日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅 今年の展望(3)

2016-04-07 22:47:37 | 旅日記
嵐との予報の割にさしたる風はなく、昼過ぎには雨も止んで、今日は歩いて帰りました。しかし、朝方の雨が桜を散らしたか、早咲きの木は葉桜同然に変わり、遅咲きの木も大分散ったと分かる状況でした。明日晴れてくれれば、最も遅咲きの木が辛うじて鑑賞に堪えうるといったところでしょうか。大した風もない状況で、花びらが雪のように舞っていたことからしても、見頃は過ぎたといえそうです。一区切りついたところで、旅の構想を組み立てる時期がやってきました。

常々申している通り、早いうちから算段を巡らせても、取らぬ狸の皮算用に終わるのが常であり、天候と開花状況に左右される花見の旅においてはその傾向が一層顕著となります。とはいえ、今週末の行動についてはそろそろ決断すべき時期です。結論から申しますと、今季も第一弾は信州に落ち着きました。
当初の構想では二年ぶりの北陸を予定していたわけなのですが、先月末に早々と開花し、その後一貫して陽気が続いたこともあり、福井では今週末を待たずして散り始め、金沢でも遠からぬ状況が予想されます。それに代わって見頃を迎えそうな情勢となったのが、本来翌週に予定していた信州の桜です。散り際もまたよいものとはいえ、今週末北陸に回ると、今季は信州での花見を事実上見送る結果になります。いずれか一方しか選べない状況に至ったとき、年中行事となって久しい信州を選ぶという結論に至った次第です。
早咲きの年は第二週、遅咲きの年は第三週に信州へ行くという通例からすると、結果としては落ち着くべきところに落ち着きました。唯一違うのは、都内の桜がほぼ散り終わってから旅立つ例年に対し、今年は都内でも辛うじて花見ができるということです。半月以上にわたって追い続けた地元の桜が、最後の一花を咲かせている状況で発つのは忍びなく、仮に天候が冴えなければ、信州を見送って都内に残るという選択もあり得るでしょう。しかし、幸か不幸か今週末は好天が予想されています。未練を残しつつも旅立つのが順当ではないでしょうか。

これにより予定が一週繰り上がり、第三週に中通り、会津、置賜を転戦し、その翌週に真打ちの弘前へ乗り込むという流れが出来上がりました。一度に行ってしまいたいのはやまやまながら、そのためには平日を五日休んで九連休にするしかなく、大型連休を直後に控えた状況では現実味がありません。車を置いて一時帰京する奇策も視野に入れつつ、南東北と北東北で日程を分割するのが、現実的な落としどころとなるでしょう。目論見通りに北上できれば、24日と予想される弘前の花吹雪にはどうにか間に合います。新幹線の開業により不便かつ高額になってしまった北海道へ行くつもりはなく、大型連休前に早々と終了する呆気なさではありますが、それでも地元での二週と合わせて全五週にわたり花見ができるという寸法です。
以上は皮算用に過ぎず、天候が振るわなかったり、開花がこれ以上早まれば即座に破綻します。まずは今週末の活動に注力し、その後のことは臨機応変に対応するつもりです。
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