日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2016秋 - 要衝健在

2016-10-23 10:11:18 | 甲信越
着いた列車が折り返して長岡行となりました。6分の間合いを経ての発車です。
正月に直江津を訪ねたときには、閑散としたホームに寒風が吹きすさび、あまつさえJRの係員まで撤退している現実を目の当たりにして、見る影もない落ちぶれように愕然とさせられました。しかし、今日は一転往年に戻ったかのような賑わいでした。
列車が直江津へ近付くにつれて次第に乗客が増え、ついには立ち客も出始めて、到着するやその乗客が一斉に下車し、相当数が向かいのホームに待機していた接続列車に吸い込まれていきました。もちろん跨線橋を上がっていった乗客もいます。その接続列車というのが、昨日辟易させられた安普請のロングシート車なのはいただけませんが、4両編成にもかかわらず相当数の立ち客が出ているとはかなりの盛況です。隣のホームには両側とも旧北陸本線の気動車が止まっており、旧駅舎に接したホームには3編成6両を連結した下りの普通列車が滑り込んできました。つまり5本の列車が同時にホームを埋めたことになり、跨線橋では駅弁の立ち売りも復活していました。
5本が揃ったとはいっても、乗車してきた115系以外はいずれも軽薄な車両です。北陸、信越両本線が合流し、列車が着くたび大勢の乗客が行き来していた往年に比べれば、この賑わいも形骸に過ぎず、カスといってしまえばそれまでではあります。とはいえ、死んだように静まりかえっていた前回の光景を思えば、はるかにましには違いありません。要衝の健在ぶりを確かめられたのは幸いです。

★直江津946/1323M/1114長岡

コメント    この記事についてブログを書く
« 汽車旅in信越 2016秋 - 出発 | トップ | 汽車旅in信越 2016秋 - フレンド »

コメントを投稿