)作品がおススメ。
●「闇の子供たち」
---同じく阪本順治監督の最新作ながら、映画としてはどうなんだろうと思う。出演者に誰を起用しようと彼らの演技がどうであろうと関係ない内容だから。若い世代への社会啓蒙映画なのだろうか?いまさらこうした臓器売買の闇ルートという現実を映画化する意味が不明だ。日本が似非ヒューマニズムの風潮に負けて国会で臓器移植法案を通してしまったとき、当時すでに臓器移植売買に付随する闇の部分、つまり人の命に値段がつくという現実に対してメキシコやパキスタン、インドでの事例を挙げて警鐘が鳴らされたものだったけれど・・・、多くの日本人はマスコミ誘導のお涙頂戴の世論形成に乗り、そんな世論を恐れ人工臓器の研究開発(心ある医師たちが切望していたにも関わらず)ではなく、生体間臓器移植に向けて舵を切ったのだ。このときから日本人の死生観に「脳死」は加わった。自然の死を受け入れない道、愛する者を救うためには他者の命をお金で買うという選択を許す道だが、この映画は命をお金で買われる側の現実を日本社会に知らしめる。そのための社会派映画なのだとしたら、その目的は何か。生体間の臓器移植を医療として容認した法律の廃案だろうか。
●「崖の上のぽにょ」
---娘が「いい映画なんだって」と友人たちのススメで私も一緒に観ることになったけれど、最初の10分で観るのをやめてしまった。
●「ポセイドンアドベンチャー2」
---何となくマイケル・ケインの若い頃が懐かしく、ただそれだけで観てしまったけれど、作品の古さは否めず、マイケル・ケイン主演でテリー・サバラスという個性派を登場させながら、ちっとも面白くないばかりか、若い頃のサリー・フィールドがミスキャスティングで正直、今観てもかなり不出来な映画です。
●「アメリカを売った男」
---実話をベースにしたポリティカルサスペンス。冷戦時代KGBに秘密情報員の情報を流していたFBI捜査官の国家反逆罪を暴き逮捕するまでの緊迫した心理劇だが、二重スパイをやってきた男を演じたクリス・クーパーと彼のオフィスに補佐の事務員として潜入捜査することになった若き捜査官の役のライアン・フィリップという取り合わせが異色でなかなかのキャスティングだったですね。
●「着信アリ ファイナル」
---お子様向けです。
●「L チェンジ ザ ワールド」
---囲碁を流行らせるほどブレイクした「ヒカルの碁」も、そのラストに失望させられた日本の子供たちは多かったろうけれど、「デスノート」のラストにも相当失望させられたというファンは多いのではないか。←コミックの話ですが、番外編の映画となった「L]も松山健一主演ゆえに、やっぱり現行の法律上の正義が勝つ内容になっている。つまらないはずですよね。
●「シモーヌ」
---何だかアル・パチーノの「シモーヌ」が観たくなって観たのか、アンドリュー・二コル監督の投げかけたテーマを元に思索してみたくなって観たのか不明ながら、これたまに観るといい映画としておススメですね。
●「グッドナイト ムーン」
---クサイ映画といえばいいのか、個性の異なる人気女優の競演がテーマといえばいいのか。監督が、クリン・コロンバスというファミリー向けの映画が得意な監督なので、幼い息子と思春期の難しい娘を残し癌で死ぬことになる母親の残された時間の子供たちへの愛を描いたヒューマンストーリーとして素直に観るのもいいけれど、また専業主婦として子供たちに全愛情を傾けてきた賢母の女性と、その夫の再婚相手であるキャリアウーマンの女性が子煩悩な彼への愛情のために子供たちの母親になるべくキャリアを捨てるという女性という、二人の女性の生き方と愛のドラマとして観るのもいいけれど、ジュリア・ロバーツとスーザン・サザーランドの競演というのがどうにも息苦しい。
似たような内容ながら、ベット・ミドラーとバーバラ・ハーシーの「フォーエヴァーフレンズ」の方が私には味わい深く感じられる。もしかしたら、この映画を意識して制作されたのかも。
●「POISON」
---アンジェリーナ・ジョリーとアントニオ・バンデラス共演のセクシークライム映画というか、ミステリー映画。原作はウィリアム・アイリッシュの「暗闇のワルツ」で、タイトルの「ポワズン」というのは、ちょっと意味深でミスリードしてしまうタイトルかも。
この頃のアンジェリーナ・ジョリーは、現在と比べると野暮な感じが拭えないなあと思ったのは、ブラッド・ピッドと結婚し双子を出産したばかりのいま、女優としても女性としても最高に自信に溢れ、まさに女ざかりの魅力を放っているからだろうか。監督はマイケル・クリストファー。恋愛映画が得意な監督かなと。「恋に落ちて」を思い出しますね。
●「アメリカン スイートハート」
---ジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ・ジョーンズが姉妹役というのが笑えるけれど、人気女優役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズのわがままぶりや思いっきり自己中なのに憎めないキャラがなかなか良い感じで、そんな人気女優の姉の付き人をしている妹役のジュリア・ロバーツの変身振りも見ものではあるけれど、何よりハリウッドの映画界を皮肉ったラストのドタバタこそがいかにもハリウッド映画という気がして二重に笑える。
この手のラヴ・コメディには常連のスタンリー・トゥッチ(「Shall we dance?」でカツラをつけて踊る男性がいたでしょう?彼です)やビリー・クリスタル(ロバート・デ・ニーロ主演の映画「アナライズ ミー」でデニーロと不思議な友情を育むことになるあの精神科医の彼と言えば分かるかしら?)といった面々や、ジョン・キューザックやクリストファー・ウォーケンといった個性派がこうしたコメディを異様に盛り上げているので、内内の映画というノリも否定できないなァと。
●「コンフィデンス」
---「オーシャンズ11」の向こうを張った映画だという記憶があったけれど、今回改めて見て思ったのは、仕掛けとしてはこちらの方が面白いかもしれないなァと。アンディ・ガルシアは両方に出演しているけれど、こちらにはダスティ・ホフマンもいる。レイチェル・バーンズもなかなか魅力的ながら、映画としては「オーシャンズ11」に軍パイが上がったのは、何故だろうと。
やはり主演のエドワード・バーンズのキャラのせいだろうか。映画のノリとイマイチ違和感があるキャラクターで、「オーシャンズ」にある小気味の良さがエドワード・バーンズではイマイチ期待できない。ベン・アフレックにやらせたら面白かったかも。
●「CASSHERN キャシャーン」(邦画)
---こういう映画があるなんて知りませんでした。(苦笑)原作はコミックかなんかかなあと思って見ていたら、CGと実写の新しい映像の実験映画のようでもあり、出演者が大真面目に演じているので驚かされた次第。大滝秀治や三橋達也はこういう映画に出演しても驚かないけれど、寺尾聡や樋口可南子が大真面目に演じていて、唐沢寿明にいたっては迫真の演技で、そういう映画に小日向文世や寺島進が出ているだけでも新鮮な驚きなのに、「スキヤキウエスタン」の義経こと伊勢谷友介が新造人間のキャシャーン役。音声の録音に難アリの映画だったけれど、なかなか楽しめた。
●「夜の大捜査線」
---いったいいつの頃の映画だ!と言いたくなるほど、≪古さ≫を感じながら観てしまった。さすがのシドニー・ポワチエも形無しだけれども、1970年代の映画。同じ監督が同じ頃に制作したスティーヴ・マックィーン主演の「華麗なる賭け」は今観ても面白いのに、同じノーマン・ジュイソン監督の映画で、どうしてこうも違うのかなァと。おそらく前者は当時の犯罪を扱った社会派ドラマな分当時のアメリカがそこに描かれていて、さすがに40年も経った現在から見ると、その≪社会≫の中身があまりに違いすぎるせいかもしれない。
それと比べて後者の「華麗なる賭け」は、主人公と保険調査員の男女の駆け引きだから、町の様子や女性のファッションや化粧などの時代性も気にならない。
●「隣のヒットマン2」
---ドタバタ性だけが目立ってしまっていて、何だァと。「1」の方がマシだったという気がしてそれを確認すべく「1」も見る羽目に。
●「隣のヒットマン」
---当時、この前年に公開された「アナライズ ミー」の向こうを張った映画をブルース・ウィリス主演で制作したのかなァという印象があったけれど・・・、今見ても「アナライズ ミー」の二番煎じという感じが拭えないものの、これはこれで良く出来ているかも。
●「The Eyes」(香港タイ合作)
---やっぱり、リメイク版というのはイマイチ面白くないですね。
●「ツイステッド」
---また観てしまった。
●「デレイルド(暴走超特急)」
---ジャン・クロード・バンダム出演の映画はほとんど観てきたつもりだけれど、最近は殆ど観ないなあと。こうして改めて観ると、やっぱり作品に恵まれないアクションスターだと改めて思ってしまう。せっかくのアクションも見せ場が散漫で、ストーリーもイマイチぱっとしない。他の映画のパクリのような内容やシーンばかりで、どうしてこういう映画ばかりなのかと気の毒なほど。
●「エレン・リンバウアーの日記」
---ミステリーというべきかサスペンスホラーというべきか。その割には、ちょっと尻切れ蜻蛉みたいな印象があるのは、出演者がホラー向けじゃないからかもしれないですね。
●「サイボーグ 2」
---アンジェリーナ・ジョリー、随分若い頃にこうしたサイボーグ映画に出ていたというのは新発見でした。
●「ミスティック リバー」
---何度観ても重いですね。この映画あたりからでしょうか、クリント・イーストウッドが監督だけではなく音楽も自分で担当するようになったのは。クリント・イーストウッド流のメロディといえばいいのか、それがピアノで奏される時、映画は味わい深さが増していく場面で切ないですね。芸達者で個性的な役者たちの共演となった映画の一つです。まだご覧になっていない方にはおススメします。
●「皇帝ペンギン」
---お手軽なファミリー映画だと勘違いして観ないでいた1本だったなんて恥ずかしくなります。フランスのリュック・ジャケ監督のドキュメンタリー映画。静かにゆっくり見て貰いたい映画ですね・・・
●「スティール Steal」
---なかなかノリのいい痛快クライムアクション映画。主演のスティーブン・ドーフら4人の泥棒仲間たちの銀行襲撃とその後の逃走劇がわくわくするほどスピード感があってユニーク。
ラストには思わず乾杯。フランスはこういうノリのいい痛快な映画をたまに作るから要チェックですね。
他にもまだあったように思うのですが、思い出せないでいたところ、思い出した映画がこれら。
↓
●「Wind of God カミカゼ」
●「神童」
●「獄門島」(金田一耕助役は介片岡鶴太郎)
また思い出したら付加します。
●「スピーシーズ 4」
●「ティファニーで子育てを」
●「ストーカー」
●「ブラックメール」
●「Wag the dog」
●「リディック」
●「フリスコ キッド」
●「8 Mile」
●「激動の昭和史 軍閥」