ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

1983年9月3日付 ビルボード 全米 Top40 Eurythmics - Sweet Dreams (Are Made Of This)

2019-09-01 20:53:06 | 1983年ビルボードTop40
1983年9月3日付ビルボード All American Top40、9週間ぶりに1位の交代がありました、4週間の2位から上がっての1位はEurythmicsの"Sweet Dreams (Are Made Of This) "。Eurythmicsですが、アメリカでは初のヒット。初ヒットでいきなりNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Michael Sembelloの"Maniac"。映画『フラッシュダンス』のサウンドトラックに収録され、主題歌に続いてのTop3入りです。Michael Sembelloですがセッションミュージシャンとして活躍していましたが、この曲が初めてのヒットです。
8週間の1位からついにダウン、年度を代表する大ヒットになりました、The Policeの"Every Breath You Take"。The Policeですが、この曲で6曲目のTop40ヒット、最もヒットしたのは1981年に最高位3位を記録した"Every Little Thing She Does Is Magic"、もちろん初めてのNo.1です。
4位は5位からアップ、Tacoの"Puttin' On The Ritz"。Tacoですが、インドネシア生まれのオランダ人歌手。初めてにして唯一のヒットです。
5位は4位からダウン、Donna Summerの"She Works Hard For The Money"。「ディスコの女王」Donna Summer、"MacArthur Park"をはじめ4曲の1位ヒットを持っています。Top3ヒットは1980年の"The Wanderer"以来となります。

この週1位は、Eurythmicsの"Sweet Dreams (Are Made Of This) "。
The Policeの大ヒットに阻まれてなかなか1位になれず、2位を4週間続けましたがこの週ついに1位を獲得、1週のみの1位でしたが、最終的にはHot100に26週間チャートインするロングヒットとなり、年間チャートは10位、アメリカでの初ヒットが大ヒットになりました。

Eurythmicsですが、イギリス出身の Annie Lennox と David A. Stewart のデュオ。
Annie Lennoxがボーカルとピアノ、David A. Stewartがシンセサイザー、ギター、プロデュースを担当。両者ともシンガーソングライターでもあります。

ファーストアルバムはイギリス、アメリカともほとんどヒットせず、セカンドアルバムの『Sweet Dreams (Are Made of This) 』から、なんと4枚目のシングルとしてアルバムタイトルのこの曲"Sweet Dreams (Are Made Of This) "をシングル発売して大ヒットに結びつきました。
作者はもちろんメンバーのAnnie Lennox と David A. Stewart。プロデュースもDavid A. Stewartです。
曲はイギリス系のエレクトリックロック。曲も印象的でしたが、PVで見たAnnie Lennoxの外見は、曲以上に強烈でした。

彼らですが、一時解散してソロ活動もしますが、再結成し、2000年代まで数多くのヒット曲を世に送り出します。ソロ活動時にも両者ともTop40ヒットを持っています。改めて、凄い才能の持ち主二人が結成したデュオグループだったのです。


実は、Eurythmicsについては、"Sweet Dreams"の時にはそんなに注目していなかったのですが、1985年になってリリースされた"There Must Be An Angel (Playing With My Heart)"、この曲を聞いた時には驚きました。出だしから強烈な印象の歴史に残る名曲だと思います。この曲を聞いて、改めて彼らの才能の凄さを感じました。
アメリカでこそ最高位22位の小ヒットでしたが、イギリスでのNo.1ほか全世界でヒット、皆さんも一度は聞いたことがある曲だと思います。間奏のハーモニカはスティービー・ワンダーです。


今週 先週 song / artist
1 2 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
2 3 MANIAC / MICHAEL SEMBELLO
3 1 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
4 5 PUTTIN' ON THE RITZ / TACO
5 4 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
6 11 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
7 12 TELL HER ABOUT IT / BILLY JOEL
8 6 IT'S A MISTAKE / MEN AT WORK
9 9 I'LL TUMBLE 4 YA / CULTURE CLUB
10 13 HUMAN NATURE / MICHAEL JACKSON
11 8 FASCINATION / HUMAN LEAGUE
12 10 CHINA GIRL / DAVID BOWIE
13 16 DON'T CRY / ASIA
14 14 LAWYERS IN LOVE / JACKSON BROWNE
15 20 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
16 7 STAND BACK / STEVIE NICKS
17 28 SEXY + 17 / STRAY CATS
18 26 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
19 18 TAKE ME TO HEART / QUARTERFLASH
20 21 HUMAN TOUCH / RICK SPRINGFIELD
21 24 PROMISES, PROMISES / NAKED EYES
22 30 FAR FROM OVER / FRANK STALLONE
23 27 HOW AM I SUPPOSED TO LIVE WITHOUT YOU / LAURA BRANIGAN
24 32 TRUE / SPANDAU BALLET
25 37 KING OF PAIN / POLICE
26 29 DEAD GIVEAWAY / SHALAMAR
27 17 HOT GIRLS IN LOVE / LOVERBOY
28 23 AFTER THE FALL / JOURNEY
29 15 IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW? / DURAN DURAN
30 34 DON'T YOU GET SO MAD / JEFFREY OSBORNE
31 19 ROCK 'N' ROLL IS KING / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
32 35 KISS THE BRIDE / ELTON JOHN
33 38 LADY LOVE ME (ONE MORE TIME) / GEORGE BENSON
34 44 BIG LOG / ROBERT PLANT
35 43 TELL HER NO / JUICE NEWTON
36 39 YOU'RE DRIVING ME OUT OF MY MIND / LITTLE RIVER BAND
37 25 ROCK OF AGES / DEF LEPPARD
38 41 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
39 47 BURNING DOWN THE HOUSE / TALKING HEADS
40 46 HOLD ME TIL THE MORNIN COMES / PAUL ANKA

コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Rita Coolidge - All Time Hi... | トップ | Electric Light Orchestra - ... »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ローリングウエスト)
2019-09-01 22:13:02
この曲は80年代の代表曲ですね。オシャレで妖艶、何か通常の曲とは違う色気と深みを感じます。
無機質サウンド (hannah)
2019-09-01 22:42:30
星船さん、こんばんは。
まさに1983年ならではの№1ヒットですね。
てっきり1stアルバムかと思っていましたが、1stアルバムは全くの不発だったんですね。
シンセサイザーが前面に出て、あまりメロディアスでもない曲でしたが、The Ppliceの長期政権後、満を持しての1位でした。
♪There Must Be ~♪が含まれる♪Be Yourself Tonight♪では人間臭さを感じましたが。
Unknown (太ったボンジョビ)
2019-09-02 00:18:48
パープルのチャイルドインタイムと水戸黄門のテーマ
アイウォントアニュードラッグとゴーストバスターズ
それ以上にヒドイなあと思ったのがこの曲と、あとからのコリーハートのヤツ
イントロ聴いて呆れましたよ
にしてもこの曲、アメリカのどの層が買ってたんでしょ?もしかしたらシングルはどーでもイイけどアルバム買うオサレ先取り派とか居たのかな?
そのくらい変な曲でしたな、私には
この週40デビューのトーキングヘッズと同じくらい何も残らなかった曲でした
ただしカラオケはハモれるので意外に楽しかったです
あとデーブスチュワートってホントにスケベエっぽいですね?
ぃゃ無茶苦茶いってすみませんでした、お休みなさいませ
(。-ω-)°゜スヤスヤ
Unknown (音時)
2019-09-02 20:15:19
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20759807.html
この曲とユーリズミックスは好きか嫌いかではなく(^_^;)、1983年の洋楽として、やっぱり取り上げるべき曲ですよね。独特で不吉なシンセサウンド、作品に芸術性を感じました。ただ、あらためてこの曲の歌詞を確認すると、顔を上げて、前に進むのよ!という呼び掛けがあります。人を利用したり利用されたりしても、小さいことの積み重ねが素敵な夢に繋がるのよ、という前向きなメッセージとして受けとめたいと思います。
80年代の顔 (星船)
2019-09-02 20:53:25
ローリングウエストさんこんばんは。
80年代に入って、イギリスのニューウエイブ系アーチストがアメリカでもチャートをにぎわすようになりました。
まさに80年代の顔といっても良かった活躍でした。
驚きの1位 (星船)
2019-09-02 21:01:45
hannahさんこんばんは。
そうでした、この曲はセカンドアルバムどころか、そのアルバムの4曲目のシングルでした。母国イギリスでは多少ヒットした曲もあったようですが、この曲でいきなりの超大ヒットになりました。
この曲が1位になったのは驚きましたが。
David A. Stewart (星船)
2019-09-02 21:14:00
太ったボンジョビさんこんばんは。
母国イギリスはともかくこの曲がアメリカで1位になるとは予想外でした。
パープルの「チャイルド・イン・タイム」は良い曲でしたよ。大好きな曲でした。
David A. Stewartですが、90年代に入ってから女性サックス奏者のCandy Dulferと組んでインスト曲の"Lily Was Here"が最高位11位のヒットになりました。この曲はエロいといえばそんな感じ、大好きな素晴らしい曲でした。
https://youtu.be/86BmSaXZMHw
チャートアクションとは対照的に (hannah)
2019-09-02 21:38:29
星船さん、こんばんは。
この曲の1位の後、84年の♪Touch♪からの♪Here Comes The Rain Again♪が4位、85年の♪Would I Lie To You♪が6位とチャートアクションはじり貧となっていきましいたが、個人的には曲としては、だんだん好きな曲になっていきました。
詳しくは忘れましたが、D.Stewartは他のアーティストのプロデュースをするなど、多才なアーティストでした。
好みでは (星船)
2019-09-02 22:00:12
音時さんこんばんは。
Eurythmicsですが、う~ん、やっぱり正直私も好みのグループではありません、が、この曲"Sweet Dreams"は中ではいいな!と思える曲でした。
陰鬱とした曲が多く、明るい曲が多いアメリカンポップスとはだいぶ違いますよね。
そんな中で、"There Must Be An Angel"を聞いた時には、「この曲はいい曲だ!」と彼らの曲の中で初めて思いました。
段々おしゃれに (星船)
2019-09-02 22:22:48
hannahさんこんばんは。
Eurythmicsとしては、1985年以降アメリカではTop10ヒットが出なくなりましたが、その後のソロ活動でもヒット曲を出したり、また、母国イギリスではコンスタントにシングルヒットを出していました。
先程のコメントにも書きましたが、David A. Stewartが女性サックス奏者のCandy Dulferと組んで出したインスト曲の"Lily Was Here"は良い曲でした。二人とも、段々曲が明るくおしゃれになってきたような気がします。

コメントを投稿

1983年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事