月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

☆9月の映画鑑賞(2)

2008年09月19日 | ■2008年 9月の映画鑑賞
追加
 
●「いとはん物語」(1957年制作 京マチ子主演)
 
☆ストーリーはこちらでどうぞ。http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25141/index.html

伊藤大輔監督。撮影は高橋通夫。京マチコの顔が・・・・でも、表情がとてもよかったですね。当時の日本の町並みや商屋の家屋の中や家財道具、大店(おおだな)に奉公にきている多くの男女の奉公人たち、その働きぶり・・・・
ある意味、日本の古きよき時代だったのかもしれないなアと。
当時の大店の作りも、いまとなってはアンティークな和風建築。その家具や家屋の作りに興味がつきませんでした。鶴田浩二が初々しかった・・・・

●「王様と私」(1956年 ユル・ブリンナーとデボラ・カー共演の方)
 
いかに名作といえども、さすがに古いかなあ・・・と思いつつ観始めましたが、やはり名画は永遠に名画だということを改めて思った次第。この映画、もう何度観たかしら。ユル・ブリンナー、やはり素敵です。キングという名にふさわしい王を演じて遜色のない名優でした。個人的には「荒野の7人」が好きだけれど・・・・

●「ワイルド チェイス」(ジェーミー・フォックス主演・アントニーフュークワー監督)
 
どんな映画だったかな・・・思い出せない私。
 

●「デイ アフター 首都水没
 
こういうパニック映画って、どうして退屈なのか。
人間は水なくしては生きていけないけれども、飲料水や煮炊きする水があればよかったという太古とは違って、農業用水、工業用水、生活用水と実に多くの水で支えられた集団生活を送るようになって久しい。都市生活者にとっては、下水管や配水管、給水管の上で生活しているようなもので、水をコントロールできているつもりになっていたけれど、いまや再び、都市生活者も《水の怖さ》が身近になった。台風や異常気象による局地的な集中豪雨で体験している都市生活者にとって、そこに直下型のM7-8クラス、震度6強以上の大地震が発生し、たとえば東京でも、荒川が決壊したら、銀座の町が路上140センチまで水が浸水するという。
「パリの大洪水」という映画を前に見たけれど、都市を襲う大洪水って、海からの津波だけではないんですよね・・・・。
都市がそこまで浸水したらどうなるか。考えたくないけれど、飲料水も汚水もいっしょになる。飲み水の確保が難しくなりますね。病気の感染も多く発生する・・・多くの都市生活者が死傷し行方不明となる。問題は水が引いたとしてその遺体の処理・・・水が引かなかった場合、水没した町の中を遺体が浮かんで流れる光景からどんな問題が起こるか。こういう映画を契機に考えてみたいものです。
 
 
●「ワールド トレード センター」(ニコラス・ケイジ主演)
 
日常の日々の中と非日常となった非常事態の中では、家族愛一つとっても姿は様変わりする。ましてや生命の危機に直面し、置かれた状態が絶望的なとき、人は何を思うのだろう。肉体の痛みが麻痺し恐怖が消えた状態で死に至るまでの時間、忘れていたものを思い出し、もっと愛を大事にして生きればよかったと悔やみ、愛する者との別れに涙する諦念の時間を持つことになる人は、その愛が生還へのパワーになるのかもしれません。
この映画はアクション映画でも消防士の活動を描いたエンターテイメントでもなく、ましてや政治的なメッセージのある社会派映画でもありません。そうした映画は「対テロ戦争」が続行中のいま、さすがに制作されないでしょう。
アメリカ同時多発テロで崩壊したセンタービルで多くの一般人が一瞬にして死傷し、彼らの救助に向かった消防士や警察官の方々も数多く亡くなられましたが、あの崩壊したビルの瓦礫の下から奇跡的に救出された実在の人物をモデルに制作され、全編を通して静かなピアノ曲が流れ「ミリオンダラーベイビー」のようなヒューマンドラマとなっています。ファミリー向け映画。
 

●「エアポート24時」(原題「グランド コントロール」リチャード・ハワード監督)
 
管制官の仕事って大変な仕事なのだということを再認識。愛する仕事ではあっても30台半ばで終わりと称されるほど過酷なストレスのある仕事・・・・そんな仕事を持つ人間にとって家庭の問題で精神的に参っている状態というのはかなりリスキー。自分が担当した空域の飛行機が墜落して多くの乗員が亡くなった衝撃で、その後トラブル続きで愛する仕事を辞めた主人公が、緊急支援要員として管制塔の職場に復帰することになりますが、フラッシュバックの恐怖で固まってしまう・・・・
心の病気というのは、休養も大事だけれども、弱い自分と向き合って克服していくという過酷な道を通らなければ、なかなか完治は難しい。
B級映画っぽいけれど、キーファー・サザーランドがそうした自己と戦う局面に立たされる人間を熱演していました。
 
●「レッド クリフ・赤壁
 
またまた観てしまった。二度目ともなるとゆとりを持って観ることができるので、ゆっくり味わえた分楽しめたように思います。

●「ヘル ボーイ
●「ヘル ボーイ2 ザ ゴールデン アーミィ
 
いろいろの要素がてんこ盛りで全体的に冗長~~という印象が拭えなかった。ヘラクレスかスサノオかと見まごう怪力フランケンシュタイン風主人公のレッドことヘルボーイと、「キャリー」が可愛くなってしまうくらいの核爆弾かと見まごう火炎を放つサイキックエナジー爆発のエリザベス、盲目でタッチして透視する知的なカエル人間エイブラハム、そして遺体をコントロールする甲冑姿のクラウス博士などというキャラオンパレードで、歴史ファンタジーを加味したSFアクションコメディ風。
彼らを管理し保護しその力を捜査に援用しているアメリカ政府の「超科学捜査防衛局」なる部署は笑えましたが、「2」は、なんだか「ファンタスティック フォー」かと突っ込みをいれたくなるノリで途中で眠くなり早送りしたくなってしまった・・・・

●「エシュロン 対NSA侵入作戦
 
エシュロンの問題、それを地味ながらサスペンスフルな社会派エンターテイメントとして制作したイタリア映画。後味が悪いのは、現実を反映しているからでしょうか。見終えた後、家の電話、携帯、インターネットというものの利便性の代わりに個人のプライバシーや人権というものがイザとなったときにどういう状況下に置かれるのか・・怖い映画です。政府や政府と取引する大企業の思惑で一般市民の人権が踏みにじられていく恐怖。そのエシュロンというシステムをどう管理していくのか。高度情報化社会の盗聴と検閲、ネット犯罪などまじめに考えると憂鬱になる。
「サン・ロレンツォの夜」のジャコモ・マルテッリ監督作品。

●「パーフェクトゲーム 究極の選択
 
ステラン・スカルスガルドに参ってしまった!セルマ・ブレアの顔が気になったけれど、・・・、なんと言っても監督!こんな映画を撮ったトム・シャンクランドという監督に興味を抱かされました。別立てでアップしたいと思います。

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