ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1983年11月12日付 Stevie Nicks - If Anyone Falls

2019-11-10 20:10:39 | 1983年ビルボードTop40
1983年11月12日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はLionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"に続くこれで通算5曲目の1位となりました。

2週間の1位からダウンしての2位はKenny Rogers with Dolly Partonの"Islands In the Stream"。カントリー界の大御所二人のデュエットです。両者とも50年代から活躍していますが、Kenny Rogersについては1980年の"Lady"以来、Dolly Partonについては1980年の"9 to 5"以来、両者とも2曲目のNo.1ヒットです。
3位は5位からアップ、Billy Joelの"Uptown Girl"。Billy Joelですが、Top40ヒットは1974年の"Piano Man"からこの曲で通算19曲目、Top3ヒットは1977年の"Just the Way You Are"以来、No.1ヒット2曲を含めこの曲で5曲目となります。
4位は6位からアップ、Paul McCartney and Michael Jacksonの"Say Say Say"。Paul McCartneyもMichael Jacksonも説明することありません、ソロでも数多くの大ヒットを持っています。この二人のデュエットとしては、Michael Jacksonのアルバム『Thriller』に収録の"The Girl Is Mine"が最高位2位を記録していますので、それに続く大ヒットとなりました。
5位は3位からダウン、4週間の1位の大ヒット、Bonnie Tylerの"Total Eclipse of the Heart"。Bonnie Tylerですが、1977年に3位を記録した初めてのヒット曲"It's a Heartache"以来2曲目のTop40ヒットがNo.1獲得です。

この週21位はStevie Nicksの"If Anyone Falls"。
最高位は前週11月5日付の1週のみの14位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Stevie Nicks、説明する必要はありませんね、フリートウッド・マックの歌姫、というよりも、アメリカを代表する女性ロックボーカリストです。
全米1位を記録した彼女のファーストソロアルバム『Bella Donna』に続いてリリースされたセカンドソロアルバム『The Wild Heart』から、最高位5位を記録した"Stand Back"に続く2曲目のシングルカットがこの曲"If Anyone Falls"です。

"If Anyone Falls"ですが、作者はStevie Nicksとこのアルバムにシンセサイザーとバックボーカルでも参加しているスタジオミュージシャンSandy Stewartとの共作。この曲にはほかにもギターにWaddy Wachtel、ドラムスにはRuss Kunkelと、有名スタジオミュージシャンが参加しています。
このアルバムには、ほかにもTom PettyやSteve Lukather、Don Felder、Princeなど凄いメンバーが参加しています。
プロデューサーはJimmy Iovine、Jimmy Iovineは『Bella Donna』もTom Pettyとともに手掛けていましたね。


今週 先週 song / artist
1 2 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
2 1 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
3 5 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
4 6 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
5 3 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
6 4 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
7 12 CUM ON FEEL THE NOISE / QUIET RIOT
8 8 DELIRIOUS / PRINCE
9 7 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
10 11 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
11 9 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
12 10 TRUE / SPANDAU BALLET
13 17 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
14 15 MODERN LOVE / DAVID BOWIE
15 18 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
16 16 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
17 19 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
18 20 P.Y.T. / MICHAEL JACKSON
19 21 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
20 13 KING OF PAIN / POLICE
21 14 IF ANYONE FALLS / STEVIE NICKS
22 26 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
23 24 LOVE IS STRANGE / EURYTHMICS
24 22 BURNING DOWN THE HOUSE / TALKING HEADS
25 30 SEND HER MY LOVE / JOURNEY
26 31 TENDER IS THE NIGHT / JACKSON BROWNE
27 32 HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE / DIONNE WARWICK & LUTHER VANDROSS
28 37 WHY ME? / IRENE CARA
29 43 AIN'T NOBODY / RUFUS & CHAKA KHAN
30 44 IN A BIG COUNTRY / BIG COUNTRY
31 36 MIRROR MAN / HUMAN LEAGUE
32 46 MAJOR TOM / PETER SCHILLING
33 23 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
34 35 QUEEN OF THE BROKEN HEARTS / LOVERBOY
35 41 THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES / ASIA
36 45 SOULS / RICK SPRINGFIELD
37 39 JUST GOT LUCKY / JOBOXERS
38 49 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
39 42 MY TOWN / MICHAEL STANLEY BAND
40 40 SPICE OF LIFE / MANHATTAN TRANSFER

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16 コメント

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豪華なメンバーたち (hannah)
2019-11-10 21:54:33
星船さん、こんばんは。
残念ながらTop10入りはなりませんでしたが、個人的には♪Stand Back♪より、この曲の方が気に入っています。
バックメンバーがW.Wachtel、R.Kunkelとは豪華すぎますね。
West Coastのトップメンバーです。
他にもT.PettyとかS.Lukatherなど、S.Nicksのなせる業です。
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この曲も元カレを歌った曲(^▽^;) (音時)
2019-11-11 06:06:54
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22008598.html
恋する小悪魔スティーヴィー(今は美魔女)。この曲の背景を調べていたら、この曲でもギターを弾いているワディ・ワクテルのことを歌った歌である、とのこと。スティーヴィー自身もそうコメントしています。
 ワディはバッキンガム=ニックスの頃から、マックのレコーディング、ソロと、ずっとスティーヴィーを支えてくれてきたギタリスト。スティーヴィーは愛と音楽と一緒になってワディを信頼したようでした。"If anyone falls..."はどちらのセリフかはわからないけれど、おそらく二人の会話のなかから出てきた言葉なんじゃないでしょうかね。誰かが(本当の恋に)落ちるのならば、私たちのどちらかかもしれないよ...って本人たちじゃないと意味がわからないのかもしれないな。
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Unknown (太ったボンジョビ( `○´))
2019-11-11 14:47:07
いやぁ~
80年代で最もバカっぽいイントロ、とろけそうです
しかも短いのにいきなり脳裏に貼り付くという…。
このイントロだけでスティービーニックスが何者か解らしめたいですよねえ
しかしあれだけアルバム聴きまくったベラドンナでしたが、このセカンド以降はほとんどシングル以外聴いていないです、すみません
このアルバムもトムペチー参加してますが、その曲がなんともショボくて…そりゃあシングルにもなりませんよね
てもこの曲イフエニワンは大好きです
ダミ声のちと老けた妖精、てとこですかね?
ジャケットはソロ5枚の中で私は一番好きであります
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サポートメンバー (星船)
2019-11-11 20:20:07
hannahさんこんばんは。
そうなんですよね、Stevie Nicks、彼女をサポートするメンバーは凄いんですよね。そのメンバーに囲まれて、『ベラ・ドンナ』、『ワイルド・ハート』の2枚の名盤ができたのだと思います。
マックの時の相棒はリンジー、こちらもスーパー相棒ですね。
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魔性の歌姫 (星船)
2019-11-11 20:27:45
音時さんこんばんは。
そうだったんですか!ワディ・ワクテルも元カレだったとは!
ワディ・ワクテルといえばウエストコーストを代表するセッションギタリストでした。
そのワディ・ワクテルの全面バックアップでこのアルバムもい出来上がったのですね。さすが魔性の歌姫です。
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イントロが (星船)
2019-11-11 20:35:14
太ったボンジョビさんこんばんは。
Stevie Nicksの曲はイントロにも特徴がありますよね。"Stand Back"もそうでしたが、この曲もイントロからグッときます。
ジャケットには気が付きませんでしたが、特徴はありますね。
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W.Wchtel (hannah)
2019-11-11 22:02:42
星船さん、こんばんは。
W.Wachtelといえは、自らもSectionやRoninというバンドを結成し、確か81年にRoninでCalifornia Jamで来日し、コンサートを見に行きました。
D.Kourchi、R.Kunkel、R.Marotta、L.Skular、B.Glaubなどともに、West Coast系のアーテイストのアルバムには必ずといっていいほどクレジットされていました。
K.Carnesの♪Mistaken Identity♪にも。
Backingham&Nicksとの付き合いは初めて知りましたが、そんなに古い付き合いだったんですね。
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Unknown (太ったボンジョビ( `_´))
2019-11-12 21:50:48
皆さんが言及されるのでワデーを見てみました
あれですな、嘆きの天使をペチーでないときにギター持って歌ってるパーマメガネのおいちゃんですな
もっと色男かと思ったら、そーか、色男はリンジーでもうイナフイズイナフだったのかな
でも誠意あるタイプにも見えて、だからリンダあたりも信用して呼んでいたとかあるのかな?
しかしペチー、ワデー、リンジーは三すくみで気の合うタイプてはなさそう
ここにプリンスが入ってもまた4すくみっぽい
まぁドンヘンリーが入ってきたら当時の実績で「ん?文句あるんかオラ?」ってなりそうですが
いい曲書けて、しかも特徴ある声の持ち主なのに、スティービーニックスの才能は「乗り換え上手」というのは可哀想かな?
私はそれ含めて憧れますけどね
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ウエストコーストロックファンには (星船)
2019-11-12 22:35:01
hannahさんこんばんは。
Waddy Wachtelといえば、もちろん日本ではメジャーではありませんが、ウエストコーストロックファンにとっては偉大なギタリストですね。ホントいろんな方々のアルバムに参加していました。ウエストコーストだけでなくてポップス系、ロック系のアーチストにも参加していました。
Roninのコンサートに行かれたのですか!うらやましいです。
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名曲が生まれるためには (星船)
2019-11-12 22:39:30
太ったボンジョビさんこんばんは。
スティービー・ニックス、皆さんからの情報を見ていると、「魔性の女」度が、ますます高くなってきます。
偉大な才能を持った天才ミュージシャン男たちを次々と変えておいて、さらに、バックに従えながら、その恋の物語を平然と歌う、なかなかの魔性度です。
やっぱりそういったことだからこそ、素晴らしい名曲を次々と作ることができるのかもしれませんね。
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