高遠での夜桜見物を終えた後、伊那に移動し投宿しました。一風呂浴びて出直したいところを、取るものもとりあえず飛び出すという流れは昨夜の松本と同様です。先を急いだのは、日曜の晩だけに呑み屋が早仕舞いする可能性を考えてのことでした。急ぎ足で駅の方へ向かって歩き、商店街との交差点を曲がると、幸いにして目指す呑み屋の明かりが見えてきました。立ち寄るのは「月の轍」です。
日曜深夜の伊那市街で明かりを灯す数少ない店の一つとはいえ、そこまでして行くほどの店かといえば、少なくとも客観的には否ということになるでしょう。背ずりの大きい二人掛けのベンチシートを四つ並べたカウンターは、居酒屋というよりダイニングバーと形容する方が合っていて、独酌の中年男には少々不釣り合いです。若い客層に合わせて品書きはいちいち長く、必ずしも郷土色、季節感に富んでいるとはいえません。その一方で、きめ細かい泡の琥珀ヱビスがうまく、数は少ないながらも信州の地酒が揃い、店長とお姉さんによる客あしらいも心地よいものがあります。この店で呑むために旅をするほどではないにしても、現地を訪ねたときには挨拶代わりに立ち寄りたいと思う居心地のよさがこの店にはあるわけです。
以上のことを、過去の記録を一切参照することなく綴りましたが、もしかすると以前にもほぼ同旨のことを申したかもしれません。要は自分の中でこの店に対する評価が確立されており、ここで呑むことも花見の旅においては不可欠の一場面になりつつあるということです。万一早仕舞いで振られる可能性を考えたとき、風呂を飛ばしてでも向かわずにいられなかったのはそのために他なりません。
日替わりの品書きにはNo.2375の文字がありました。週に一度の定休日と盆、正月を除いても、年間の営業日は300ほどになるのでしょうか。そうだとすると、次に訪ねるときは2700近く、再来年には3000に達するわけです。5000に達するのは9年後、10000は四半世紀以上も先で、その頃には自分自身がどうなっているかも未知数ではありますが、ひとまず3000の節目だけは見届けたいと思っています。
★月の轍
伊那市荒井3474
0265-76-1601
平日 1730PM-2330PM(LO)
金曜・土曜・祝日前日 1730PM-030AM(LO)
火曜定休
琥珀ヱビス×2
大信州
お通し(南蛮漬け・わかめ酢)
サゴシのフキ味噌焼き
日曜深夜の伊那市街で明かりを灯す数少ない店の一つとはいえ、そこまでして行くほどの店かといえば、少なくとも客観的には否ということになるでしょう。背ずりの大きい二人掛けのベンチシートを四つ並べたカウンターは、居酒屋というよりダイニングバーと形容する方が合っていて、独酌の中年男には少々不釣り合いです。若い客層に合わせて品書きはいちいち長く、必ずしも郷土色、季節感に富んでいるとはいえません。その一方で、きめ細かい泡の琥珀ヱビスがうまく、数は少ないながらも信州の地酒が揃い、店長とお姉さんによる客あしらいも心地よいものがあります。この店で呑むために旅をするほどではないにしても、現地を訪ねたときには挨拶代わりに立ち寄りたいと思う居心地のよさがこの店にはあるわけです。
以上のことを、過去の記録を一切参照することなく綴りましたが、もしかすると以前にもほぼ同旨のことを申したかもしれません。要は自分の中でこの店に対する評価が確立されており、ここで呑むことも花見の旅においては不可欠の一場面になりつつあるということです。万一早仕舞いで振られる可能性を考えたとき、風呂を飛ばしてでも向かわずにいられなかったのはそのために他なりません。
日替わりの品書きにはNo.2375の文字がありました。週に一度の定休日と盆、正月を除いても、年間の営業日は300ほどになるのでしょうか。そうだとすると、次に訪ねるときは2700近く、再来年には3000に達するわけです。5000に達するのは9年後、10000は四半世紀以上も先で、その頃には自分自身がどうなっているかも未知数ではありますが、ひとまず3000の節目だけは見届けたいと思っています。
★月の轍
伊那市荒井3474
0265-76-1601
平日 1730PM-2330PM(LO)
金曜・土曜・祝日前日 1730PM-030AM(LO)
火曜定休
琥珀ヱビス×2
大信州
お通し(南蛮漬け・わかめ酢)
サゴシのフキ味噌焼き