ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1983年11月19日付 The Fixx - One Thing Leads To Another

2019-11-17 21:05:25 | 1983年ビルボードTop40
1983年11月19日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はLionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"に続くこれで通算5曲目の1位となりました。

2位は4位からアップ、Paul McCartney and Michael Jacksonの"Say Say Say"。Paul McCartneyもMichael Jacksonも説明することありません、ソロでも数多くの大ヒットを持っています。この二人のデュエットとしては、Michael Jacksonのアルバム『Thriller』に収録の"The Girl Is Mine"が最高位2位を記録していますので、それに続く大ヒットとなりました。
3位は前週と変わらず、Billy Joelの"Uptown Girl"。Billy Joelですが、Top40ヒットは1974年の"Piano Man"からこの曲で通算19曲目、Top3ヒットは1977年の"Just the Way You Are"以来、No.1ヒット2曲を含めこの曲で5曲目となります。
4位は2位からダウン、2週間の1位を記録、Kenny Rogers with Dolly Partonの"Islands In the Stream"。カントリー界の大御所二人のデュエットです。両者とも50年代から活躍していますが、Kenny Rogersについては1980年の"Lady"以来、Dolly Partonについては1980年の"9 to 5"以来、両者とも2曲目のNo.1ヒットです。
5位は7位からアップ、Quiet Riotの"Cum on Feel the Noize"。70年代中頃から活躍していますが、シングルでは初めてのヒット、もちろん初めてのTop5ヒットです。

この週6位からダウンして8位はThe Fixxの"One Thing Leads To Another"。
最高位は11月5日付の1週間の4位。最高位は4位、Top40には13週滞在する大ヒットでしたが、年間チャートは年度の途中にかかってしまい残念ながら圏外でした。

The Fixxですが、1979年にデビューしたイギリス出身のニューウエイブロックグループ。
初めはシングルのみの発表でしたが、1980年代に入ってからファーストアルバム『Shuttered Room』をリリース。このアルバムはイギリスでは多少ヒットしたようですが、アメリカでは全く話題にならず。
初めてヒットチャートに顔を出したのはセカンドアルバム『Reach the Beach』から。このアルバムからのファーストシングル"Saved by Zero"が初めてのTop40ヒット、1983年8月13日付で最高位20位を記録します。

そしてこのアルバムからのセカンドシングルがこの曲"One Thing Leads To Another"で、4位を記録する彼ら初めての大ヒットとなりました。
曲の作者はメンバー4人の共作。プロデューサーはRupert Hine。Rupert Hineは彼自身もミュージシャンですが、Chris De BurghやTina Turner、Howard Jonesなどのプロデューサーとしても有名です。
"One Thing Leads To Another"ですが、カッティングギターというのでしょうか、なんといってもギターが特徴的で印象に残ります。曲もミステリアスな雰囲気がなかなか良いですね。

The Fixx、この曲が彼らの最大のヒットでしたが、その後も1990年代初めまで数曲をアメリカのヒットチャートに送り込みます。
現在も活動を続けているようです。


今週 先週 song / artist
1 1 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
2 4 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
3 3 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
4 2 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
5 7 CUM ON FEEL THE NOISE / QUIET RIOT
6 5 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
7 13 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
8 6 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
9 10 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
10 17 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
11 8 DELIRIOUS / PRINCE
12 15 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 18 P.Y.T. / MICHAEL JACKSON
14 19 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
15 11 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
16 9 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
17 22 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
18 16 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
19 14 MODERN LOVE / DAVID BOWIE
20 28 WHY ME? / IRENE CARA
21 12 TRUE / SPANDAU BALLET
22 21 IF ANYONE FALLS / STEVIE NICKS
23 25 SEND HER MY LOVE / JOURNEY
24 42 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
25 26 TENDER IS THE NIGHT / JACKSON BROWNE
26 30 IN A BIG COUNTRY / BIG COUNTRY
27 27 HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE / DIONNE WARWICK & LUTHER VANDROSS
28 32 MAJOR TOM / PETER SCHILLING
29 29 AIN'T NOBODY / RUFUS & CHAKA KHAN
30 31 MIRROR MAN / HUMAN LEAGUE
31 23 LOVE IS STRANGE / EURYTHMICS
32 38 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
33 36 SOULS / RICK SPRINGFIELD
34 41 SYNCHRONICITY II / POLICE
35 35 THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES / ASIA
36 37 JUST GOT LUCKY / JOBOXERS
37 45 OWNER OF A LONELY HEART / YES
38 46 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
39 48 UNDERCOVER OF THE NIGHT / ROLLING STONES
40 20 KING OF PAIN / POLICE

コメント (18)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« David Bowie - Modern Love(1... | トップ | Dionne Warwick & Luther Van... »
最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年間チャート圏外? (hanah)
2019-11-17 21:59:46
星船さん、こんばんは。
初めて♪Saved By Zero♪を聴いた時は、ギターが特徴的な曲だと感じましたが、この曲ではさらに特徴的になっています。
でも、不思議な魅力に引き込まれていく曲です。
プロデューサーのRupert Hineは翌年のTina Turnerの大ヒットで時代の寵児的な活躍でした。
それにしても、いくら年度またがりでも最高位4位、Top4013週で年間チャート圏外とは。。。
返信する
大好きな曲 (golden_70s)
2019-11-18 17:41:03
この曲を記事にしてくださり、ありがとうございます。
と、お礼を言っても、しょうがないんですけど。
とにかく、大好きな曲です。

イギリス出身の、ニューウェイヴって基本的にはあまり得意ではないのですが、
この曲は例外です。

上が強い曲ばかりなので、このランクもしょうがないですかね。
返信する
Unknown (音時)
2019-11-18 18:22:22
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22125838.html
ひとつのことが別なことに繋がる~嘘をごまかすためにまた嘘をつく、というようなことでしょうか。そういう女を好きになっちまったやつ。ギターのカッティング音も気持ちよいサウンドでした。この曲が中ヒットしたあとの曲“Are we Ourselves?”は邦題“アーウィー・アーウィー”って意味がわからないタイトルでした。Fixxは息長く音楽活動を続けてるようですね!
返信する
Unknown (星船)
2019-11-18 20:20:30
hanahさんこんばんは。
そうそう、The Fixxはギターが特徴的なグループですよね。カッティングギターだと思うのですが。
"Saved By Zero"よりもこの曲"One Thing Leads To Another"の方が明るい感じが好みでした。
Tina Turnerの大ヒットアルバム『Private Dancer』はいろんな人がプロデュースに参加しているようですが、Rupert Hineが重要な役割を占めたようですね。
返信する
例外の (星船)
2019-11-18 20:23:03
golden_70sさんこんばんは。
ヒットチャートには思い出深い良い曲がたくさんあるのでいつもどの曲を選曲しような悩むのですが、golden_70sさんのコメントによりこの曲を選曲させていただきました。
私も同感で、ニューウエイブ系は苦手な分野ですが、この曲はなかなか良い曲でありました。
返信する
長く活躍 (星船)
2019-11-18 20:28:46
音時さんこんばんは。
The Fixxですが、ほかのニューウエイブ系のグループに比べ、ギターの心地よさというのが際立って特徴のあるグループでした。
また、サビの部分の意外なほどのメロディのわかりやすさもこのグループの特色です。
長く人気が続いたのもわかります。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ( ´△`))
2019-11-18 22:08:09
こんばんは、段々寒くなって来ましたね
イフエニワン、モダンラブときてワンテンとは良い秋の終わりですねえ。
聞き取りやすい英語、頭に入りやすい語感、気持ち良いメロ…カラオケ楽しいですねこれ。
フィクスとネイキドアイズは似てるようで似てないですかね?
このワンテン、そして前のシングル成敗次郎も好きなのですが、一番良かったのが買ったライブ(海賊盤?)の中のタイトル曲のリーチザビーチ!
LPのジャケットは泳いでのリーチザビーチみたいですが、この曲は夜の海を漂う船の中で揺られているようで…素敵だなあ。
海賊盤ライブではマリリオンの追憶のケーリーとならんで私の泣けるベストであります。
返信する
ご無沙汰してました。 (実験鼠)
2019-11-19 00:37:06
フィクス・・・懐かしいバンド名ですね。
当時はこういったテクノというかニューウェイブっぽい音が好きでしたが、今は全く聴かないですねw 人の好みって変わるもんです。
今も活動しているのですか? まさか当時と同じ音ということはないと思いますが、どういうタイプの音楽やってるんでしょうか。
返信する
ランディ (240)
2019-11-19 20:05:14
こんばんは。
アップされたフィクス、全く記憶にありませんでしたが、曲だけは覚えてました。よくラジオから流れてました。印象的な曲ですよね。
個人的にはやっぱりクワイエット・ライオット。この曲が収録されたアルバムは、サブタイトルにランディ・ローズに捧ぐ…ってありました。ランディが亡くなったことで、再びクワイエット・ライオットとして始動したわけで、ランディが大好きだった私としては、この曲のヒットは嬉しかったですね。あ、この当時のヴォーカルのケビン・ダブロウも、既に亡くなっていたんですね。
返信する
Unknown (omnibusfan)
2019-11-19 20:32:22
シングルレコード買いました

 星船さま こんばんは。
 Fixx当時、よく聴きました。シングルレコード持ってます。このビデオも、ベストヒットUSAでよく流れました。あまりお金かかっていないようなPVですが。(笑)
 40秒くらいに上着が裏返る場面、懐かしかったです。
 年間チャートには入らなかったのかあ。残念でした。
 そういえば、今週のAT40 80sは、この前週の1983年11月12日付けでした。AT40 70sは、1979年11月17日付け、No1は、ライオネルリッチーとコモドアーズでした。
返信する

コメントを投稿

1983年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事