日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2016続編 - 帰着

2016-04-26 23:37:47 | 東北
帰宅しました。列車を降りた瞬間の肌に触れる空気の生暖かさと、東京駅の雑踏で現実に引き戻されるという、北国から帰ったときにはありがちな結末でした。
仙台と盛岡もそれぞれよかったとはいえ、やはり何といっても弘前に尽きるでしょう。見頃に間に合わなかったり、天候に見放されたりで、過去一度も実現しなかった満開かつ好天の花見日和を、今回初めて経験することができました。
滞在した二日のうち会心の天候だったのは昨日だけだったわけであり、暦の関係などで出発が一日でも遅れていれば、またしても空振りに終わった可能性は十分にあります。幸運に恵まれた面は当然ながらあるわけです。しかし、天気予報と開花予想を日毎に注視し、ここしかないと見込んだ時期に乗り込んだからこそ、昨日の好天をものにすることができたともいえます。執念の勝利という面は多少なりともあったと自負している次第です。
しかし、今朝方申した通り、満開だから勝ち、散ったから負けと一概にはいえないのが弘前の桜というものです。連休初日に戻った頃には、桜のトンネルに辛うじて花が残っている程度でしょうか。しかし、花筏に関してはおそらく今日よりも上であり、ソメイヨシノに代わって八重桜も咲き出します。岩木山麓のエゾヤマザクラも見頃を迎えるでしょう。さらに帰り道では、八幡平と小岩井の桜が最後の一花を咲かせていると予想されます。花見の旅はまだ終わりません。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - はやぶさ38号

2016-04-26 20:21:59 | 東北
悠長に夕日などを眺めるうちに、帰りの列車に間に合うかが微妙な情勢となりました。しかし、幸いにして今回も394号線の交通量がほとんどなく、最小限の余裕を持って七戸十和田に着きました。到着が発車の15分前、それから車内を片付け荷物をまとめ、席を押さえてホームに下りたのが5分前という、相も変わらず紙一重の結果ではありましたが、慌てる場面がほとんどなかったのは幸いです。

賢明な読者の方は、なぜわざわざ七戸十和田から帰るのかと思われたかもしれません。結局弘前に戻るなら、そこに車を置いて帰れば済む話だからです。しかし、弘前を起点にした場合、新青森までの移動が悪名高き701系になってしまいます。これは到底受け入れがたい選択です。そこで新青森か七戸十和田の二者択一となるわけなのですが、実は新青森でも七戸十和田でも、移動時間にはそれほどの違いがありません。弘前から青森までの距離が40km弱なのに対し、七戸十和田まではその倍ほどで済みます。つまり、移動時間には小一時間の違いしかなく、新青森から七戸十和田までの所要時間を差し引くと、実質的な時間差は30分ほどに過ぎません。しかも駅前には無料の広大な駐車場があり、一駅短くなることで運賃と料金も安くなるため、その利点は多少の移動時間の差を補って余りあります。
唯一惜しまれるのは、駅前の温泉で一風呂浴びる時間がなくなってしまったことです。しかし、今日は汗をほとんどかかなかったため、一風呂浴びる必然性はありませんでした。その代わりにあの夕景が眺められたことを思えば、今回はこれでよかったのでしょう。

大峠にさえ全くなかった残雪が、沿道にはまだ背丈の高さほどまで積もっていました。例年六月まで雪が残る場所だけに、四月の下旬ならこうなるのも当然ではあります。加えて、七戸の町内の直線路にある桜並木が、暗い中では満開のように見えました。連休初日には再びここを通って弘前に戻ります。第三部の活動も楽しみです。

★七戸十和田1959/はやぶさ38(3038B)/2304東京
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 淡い夕日

2016-04-26 17:50:01 | 東北
東北地方を縦断する花見の旅、第二部の最後を飾るのは禅林広場です。
弘前で夕景を眺めるならここしかないと昨日申しました。ただし、雲一つない快晴では眩しすぎるということについても。その点、薄雲に覆われた今日の淡い夕日は実に情緒的です。
一時帰京を挟んで三日後には戻ってくるわけであり、これが最後というわけではありません。しかし、少なくとも見頃としてはこれが最後と思うと感慨深いものがあります。弘前に通い続けて七年目にして、初めて巡ってきた満開かつ好天の花見日和でした。末永く記憶にとどめておきたい光景です。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 田沢食堂三たび

2016-04-26 17:29:44 | B級グルメ
結局往生際の悪さを見事に発揮し、予定していた五時までの持ち時間を使い切りました。帰りの列車の時刻は8時、まだ余裕がある状況とはいえ、早めに距離を稼いでおけば安心です。しかし、なまじ余裕があると寄り道をしてしまうのが自分の悪い癖でもあります。移動の前に腹ごしらえを済ませることにしました。立ち寄るのはまたも田沢食堂です。
以前世話になった来々軒もよかっただけに、趣向を変えることも考えはしたのです。それにもかかわらず馬鹿の一つ覚えに走ったのは、かねてから気になっていたカツカレーをいただくにはよい機会と考えたからに他なりません。しかし、満を持して注文すると、あいにく品切れとの返答が。その結果、同じく気になっていた五目ラーメンに落ち着きました。
その正体とは早い話が湯麺でした。やはり見た目は食品サンプルのごとくてらいがなく、味わいも期待を裏切りません。数えてみると、五目どころか八種類の具材を使った豪華版でした。これが中華そばの100円増しとはお値打ち品です。

田沢食堂
弘前市茂森町97
0172-33-2969
1000AM-1830PM(土曜祝日 -1600PM)
第一土曜及び日曜定休
五目ラーメン480円
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 有終の美

2016-04-26 16:17:41 | 東北
幸運にも三時半頃から再び空が晴れました。淡い西日を浴びた桜をしばし眺めて一息ついたところです。
この後は七戸十和田に移動して車を置き、列車で一旦帰ります。昨秋同様にして一時帰京したときは、黒石を六時近くに出発し、一風呂浴びる程度の余裕を持って七戸十和田に着きました。その実績からすると、五時頃までは花見ができるという状況です。しかし、昨日は終日快晴に恵まれ、わずかな積み残しもこの晴れ間で片付けることができ、もう思い残すことは何もありません。これをもって有終の美とするのも一案でしょう。あとは駐車場に戻る前提で歩きます。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 天気待ち

2016-04-26 14:38:00 | 東北
その後西濠を一往復半してから本丸に上がりました。徐々に散ってはきたもののまだまだ見頃、しかし可もなく不可もない曇り空が惜しまれるという状況です。その空が次第に晴れつつあり、時折薄日が射すようになりました。すぐ近くには青空が広がっている場所もあり、雲の動きによっては再び晴れる可能性がなきにしもあらずです。その可能性に賭けてしばらく天気待ちをしてみます。
もっとも、このまま晴れずに終わったとしても、今日ならではの収穫を最低一つは持ち帰ることができそうです。というのは、本丸の入口の石垣に立つ御滝桜が天守と重なることに気付いたからです。修復中の天守が曳家で今の位置に移動したことにより出現した光景であり、元に戻れば二度と眺めることはできません。貴重な光景を晴天下で記録できれば最高なのですがどうなるでしょうか。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 曇り空

2016-04-26 12:12:07 | 東北
腹ごなしをかねて禅林広場にやってきました。風に吹かれて花びらが舞っています。昨日は見られなかった光景です。弘前の桜も散り際にさしかかったということでしょう。
時間が経つについて雲が厚くなり、今のところ明るい曇り空といった程度の天候になっています。気温については前日の同じ時間と変わらないにもかかわらず、体感温度は大きく下がり、半袖シャツ一枚では肌寒くなってきました。日差しがあるかないかで体感温度が大きく変わる、この時期らしい気候です。
花見には今一つの天候ではありますが、曇ったことを嘆くより、昨日が快晴だったことに感謝したいというのが本音です。昨日の段階で、もう思い残すことは何もないといえるほどやりきったため、今日についてはおまけのようなものといってもよいわけです。過大な期待はしないで弘前公園をもう一周しつつ、最後に晴れてくれれば儲けものと考えておきましょう。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 田沢食堂再訪

2016-04-26 10:56:35 | B級グルメ
「田沢食堂」で遅い朝食兼昼食をとるのは、昨日と全く同様の展開です。この先慌ただしくなるのを見越し、麺類とご飯ものを両方いただく点についても。本日は中華そばとチャーハンを組み合わせました。
焼豚、玉子、蒲鉾、なると、玉葱と長葱を具材に使い、グリーンピースを散らして紅生姜を添えたチャーハンは、食品サンプルを見るかのごときてらいのない出で立ちをしており、濃いめに味付けされた焼豚が存在感を主張しています。中華そばにしてもそうなのですが、名前、見た目、味のどれをとってもてらいがなく、なおかつ完成し尽くされているのは天晴れです。
ちなみに、この店では席に案内されたり、注文を聞かれたりすることがありません。各自空いた席につき、品書きを眺めて注文を決め次第、配膳口に自ら出向いて注文する仕組みです。品が出ても伝票を渡されることはなく、済み次第再び配膳口で支払います。これは、お客の顔を一目見て注文と着席位置を覚えているということに他なりません。小さな店ならともかく、店の収容力を考えれば大した芸当です。おばちゃん達がそれだけ熟練しているということでもあるのでしょう。それを含め、繁盛ぶりも宜なるかなの名店です。

田沢食堂
弘前市茂森町97
0172-33-2969
1000AM-1830PM(土曜祝日 -1600PM)
第一土曜及び日曜定休
中華そば380円
チャーハン460円
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 花筏

2016-04-26 09:54:58 | 東北
まずは宿の駐車場を拠点に弘前城の外濠を歩きます。河原の駐車場に入ると、位置関係からして公園を一周するに近い形となるため、外濠だけを歩くならこの方が好都合なのです。
目当てはもちろん花筏です。しかし本格的な散り際にはわずかに早く、なおかつ日差しが弱いため、どうしても絵になりにくいのが現状です。花筏に関する限りは去年の方が明らかに上でした。このように、満開だから勝ち、散ったから負けとは一概に言い切れないのが弘前の桜でもあります。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 四日目

2016-04-26 09:11:21 | 東北
おはようございます。昨夜は宿に戻るやいなや倒れるように眠り込んでしまいました。眠気もさることながら、足腰の疲れが普段の比ではありませんでした。機材を担いで朝から晩まで歩き続けたのが効いたのでしょう。それだけ見事な桜だったということでもあります。
曇りがちとの予報に反し、昨日に続いて青空が広がりました。薄雲が出てはいるものの、予報を思えば上出来です。これなら外濠の花筏も絵になるでしょう。昨日温存しておいた本丸も合わせれば、午前いっぱい消費するのは間違いなさそうです。
問題なのはその後をどうするかです。帰りの列車の時刻と、駅までの移動時間を考えると、五時頃までは弘前に滞在できます。ただ、昨日のうちに満開、快晴というこの上ない条件で一周したこともあり、さらに重ねて一周する必然性はないのが実情なのです。それでは岩木山麓にでも行くかというと、市内の状況からしてあちらの見頃はまだ先と予想され、残り時間をどう使うかについての妙案が浮かびません。
とはいえ、往生際の悪い性分からして、早めに切り上げるなどという選択ができるとは思えません。なんだかんだで時間は余すことなく使い切りそうな気がしています。
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