1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24は、The Churchの"Under The Milky Way"。最高位は6月18日付の第24位。年間チャートは圏外でした。
The Churchですが、オーストラリアシドニーで結成されたロックグループ。結成は1980年にさかのぼります。ファーストアルバムのリリースは1981年。当初はニューウエイブロック、全体的にはオルタナティブ・ロックの系統の音楽です。
ファーストアルバムから毎年アルバムを発表、母国オーストラリアでは人気バンドとなりますが、アメリカでは、しばらくの間、ヒットチャートに入るほどの人気には至りませんでした。
1988年になって、彼ら5枚目のアルバム『Starfish』をリリース、初めてアメリカでもアルバムチャート100位以内に入るヒットアルバムとなり、シングルカットされたこの曲"Under The Milky Way"も初のTop40入り、最高位24位を記録するヒットシングルとなります。
"Under The Milky Way"の曲の作者はバンドのリーダーでボーカルのSteve KilbeyとKarin Janssonの共作。このKarin Janssonという人、スウェーデンの女性ロックグループのギタリストのようです。
プロデューサーはWaddy Wachtel、それにGreg LadanyiとThe Churchのメンバー。Greg Ladanyiはアメリカのプロデューサーですが、Waddy Wachtelにはびっくりです。Waddy Wachtelといえば、ウエストコースト系のロックのプロデュースやギターでの参加が多いのですが、こういうニュー・ウエイブ系の曲も手がけるのですねぇ。
Waddy Wachtelつながりでしょうか、この曲のドラムスはRuss Kunkel。バックボーカルにはWaddy Wachtel自身の名前もあります。アルバムの他の曲ですが、David Lindleyが参加している曲もあったりするのですよね。なかなか面白い組み合わせです。
この曲"Under The Milky Way"ですが、初め聞いた時にはデビッド・ボウイかと思いました。低音で抑えたボーカルがボウイっぽいです。イントロは12弦アコースティックギター、ボーカルはもちろん、凝った演奏がカッコいい曲でした。