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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ネフェルティティの胸像

2014-01-07 04:11:58 | 虹のコレクション・本館
No,49
トトメス、「ネフェルティティの胸像」、紀元前14世紀、エジプト新王国時代、アマルナ美術。

アメンホテップ四世の正妃ネフェルティティは、当代隋一の美女だった。それはそれは美しい女性だった。この胸像が、長い時を経て人類の元に残ったのは、僥倖と言ってよい。

これは、古い時代の女性の美しさ、誇り高さを教えてくれる。現代の女性は、あらゆる苦難を味わって、誇り高さというものを、奪われ過ぎている。ゆえに、かわいらしくなりすぎているのだ。それは本当は、あまりにも悲しいことなのだ。

神は人類に、誇りをも与えている。それは女性にも当然与えられているのだ。その女性の誇りを、この胸像は残しているのである。

美しい。この美しさは、男の暴力によって矯められていない、女性本来の美しさに近い。

ネフェルティティはその美しさの故に、生まれて間もなく、王の妃となることを約束された女性だった。それはそれは、みなが彼女を大事にした。深く尊敬していた。

「美しいものが来た」というその名は、本当に、美しいかのじょの存在を、周囲が皆喜んでいたということなのだ。

女性の美しさとは、本来こういうものなのだ。まわりに喜びをもたらす。いるだけで、幸福をふりまく。そしてその美にふさわしい生き方をした彼女は、永遠の美女として今も伝えられているのである。




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