ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1983年12月24日付 Duran Duran - Union Of The Snake

2019-12-22 17:43:21 | 1983年ビルボードTop40
1983年12月24日付ビルボード All American Top40、この週はクリスマスウイーク、そして、次週の12月31日はビルボードがお休みですので、この週が1983年の最後のチャート発表の週となります。次回の私のブログも年間チャートの週となりますのでよろしくお願いします。

さて、この週3週目の1位はPaul McCartney and Michael Jacksonの"Say Say Say"。Paul McCartneyもMichael Jacksonも説明することありません、ソロでも数多くの大ヒットを持っています。この二人のデュエットとしては、Michael Jacksonのアルバム『Thriller』に収録の"The Girl Is Mine"が最高位2位を記録していますので、それに続く大ヒットとなりました。Paul McCartneyはビートルズ時代を除いて9曲目の1位。Michael Jacksonは6曲目の1位です。

2位は前週と変わらず、Daryl Hall & John Oatesの"Say it Isn't So"。数多くの大ヒットを持つデュオですが、Top3ヒットは1982年12月から翌年の1月にかけて4週間1位を記録した"Maneater"以来となります。
3位は5位からアップ、Duran Duranの"Union Of The Snake"。Duran Duranですが、最高位3位の"Hungry Like the Wolf"、最高位4位の"Is There Something I Should Know?"に続く3曲目のTop5ヒットです。
4位は7位からアップ、Yesの"Owner Of A Lonely Heart"。Yesですが、ロックファンの方々ならばご存知、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、プログレロックの先駆者であります。アルバムでは『こわれもの』や『危機』などがアメリカでも大ヒットしていますが、シングルは1971年に最高位40位を記録した"Your Move"、1972年に13位を記録した"Roundabout"に続く3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットです。
5位は3位からダウン、4週間の1位の大ヒット、Lionel Richieの"All Night Long"。Lionel Richieですが、The Commodores時代から数多くのヒットを持っていますが、The Commodores時代には"Three Times a Lady"と"Still"、ソロになってからもDiana Rossとのデュエットで1位となった"Endless Love"、ソロの1位"Truly"に続くこれで通算5曲目の1位となりました。

この週5位から上がって3位はDuran Duranの"Union Of The Snake"。
最高位はこの週から1月7日まで3週間続けた第3位、年間チャートは43位の"Hungry Like the Wolf"に続く大ヒットになりました。

Duran Duranですが、1981年にファーストアルバム『Duran Duran』でデビュー。ファーストシングル"Planet Earth"は、アメリカでは不発でしたがイギリスでは最高位12位の大ヒット、日本でも人気がありました。
メンバーのニック・ローズやサイモン・ル・ボン、ジョン・テイラーなどのビジュアルでも人気がありました。PVを最も効果的に使ったグループでしたね。
もちろんサイモン・ル・ボンの魅力的なボーカル、そして彼の作る曲は独特で、特徴がある曲でありました。

アメリカではファーストアルバムは不発でしたが、翌年リリースしたセカンドアルバム『Rio』が最高位6位、シングル"Hungry Like the Wolf"が3位を記録する大ヒットになります。ファースト『Duran Duran』もこれらのヒットに合わせてチャートを上昇、1983年8月になって最高10位を記録します。
そして1983年にリリースしたサードアルバム『Seven and the Ragged Tiger』も続けて大ヒット、最高位で8位、1984年のアルバム年間チャートでは10位の大ヒットアルバムになります。

そのアルバム『Seven and the Ragged Tiger』からのファーストシングルが"Union Of The Snake"です。
曲はSimon Le Bonほかメンバー5人の共作。
PVもさすが凝った作りになっていますね。


今週 先週 song / artist
1 1 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
2 2 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
3 5 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
4 7 OWNER OF A LONELY HEART / YES
5 3 ALL NIGHT LONG / LIONEL RICHIE
6 4 UPTOWN GIRL / BILLY JOEL
7 6 LOVE IS A BATTLEFIELD / PAT BENATAR
8 9 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
9 11 UNDERCOVER OF THE NIGHT / ROLLING STONES
10 18 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
11 19 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
12 20 TALKING IN YOUR SLEEP / ROMANTICS
13 10 CHURCH OF THE POISON MIND / CULTURE CLUB
14 15 MAJOR TOM / PETER SCHILLING
15 12 CUM ON FEEL THE NOIZE / QUIET RIOT
16 16 SYNCHRONICITY II / POLICE
17 27 KARMA CHAMELEON / CULTURE CLUB
18 8 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
19 13 WHY ME? / IRENE CARA
20 17 IN A BIG COUNTRY / BIG COUNTRY
21 25 RUNNING WITH THE NIGHT / LIONEL RICHIE
22 29 JOANNA / KOOL & THE GANG
23 24 READ EM' AND WEEP / BARRY MANILOW
24 14 CRUMBLIN' DOWN / JOHN COUGAR
25 28 IF I'D BEEN THE ONE / 38 SPECIAL
26 26 TIME WILL REVEAL / DEBARGE
27 30 THAT'S ALL / GENESIS
28 31 I STILL CAN'T GET OVER LOVING YOU / RAY PARKER JR.
29 32 PINK HOUSES / JOHN COUGAR
30 22 AIN'T NOBODY / RUFUS & CHAKA KHAN
31 33 HOLIDAY / MADONNA
32 44 THE CURLY SHUFFLE / JUMP 'N THE SADDLE
33 34 STAY WITH ME TONIGHT / JEFFREY OSBORNE
34 37 GOLD / SPANDAU BALLET
35 38 THE SIGN OF FIRE / FIXX
36 21 HEART AND SOUL / HUEY LEWIS & THE NEWS
37 39 WHEN THE LIGHTS GO OUT / NAKED EYES
38 47 THINK OF LAURA / CHRISTOPHER CROSS
39 41 BABY I LIED / DEBORAH ALLEN
40 43 IN THE MOOD / ROBERT PLANT

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21 コメント

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Unknown (太ったボンジョビ(*`・ω・)ゞ)
2019-12-22 22:41:41
なるほど、トリはこの年の象徴のひとつでもあったデュランでしたか。
ナイーブに来て私も戸惑いましたがこの頃の彼らには風が吹いていて、何を出してもオールオーケーでしたね。
とにかく男にもアイドル人気のあったバンドで、のちのバンヘーレンとともに、シーンを引っ張っていた印象です。貸しレコードで予約しないと借りられなかったのはこの「セブン…」くらいじゃなかったかな?
実家に帰ると姉がテープ買ってて「リオ」の方が良かった、と申しておりました。
姉はロジャーテイラーをお気に入りで「何か可愛いからね」と偉そうにしとりましたが、「で、長男は誰?」とテイラーをひと括りにしていてコケましたよ。
しかし007あたりまでのデュランは本当に凄かったですね。
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キャッシュボックスで1位 (音時)
2019-12-23 00:07:05
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22723284.html
「ヘビの結束」という難解なタイトルと歌詞、攻撃的なギターや低音のベース音、バンドの妖艶な雰囲気がミックスされた、彼らの代表曲の1曲ですね。チャートではビルボード3位止まりでしが、CBでは1位になりましたね。
1983年...自分自身沢山の想い出とヒット曲がいっぱい、星船さんブログで、僕の老齢化が進んだ脳が活性化し、記憶がよみがえるのが楽しかったです。1984年もいい曲がたくさん!、味わっていきましょう。よろしくお願いいたします。
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1983年の象徴 (hannah)
2019-12-23 22:08:04
星船さん、こんばんわ。
今年最後の曲はまさに1983年を象徴する曲の紹介ですね。
まさにブリテッシュインベーションに始まって終わった一年でした。
Duranはこの曲では1位になりませんでしたが、翌年の♪The Reflex♪でBillboardでもついに1位となり、絶好調でした。
007の主題曲も担当したりと、まさに時代の寵児でした。
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時代を象徴する (星船)
2019-12-23 23:23:39
太ったボンジョビさんこんばんは。
Duranですが、この前年の『Rio』からアメリカでも人気が沸騰、この時代を象徴する人気グループになりました。
勢いもあったかもしれませんが、とにかくDuran Duranの曲には良い曲が多かったです。
90年代になってからも。"Ordinary World"などは名曲でした。息の長い活躍のグループだったです。
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「蛇の結合」 (星船)
2019-12-23 23:31:30
音時さんこんばんは。
この"Union of the Snake"は彼らの曲の中でも最も特徴的な曲だったです。「蛇の結合」、って何?と思っていましたが、歌詞も難解ではありましたが、曲はイントロからグッと引き込まれる素晴らしい曲でした。

1983年も好きな曲、嫌いな曲、お気に入りの曲、様々でしたが、当時を思い出しながら楽しんで記事を書きました。1984年もよろしくお願いします。
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90年代まで (星船)
2019-12-23 23:36:23
hannahさんこんばんは。
Duran Duranはブリテッシュニューウエイブ系の中では最も好きなアーチストです。というか、ほかのブリテッシュニューウエイブ系とは一線を画した才能あふれる素晴らしいグループだと思います。
90年代まで活躍を続けるスーパースターでしたね。
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ファンク (240)
2019-12-23 23:52:41
こんばんは。
Duran Duran「Union Of The Snake」、全く忘れてましたが、このPV、なんとなく記憶にありました。
それにしても当時のデュランデュラン、相当な人気でしたね。私はデビュー当時のソリッドな音が好みでしたので、この時のファンクチューンはどうも好きになれませんでした(今も好きではありません)。今でもデビュー曲の「プラネットアース」なんかはスリリングな作風で大好きなんですけどね。
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PVは (星船)
2019-12-24 21:28:21
240さんこんばんは。
このPVはかなり印象的なものでした。Duran DuranはPVを効果的に使ったグループでした。
私はこのアルバム『Seven and the Ragged Tiger』の頃の彼らの独特な音と音楽は嫌いじゃないです。
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ヴィジュアル系 (hannah)
2019-12-25 01:28:40
星船さん、こんばんは。
この系統のアーティストは凝ったPVとともに、どうしてもビジュアルの観点でも目立ってしまうので、そちらのイメージが先行してしまう傾向がありますね。
なので、当初の僕もそうでしたが、ヴィジュアル系に受け入れられない場合は拒否反応を起こしてしまい、本来のサウンドの評価が二の次になってしまいます。
前作のシングル♪Rio♪もそうでしたが、なかなかよくできた曲で、メンバー5人それぞれが才能を持ったグループでした。
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Unknown (太ったボンジョビ( ´△`))
2019-12-25 23:44:36
すみません、白状します。
アルバム、シングル3曲しか聴いていません。
どうも貸しレコードにはまって以来、アルバムを聞き込む、てことがなくなってしまいました。
前回紹介のパットベネターのライブはヘビーリスナーな私でしたが、これはある意味ベスト版です。
じゃあいつからそんな雑な聞き方をしていたか?
リオとH2Oまで遡りましたよ。
大ヒットのメンアトワーク、ストレイキャッツ、ジャーニー、リック、ポリス、フラッシュダンスは軒並みシングル以外あんま思い出せず…
大ファンのスティービーニックスさえ…
やはり300円でアルバムが手に入るのは良くなかったのかなあ?
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