日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2016 - 予定変更

2016-04-17 21:31:21 | 東北
花見の旅も一旦仕舞いというところ、ここで重要な予定変更があります。今から自走で帰ります。
結論が一変したのは、今週末の天候に関係しています。今週後半の予報が好天に変わったことを受け、週末の前を二日休んで中三日で復帰するというのが、出発した時点の構想でした。ところがその後またも予報が一変し、週の後半は曇って、週明けに晴れるとの予想になりました。ここまで二転三転するということは、それだけ天候が安定せず読みにくいということなのでしょう。ならばこちらとしても、週末の前を休むか後を休むか、直前の予報に応じて臨機応変に行動しなければなりません。いつ復帰できるか分からない状況下で、最大一週間近くも車を旅先に置いていくという判断はしがたく、一転自走で帰ることに決めた次第です。
米沢から帰るには大分遅い時間になってしまいました。再び大峠を越え、最長では白河まで一般道を経由しますが、時間的、体力的に厳しくなったときは、磐梯河東から磐越道に乗るつもりです。
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東北縦断花見の旅 2016 - 上杉神社

2016-04-17 21:17:18 | 東北
大峠道路を越えて米沢に着きました。例年米沢市街の直前まで残雪が見られるにもかかわらず、今回は県境のトンネルの前後にさえ全く雪がありませんでした。やはり今年の雪の少なさは歴然としています。気温は変わらず13度、しかし風が止んだためか、今度は数字以上に暖かく感じられてきました。
米沢で花見といえば上杉神社です。正方形の濠に沿って並んだ桜が水面に映る、夜桜にはおあつらえ向きの名所でもあります。ここの夜桜には表と裏があります。表とは投光器に照らされた夜桜です。そして裏とは、投光器が消された後の姿であり、実はこれこそが真骨頂といっても過言ではありません。桜を直接照らす投光器に代わって、城内にある橙色の街灯がつき、その明かりに城址と桜が浮かび上がるところが最高なのです。しかるに今回、そうなるまでを見届ける時間がないのが惜しまれます。
桜は一見すると満開、しかし少しずつ散ってきており、濠には花筏が浮いています。あと一日もすれば、去年訪ねたときとほぼ同じ状況になるのではないでしょうか。日付を考えると、早咲きだった去年よりもさらに一週間以上早いことになります。活動を再開する頃にはこの桜もほとんど散ってしまうでしょう。山形での花見はこの夜桜だけで終わりそうです。とはいえ、印象的な光景で最後を飾れたことには満足しています。
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東北縦断花見の旅 2016 - 熱塩再訪

2016-04-17 19:35:32 | 東北
二軒はしごするのが常のところ、あいにく喜多方ラーメンの店じまいは総じて早く、めぼしい店は軒並み終わってしまいました。特にこだわらなければまだ開いているところもあるものの、時間も徐々に切迫しつつあります。次善の店を選ぶより、先を急いだ方がよかろうという考えが勝り、一軒で切り上げ熱塩に戻ってきました。日中20度近くまで上がった気温は現在13度、通り雨が上がった頃から風も吹いており、雨合羽を羽織っての夜桜見物です。
瀟洒な駅舎だけでも様になるばかりか、桜の配置が絶妙で、昼間に撮っても絵になる場所です。それだけに、夜桜もさぞやという期待がありました。その期待通り、裸電球の明かりが漏れる駅舎がよく、桜の照明も非常に効果的です。しかも、若松では大分散った桜がここではまだ満開と申し分ありません。おかげで印象的な絵柄をいくつも押さえることができました。快晴の鶴ヶ城ともども、思いがけない収穫です。
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東北縦断花見の旅 2016 - 大安食堂

2016-04-17 18:26:58 | B級グルメ
先刻申した通り、去年は会津の旅に関して空白の一年となってしまいました。このことは喜多方においても例外ではなく、去年は残念ながら一度も立ち寄る機会がありませんでした。喜多方でいただくラーメンも実に二年ぶりです。
二年ぶりなら最も愛用してきた店に行くのが必然というものでしょう。そのような思いで「ひさじ屋」へ向かったところ、残念ながら既に暖簾をしまった後でした。すぐさま目標を切り替えやってきたのは「大安食堂」です。京都「第一旭」をどことなく彷彿させる醤油ダレの甘みと、濃い味ながらも「ひさじ屋」とは対照的な噛み応えのあるチャーシューは健在でした。

大安食堂
喜多方市3-4775
0241-22-6268
1030AM-1900PM
祝日除く水曜定休
正油チャーシューメン800円
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東北縦断花見の旅 2016 - 日中線記念館

2016-04-17 17:49:17 | 東北
喜多方に寄るかというとさにあらず。そのまま北上して熱塩にやってきました。立ち寄るのは日中線記念館です。
かつて喜多方から分岐していた日中線の終点に、背の高い洋風駅舎が記念館として残り、構内にはラッセル車と客車が屋根付きで保存され、さらには現役当時から立っていたであろう立派な桜が駅前と構内の片隅に咲き、後から植えた若い木も成長を続けています。日中のわずかな残り時間で再訪するならここだと考え、喜多方に寄りたいという悪魔のささやきを振り切って訪ねたのでした。
残念ながら、上空は晴れているにもかかわらず、低い空に分厚い雲が流れていて、こちらが着くのと同時に夕日が隠れてしまいました。雲が一瞬でも切れてくれればという淡い期待も空しく、その後しばらく粘ったものの、夕日が再び差し込むことはありませんでした。日が次第に傾いていくことからしても、夕日を浴びた桜はもう現れそうにありません。あと数分でも早ければ間に合ったのですがorz
しかし、あきらめるにはまだ早いようです。というのも、桜と駅舎のそばに投光器が設置されていて、暗くなると夜桜になるようなのです。今から喜多方に戻り、ラーメンをいただいてから再訪すれば、おそらく明かりがついているのではないでしょうか。米沢には一時間弱あれば着くため、掛け持ちもどうにか可能です。まさに一石二鳥、当面の行動はこれで決まりました。
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東北縦断花見の旅 2016 - 雄国パノラマライン

2016-04-17 16:38:56 | 東北
雄国パノラマラインに合流し、会津盆地を一望するお立ち台にやってきました。
去年の花見では、日数の関係上会津を事実上素通りせざるを得ず、観音寺川で花見をした後、若松市街を短絡し、その日のうちに米沢まで駒を進めました。それ以外は列車で二度訪ねただけだったため、ここを車で通過したのはその一回限りだったわけです。これは、明るいうちに走るのが二年ぶりということでもあります。
鶴ヶ城の夜桜にしてもここにしても、今回の滞在では二年ぶりという場面が多かったような気がします。諸々の事情が重なってのこととはいえ、空白の一年を作ってしまったのは大きな損失です。今年はせめてあと一、二回、車で再訪する機会を捻出したいものだと思います。
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東北縦断花見の旅 2016 - 南原堤の桜

2016-04-17 16:10:40 | 東北
若松市街を後に喜多方へ向かいます。雄国パノラマラインへ向かって高度を上げる途中、今年も南原堤さくら祭りの看板が視界に入ってきました。
ここでは意表を突かれることがいくつかあります。まず、堤というのは川の堤ではなく、かつての溜池の堤だということです。そして、さくら祭りといいながら、現地には草地をロープで囲った駐車場しかありません。見物客も皆無というのが、これまで何度か立ち寄ったときの状況でした。
もっとも、それは花が相当散って天候も冴えなかったときのことです。針葉樹に混じって林立する桜には、北海道の桜を彷彿させるような雄大さがあり、なだらかな斜面の向こうに会津盆地が広がるという景観もよく、天気がよければいかほどかとかねがね想像していました。
そして今回、通り雨が上がって再び空が晴れました。若松市街でもここまでの沿道でも、桜は大分散っており、ここも五十歩百歩かと思いきや、標高の違いもあるのかまだまだ見頃でした。風が吹くと華麗な花吹雪が舞うのは鶴ヶ城と同じで、鬱蒼とした木立の中、雪のように積もった桜に木漏れ日が差しています。想像していた通りの、いやそれをも超える印象的な光景です。
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東北縦断花見の旅 2016 - 渡辺宗太商店

2016-04-17 14:54:25 | 酒屋
若松を出る前に、毎度おなじみ渡辺宗太商店で酒を買います。当店別誂の会津娘、豊国の限定品なども目を引く中、若草色のラベルをまとった春らしい一品、天明の山田錦を今年も選びました。

渡辺宗太商店
会津若松市白虎町1番地
0242-22-1076
900AM-1900PM
火曜定休
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東北縦断花見の旅 2016 - 青天の霹靂

2016-04-17 14:34:35 | 東北
雲一つない青空が広がり、あとはこのまま晴れるのかと思いきや、こちらが切り上げると西の方から分厚い雲が近付き、駐車場に戻ると同時に日が陰りました。東の空にはまだ青空が残る一方、西の方から雷鳴が聞こえており、いずれ夕立がくるのかもしれません。まさしく青天の霹靂です。それにしても、自分の滞在中だけ晴れるとは、僥倖だったと改めて思います。
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東北縦断花見の旅 2016 - 花吹雪

2016-04-17 13:59:17 | 東北
僥倖です。西の方から次第に青空が近付き、ついには雲一つない快晴になりました。二日目の天候には何の期待もしていなかっただけに、ここまで状況が一変するとは全くの予想外です。しかしありがたい誤算には違いありません。
こうなると桜も俄然絵になってきます。とりわけ秀逸なのが二の丸です。葉桜同然の木も目立つ中、ここでは遅咲きの木々が集まりまだまだ見頃、風が吹けば華麗な花吹雪が舞って、足下には花びらが雪のように積もっています。軽く一周して切り上げるつもりが、思わぬ長居となるかもしれません。
改めて最新の情報を確認すると、夕方から明日にかけてが晴となっています。雨が早く上がったことからしても、天候の回復が予報を上回る早さなのでしょう。実際のところ、この空が再び曇るとは考えにくく、鶴ヶ城を出た後も他の名所を訪ねる余地が出てきました。夕方まで会津に残るという選択が、にわかに現実味を帯びてきます。
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東北縦断花見の旅 2016 - 鶴ヶ城再訪

2016-04-17 12:33:33 | 東北
腹ごしらえを済ませて鶴ヶ城の近くの駐車場に入ると、狙い通りに日が差してきました。雲間から時折日が差し込むだけであり、晴れそうな気配はないものの、当然ながら曇や雨とは大違いです。昨夜の二の丸の状況からしても、それなりに楽しめるのではないでしょうか。
快晴時には延々五時間以上かけたこともあるとはいえ、今日はそこまでの状況ではありません。再び降り出すようなことがあればその時点で切り上げ、そうでなくとも軽く一周する程度で切り上げるつもりです。
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東北縦断花見の旅 2016 - 麦とろ再訪

2016-04-17 12:22:38 | 居酒屋
この展開を予想できた方はいらっしゃるでしょうか。昨晩訪ねた「麦とろ」に舞い戻ってきました。
というのも、雨が思ったよりも早く止み、空が次第に明るくなってきたのです。遠くの方では雲間から青空も出ています。これならいずれ日が差してくるかもしれないと期待させる状況でした。ならばもうしばらく時間稼ぎをして、期待通りに晴れてくれれば鶴ヶ城で花見をしていこうと考え、「麦とろ」で腹ごしらえするという選択肢がにわかに浮上してきた次第です。
呑まずに済ませるときの注文は麦とろ定食と決まっています。とろろ、麦飯、厚焼き玉子と味噌汁に、季節の品をいくつか加えたこちらの定食、本日は菜の花のおひたしに新じゃがの煮付けという春らしい内容です。昨日逃したこしあぶらがあるかどうかはあえて聞きませんでした。仮にあったとしても、今度は酒がないのを物足りなく感じるのが明らかだったからです。あくまで再訪したときの楽しみにとっておきます。願わくは近日中にお会いしましょう…
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東北縦断花見の旅 2016 - 関漆器店

2016-04-17 11:02:12 | 東北
まずは関漆器店を訪ねます。暖簾をくぐるとまず女将が、次いで店主が出てきました。去年は一度しか訪ねておらず、しかもその日は店主も女将も不在だったため、実に二年ぶりの再会です。時の流れが世間でいうほど早いとは思いませんが、中町のフジグランドホテルが二年ぶり、店主と女将も二年ぶりということになると、もう二年かと思うのも事実ではあります。
今回は意外な話が二つ飛び出しました。一つは去る冬に一度も雪かきをしなかったという話です。たしかに、どこへ行っても雪の少ない冬だったとはいえ、雪かきすら要らないほどだったとは知りませんでした。
もう一つの意外な話とは、ここの娘さんがTVに出るというものです。よくよく聞けば医師をしていて、これまでにも何度となく出演しているとのことでした。そのような有名人の御実家だったとは初耳です。TVをほとんど視なくなった近年、出演予定の番組にも特段興味はないのが実情ではありますが、帰り次第録画予約はしておきましょう。

関漆器店
会津若松市中央1-4-12
0242-25-0151
900AM-1800PM
不定休
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東北縦断花見の旅 2016 - 神明通り

2016-04-17 10:16:51 | 東北
昨晩若松に着いたとき、景観が一変していることに気付きました。神明通りのアーケードが取り払われていたのです。去年の暮れに訪ねたときは何の変化も感じなかったことからすると、冬の間に撤去したのでしょうか。
衰退する地方都市の縮図とでもいうべきうらぶれたアーケードが、若松の個性の一つでもあっただけに、それが失われてしまったのは惜しいようでもあります。しかしそのことよりも、広々して明るくなったという印象をまず受けました。これは、道がまっすぐなのに加えて高い建物が少なく、車道も歩道も広々しているからでしょう。この歩道を削って四車線化するなどという愚策がとられるならともかく、今のままならむしろよい方向に変わったといえるのではないでしょうか。
ちなみに、今のところ雨が止む気配はありません。短時間なら傘も要らない程度の小雨とはいえ、機材を担いで城を一周するのは辛いものがあります。しかも空が暗くて、これでは桜も絵になりません。まずは野暮用をいくつか済ませて、それでも止まなければ鶴ヶ城には寄らずに喜多方へ向かいます。
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東北縦断花見の旅 2016 - 中町フジグランドホテル

2016-04-17 09:01:36 | 東北
昨晩世話になったのは毎度おなじみ中町フジグランドホテルでした。おなじみとはいっても、去年は駅前にしか泊まっていないため、なんだかんだで二年ぶりということになります。
何かにつけて流動的な一人旅だけに、宿は直前に押さえるのが基本ではありますが、花見の時期の週末ともなるとそうはいきません。東北で花見をするとき、一泊目が会津になるのはかなりの確度で読めたため、開花予想も考慮の上、今週末と来週末については先月の段階からここを押さえていました。

中町と駅前で二軒あるフジグランドホテルの違いについては、これまでにも繰り返し述べてきました。こちらの利点はなんといっても呑み屋街と鶴ヶ城に近いことであり、花見の時期は必然的にこちらを選ぶことになります。これに対して駅前の利点としては、眺めのよさと、併設の温泉に無料で入れる点があるわけなのですが、今回再訪してみて、風呂の格差は縮小しつつあることに気付きました。というのも、これまで夜のみだった風呂が朝も入れるようになっており、さらには駅前の温泉の入浴券も配布されるようになったからです。館内の風呂を朝も入れるようにした結果、女性客との格差が広がったため、救済措置として駅前の温泉の入浴券を配布するようになったのでしょうか。
これにより、時間に余裕があれば夜は駅前の温泉に入り、朝は館内の風呂を使うという選択が可能になりました。もちろん今日は一風呂浴びてから出発します。
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