日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2016続編 - 食道園

2016-04-23 23:07:04 | 居酒屋
酒場で呑むことが旅の主題の一つとなって久しくなりました。しかし、何度も泊まっているにもかかわらず、酒場で呑むという習慣がいまだに定着しない土地があります。仙台、盛岡、秋田の三都市です。
仙台では、牛タンという不動の主役があるのに加え、宿泊事情が恒常的に厳しく、実はそれほど泊まっていないという事情があります。秋田では何回通ってもズバリここだという店を見つけられず、いつしか素通りするようになったという事情があります。それでは盛岡はどうなのかといえば、焼肉を主にする結果、居酒屋の出番が回ってこないというのが実態で、その点では仙台とおおむね同様の理由といってもよいでしょう。
世間的には、盛岡といえば焼肉よりも冷麺なのでしょう。もちろん最初はそのつもりで訪ねました。しかるに、いつしか冷麺よりも焼肉の方が主役となったのは、盛岡の専門店特有の定食という仕組みが、自分の嗜好に合っていたという事情によるところが大です。焼肉、キムチ、ワカメスープに漬けダレ代わりの生玉子という組み合わせが、どこの店へ行っても同じなのかどうかは知りません。しかし、少なくとも過去に訪ねた有名店にはいずれもこの手の定食がありました。その組み合わせが仙台の牛タン定食並に完成されていて秀逸だということについては、過去にも繰り返し述べてきた通りです。
そのようなわけで、今回も居酒屋を素通りして焼肉屋にやってきました。宿からの距離と、この時間からでも入れるという条件により、本日訪ねるのは「食道園」です。焼肉にしても冷麺にしても、甘めの風味が他店と比べた場合の特徴で、生玉子との相性は当店が一番と思います。

食道園
盛岡市大通1-8-2
019-651-4590
平日 1130AM-1530PM/1700PM-2400PM
日祝日 1130AM-1530PM/1700PM-2200PM
第一・第三火曜定休
カルビセット1450円
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 早仕舞い

2016-04-23 22:32:17 | 東北
ほぼ読み通りの時間で走り切り盛岡に着きました。しかし読み通りに行かなかったことがあります。夜桜が既に終わっていたことですorz
消灯間際に駆け込めるかと思って岩手公園に乗り込むと、無情にもぼんぼりの明かりは消えた後でした。しかし、かなりの花見客が残って後片付けをしていたことからしても、九時半までなら明かりがついていたのかもしれません。10時までと記憶していたのは勘違いだったようです。
ぼんぼりだけでなく街灯の明かりも消されていて、これではどうやっても夜桜見物は成り立ちません。やや呆気ない幕切れではありますが、本日の花見はこれにて終了です。しかし、花巻の状況からもう散りかけかと思った桜は、暗い中で見る限りはまだ満開のようでした。加えて石割桜も咲いていました。明るくなってからが楽しみです。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 糸合シ由

2016-04-23 21:22:43 | 東北
まず米沢、次に盛岡で給油をするという展開が、花見の旅では多いような気がします。今回も見事なまでに同様の経過をたどり、4号線沿いの宇佐美で再出発後最初の給油を済ませます。出発からの走行距離は、奇しくもキリ番の567.8kmでした。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 花巻温泉

2016-04-23 20:39:07 | 東北
八重桜が見頃なら、鹽竈神社に立ち寄りたいのはやまやまながら、あいにく日没により時間切れになってしまいました。牛タンをもう一軒という悪魔のささやきも、盛岡の夜が中途半端になるのを嫌って振り切りました。再び東北道を飛ばし、やってきたのは三年ぶりの再訪となる花巻温泉です。
三年前といえば、桜前線が列島を二ヶ月かけて縦断した、空前絶後の長期戦となった年です。東北を北上するのが特に遅く、その影響でこちらも会津と米沢にそれぞれ三泊するなどという遅々たる歩みで北上しました。その後仙台を経て北上を開始したとき、最初に訪ねたのがこの花巻温泉です。その日に弘前の宿を押さえていた関係上、岩手をほぼ素通りしなければならない情勢となったとき、東北道のICから近いという理由で、せめてもの罪滅ぼしに立ち寄ったのでした。しかし、そもそも時間に余裕のない状況だったのに加え、仙台まで晴れていた空が北上するにつれて曇り、ついには雨が降り出して、桜も全く絵にならず、花見としては全く体をなしていなかったのが実情です。そのような事情もあり、当時の借りを返すべく再訪に至りました。
当時五分咲きだった桜は今まさに満開です。温泉街の入口にある枝垂の一本桜が投光器に浮かび上がり、さらには桜並木も一部とはいえぼんぼりと投光器に照らされて、ささやかながら夜桜見物もできます。そこを浴衣姿の宿泊客が三々五々歩いていく光景にも情緒的で、これが花巻の夜桜かと得心しました。再訪した甲斐はあったようです。
ここまで来たなら一風呂浴びていきたいのはやまやまながら、盛岡の夜桜と掛け持ちするため、今回は残念ながら素通りです。花巻が満開ということは、盛岡の桜はもう散り始めているのでしょうか。ともかく岩手公園へ行ってみます。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 現地調達

2016-04-23 17:59:37 | 東北
実は、今回出発するに際してきわめてお粗末な失策を犯しました。フィルムを忘れてしまったのですorz
カメラバッグに四本収め、それ以外に一箱持って出るつもりが、あろうことか箱ごと置いてくるという顛末です。一、二年に一度は繰り返す失策であり、まあ想定内といえば想定内ではあるのですが。このままでは切れる可能性がなきにしもあらずのため、仙台を出る前にヨドバシカメラで買い直しました。
一昔前であれば、よほどの僻地でない限りキタムラという強い味方が存在しました。切れる寸前まで粘り、万一切れたら現地の店舗に駆け込むという手があったわけです。ところがデジタル全盛の昨今、小型店では求めるフィルムが揃わないという事態も珍しくありません。仙台で現地調達できたのは、不幸中の幸いだったといえるでしょう。万一現地で切らしてしまえば、満開かつ好天で弘前の桜を撮るという絶好の機会を逃すところでした。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 青葉山

2016-04-23 16:38:04 | 東北
続いては青葉山にやってきました。八重桜が主役だった勾当台公園に対し、こちらの主役は山桜です。中心街から車で数分と至近ながら、小鳥がさえずる鬱蒼とした木立には別世界の趣があります。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 旨味太助

2016-04-23 16:27:25 | B級グルメ
定禅寺通を歩いたところで市街の散策は一旦終了。適度に腹もこなれてきました。ここで毎度おなじみ「旨味太助」の登場です。
おなじみとは申しましたが、昼に行くというと「雅」「一隆」「太助分店」のいずれかがほとんどで、この店を選んだのは実に久々です。これは、選択肢が極端に狭まる日曜のことを考えると、この店を切り札として温存しておくのが賢明であり、それ以外の状況では必然的に他店を選ぶようになっていたからです。しかし、今回の活動の日程上、そのようにして真打ちを温存しておく理由もなく、二軒目は手堅いところに落ち着きました。
一日の中で最も半端な時間帯ということもあり、先客はカウンターに二組三名のみ。その二組もほどなくして席を立ち、一時は貸切状態となりました。お客が引きも切らない人気店にしては珍しい光景です。店主と女将が揃い踏みする錚々たる顔ぶれだった前回に対し、時間帯の違いに応じてカウンターの面々も様変わりしており、見慣れた職人二人が交代で牛タンを焼き、初めてお目にかかるお姉さんがテールスープの鍋を守っています。そのテールスープに入った葱が、今日はシャキシャキした食感のように思われました。女将とお姉さんでは葱の仕上げ方が微妙に違うのでしょうか。もちろん難癖をつけているわけではなく、こちらも一味違うおいしさです。

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休
定食1300円
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 勾当台公園

2016-04-23 14:14:30 | 東北
腹ごしらえに続いては勾当台公園にやってきました。八重桜と新緑の取り合わせが見事な、花見の旅では必ず立ち寄る場所の一つで、去年も弘前までの徹夜走行の合間に立ち寄っています。当然ながらそのときは闇の中だったため、新緑と重なる八重桜は二年ぶりです。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 牛たん料理 雅

2016-04-23 13:56:57 | B級グルメ
花より団子ではありませんが、出発以来飲まず食わずだったため、まずは腹ごしらえを済ませます。
西道路のトンネルを抜け、最初の交差点を左に曲がって、さらに一回左折し時間貸の駐車場に入るのは、仙台を車で訪ねたときの定跡です。そこから南下し広瀬通を渡ると、「一隆」には相も変わらず観光客が列をなしています。仙台での昼時に愛用してきたこの店も、ここまで俗化してしまうと取り付く島がありません。すぐさま素通りして「雅」にやってきました。
口コミサイトでの得点は「一隆」をも上回るこちらの店ですが、不思議なことに満席で振られたという経験はただの一度もありません。待ち客が出ていたことも当然ありません。実質10人少々入れば打ち止めの小さな店なのが、複数名で連れ立った観光客には敬遠されるのでしょうか。真相のほどはともかく、この店だけは何一つ変わらないのがせめてもの救いです。
おばちゃんと手伝いのお姉さんの二人組は、親方なき後一貫して変わりません。小上がりに腰を下ろすやいなや、ランチでよいかとお姉さんに聞かれて即座に了承。いただくのはもちろん、昼限定の牛タン焼きと煮込みのセット定食です。
麦飯のおかわりを勧めてくれるおばちゃんの好意だけありがたく受け止めつつ、二軒目に備えて遠慮するのがこの店での常です。しかるに今日はなぜかおかわりしたい気分でした。そこで半分だけと所望したところ、一膳目と全く同じ分量が気前よく盛られてきました。これで予定以上に腹が満ちる結果とはなりますが、もちろん好意を無にするわけにはいきません。一粒残さず完食です。

牛たん料理 雅
仙台市青葉区一番町2-6-17 内ヶ崎ビル
022-268-0715
1130AM-1330PM/1700-2130PM(LO)
日曜定休
牛たんセット定食1200円
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 新緑の仙台

2016-04-23 12:28:04 | 東北
矢板から須賀川まで東北道、二本松まで4号線、そこから再び東北道に乗って仙台宮城で下りました。4号線を挟んだのは、高速料金を惜しんだというより、白昼に高速道を延々行く退屈さを嫌ってのことです。ありがたいことに、白河を過ぎた頃から空が晴れだし、仙台まで同じ空が続いています。清々しい青空というより、夏場のようなぼやけた空ではありますが、終日曇というのが出発時の予報だったことを考えれば上出来でしょう。
三年前まで、仙台は花見の旅における重要な中継点でした。当時は遅咲きの年が続き、東北の桜の見頃が大型連休にそのまま重なるという状況でした。よって、ここぞとばかりに一週間単位の長い休みを確保し、一度の旅で東北全県を一周していたわけなのですが、会津と置賜を経由してから仙台に下り、半日ほど滞在してから東北道で一気に距離を稼ぐという行程がいつしか定着していきました。
もちろんソメイヨシノはとうの昔に散っています。しかし、杜の都の真骨頂ともいうべき街路樹の新緑が鮮やかで、山桜と八重桜で花見もできます。そして何より、南東北を周遊する前半と、北東北へ転戦する後半との中間点に待ち構える新緑の仙台が、一週間を超える長旅に絶妙な間合いをもたらしていたのでした。
その翌年は途中で事故を起こすというあるまじき事態で打ち切りとなり、去年は早咲きのため連休前半に詰め込まざるを得ず、仙台は素通り同然にならざるを得ませんでした。今季も一旦帰京した後の再出発であり、山形から下りてくるのとでは気分も自ずと違ってきます。とはいえ、二年ぶりに訪ねる新緑の仙台です。しばしの滞在を楽しみにしています。
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東北縦断花見の旅 2016続編 - 新4号

2016-04-23 08:16:47 | 関東
はるばる弘前まで北上するにしては、悠長な旅立ちとなりました。岩槻、久喜、栗橋と経由して新4号に入り、只今古河市内の道の駅で休憩をとっています。
早めに上がれた先週末に対し、今回は職場を引けるのが遅くなってしまいました。その影響もあって早起きができず、目覚めたときには5時近くになっていました。既に深夜割引の時間帯は終わり、高速道が問答無用の正規料金となる時間帯です。しかも天候は曇りがちで、先を急ぐほどの状況ではありません。高額な高速料金は割に合わないと判断し、六時過ぎに出て一般道を延々下ってきた次第です。
この先矢板までは、全区間片側2車線以上の快走路が続きます。須賀川から福島の間も、新4号顔負けの高規格バイパスが続く区間です。4号線と東北道を適宜組み合わせつつ仙台まで走り、お昼に牛タンをいただいて、山桜と八重桜で花見をすれば日が暮れるのではないでしょうか。その後は東北道を一気に飛ばし、投宿地となる盛岡に移動するという流れを考えています。
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