森のテラス・番人日記

オープンガーデン

「園学ギャラリー」がオープンしました。

2009年06月29日 13時09分35秒 | 森のテラス/東京
先週末、森のテラスでは
「園学ギャラリー」のオープンを記念するパーティーがありました。



造園家“故 野沢清氏”の、図面、スケッチ、版画をはじめ
蔵書、写真そして愛用品などを展示するギャラリーを作るために、
氏のお弟子さん達のご尽力と、多くの方々のご協力を得て長い時間をかけ、
この度めでたくギャラリーをオープンすることができました。



オープンに際し、“野沢清氏”の奥様より
年賀状の版画のもととなった版木をお預かりし、
展示に加えることになりました。



その他には、水彩によるはがきのオリジナルや、
大小のスケッチブックの数々。



これらの作品を生み出すのに
氏が生前愛用していた、絵の具がのったままのパレット、
筆洗、スケッチ旅行の時に携帯していた水入れなど。



それから、肉筆の草花が焼き付けられた豆皿が6枚。



”野沢清氏”のお人柄がしみじみと偲ばれるような
小作品と愛用品が展示として新たに加わって、
皆様に見ていただける準備が整いました。

ご利用方法は、森のテラスの室内使用と同じく、
一時間 一名様につき250円で、
閲覧、ご利用が可能です。
(予約不要。月曜休み。)

森のテラスと同様に多くの人に見ていただきますように、
ご来場お待ちしております。

どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
                       番人M






「ららふぁみ」 ライブのお知らせ

2009年06月25日 13時45分03秒 | 森のテラス/東京
ひと言に「梅雨=じめじめ」、とは限らず湿り気たっぷりの風が、そよそよ流れる日もありますね。
ここでは、盛りもりの緑のおかげ様 でもあります。
今回ご紹介するライブ日、7月4日の梅雨模様はどのような様子でしょうか。
森のテラスでも度々催されている、ららふぁみさん主催のライブです。
心地よいひと時を過ごせること、間違いなし!  



《 ららふぁみ ゆるっとカフェライブ♪~夏 》    

一歩 足を踏み入れると なんだか涼しい~ 
緑いっぱいに囲まれた 森のテラスで   
アコースティックなひと時を   
ゆったりのんびり~    

日ごろの疲れをとりに来ませんか?

7月4日(土) 
open 11:40 /start 12:00 /close 15:30
出演  Sea-na-Forest (ららふぁみ音楽班)    
13:00頃から ランチタイム(軽くカレー、麦茶を用意します。お酒以外の持込歓迎♪)    
飛び入りライブ&交流会(当日エントリー可)    
但し 住宅街のため大きな音は不可   
参加費 1500円  
持ち物 マイスプーン

申し込み   rarafami@hotmail.co.jp

会場  森のテラス

主催・企画  ららふぁみ  http://rarafami.web.fc2.con/index.html    



緑と人と音と食。たのしみです。みなさまお気軽にどおぞ。  

黄色い花 と 「さかのうえの」

2009年06月22日 14時23分28秒 | 森のテラス/東京
週末は必ずと言っていいほど
ライブや催しのある“森のテラス”です。

庭の四季折々の様子を楽しんでいただくと同時に、
部屋にも季節の花をあしらって
お客様をお迎えするよう心がけています。

和室に黄色い”百合”を生けました。



”百合”と一緒に、腑の入った”フトイ”も生けました。

リビングには黄色い”ひまわり”と”ルリタマアザミ”を生けました。



黄色い花は梅雨のジメジメした部屋の空気を
カラッとした印象に変えてくれるかのような
元気なイメージです。

6月20日21日の二日間、
鈴音工房さんの朗読×演奏「さかのうえの」が催されました。



ビジュアル的にもバランスの良いお三方。

透明感のある歌声と、ピュアな朗読、リリカルなピアノ演奏
かと思えば、おもわずクスッと笑ってしまうような
コミカルかつパワフルなクライマックスです。

2日目は雨降りの一日でしたが、
うっとうしさをはねのけるようなさわやかなパフォーマンスに
お客様は大満足の様子でした。

上品だけど明るく力強い”黄色い花”のあしらいは、
”鈴音工房”さんのイメージにぴったりだったように思います。

                           番人M



小さな神社

2009年06月17日 11時07分55秒 | 森のテラス/秋田
秋田からの帰り道に寄った、田沢湖の“草家”から歩いてすぐのところに
小さな神社をみつけました。



まるでトトロのお話にでも出てきそうな
田んぼの中に現れた、こんもりとした森と社(やしろ)のある風景です。

入口の小さな鳥居をくぐると、
これ以上小さい建物は存在しないんじゃないかと思われるような
小さな小さな神社が建っています。
おそらく幅も奥行きも、二間ほどだと思います。



神社の名前を記すものはないかと見まわしましたが
見つからず、名前もわからない神社です。



神社の左奥に”けやき”の大木がありました。
そして、その木の前にはなぜか“二宮金次郎”の像が。

ずっと昔から田んぼの守り神として
村人たちの生活と共にあった神社にちがいありません。
当然観光マップには載っていませんが、
“田沢湖”近くに立ち寄られたら
「ぜひ見て下さい。」とお勧めしたい、
いいスポットを見つけたと思っています。

                     番人M

秋田からの帰り道

2009年06月13日 13時02分44秒 | 森のテラス/秋田
”秋田森のテラス”からの帰り道に”田沢湖”に寄りました。

観光名所を見るのもよいのですが
それよりも、その土地の昔の暮らしぶりがうかがえるような
「古い民家」が見てみたいと思い、”草家住宅”を訪ねてみました。



こちらが、国指定重要文化財”草家”(天保2年の建築)です。

かぎ型に建てられた建物は、“南部曲がり屋”と呼ばれる
寒い地方特有の民家建築です。
”厩”(うまや)と”土間”(作業場)の部分と、
“住居部分”がL字型になっています。

こうしてかぎ型に家を建てる理由は、
冬の北東からの冷たい風が住居に直接吹き付けるのを遮るためと、
2棟建てるべきところを1棟にまとめることで節税を図るという理由、
そしてもう一つは、働き手である牛や馬を大切に思い
家族と同じ一つの棟に住まわせようとしたからだそうです。

ふと見ると表札に“草稲太郎”さん他、数名のご家族らしき方のお名前がありました。
なんと、今もこの家には人が住んでいらっしゃるのです。
しかも2世帯で。

運よく奥様にお会いすることができたので
少しお話を聞くことができました。

なんでも、”茅葺き”の屋根を維持するのは大変だとおっしゃいます。
”茅”を葺き換える費用と、職人さんへの工賃が莫大にかかるのと、
”茅葺き”の屋根のメンテナンスのために週一回の割合で
囲炉裏に火を燃すのを欠かさないでいらっしゃるのだとか。
(もちろん夏冬関係なく。)

それにしても、天保の時代から何代もの”草家”の人々が住み継いで
よくぞ現代まで取り壊さないでおられたものだと、ただ驚きました。

面白いと思ったのが“蔵”の建物です。



蔵の入口部分が土壁と別に寄せ棟になっています。
すこし中に光を入れるために、はめ込まれたガラス戸の建具のデザインが
どことなくハイカラな、和洋折衷な雰囲気です。



窓も西洋建築の影響が見られる素敵なデザインです。

このように、窓から風を通していらっしゃるところを見ると
この蔵を現在も活用していらっしゃる様子をうかがい知ることができます。

”草家”のほど近くに、もうひとつ蔵の美しいお宅を見つけました。



この蔵にもどことなく“洋”の雰囲気があるように思います。



蔵によく見られる“ナマコ壁”は、平瓦を張った間に漆喰を盛って格子にし
防火と防水の効果があるように作られたものだそうですが、
こちらの蔵には”レンガ”が使われているのが珍しいと思いました。

見るからに堅牢な、そして立派な蔵です。

”草家”の蔵と同様に、大切に使っていらっしゃって
良い状態で維持していらっしゃることが一目で分かります。

「家というのは、住んでいないとたちまち痛んで朽ちてしまうものですから。」と、
”草家”の奥様がおっしゃっていた言葉が印象に残りました。

便利になったこの時代に、築100年以上もの家に住まうということは
たいへんな御苦労やらご不便があるものと想像しますが、
それでもどうかこれからも可能な限り
この家に住み続けていかれることを祈りたいような
そんな気持ちで2軒の“古いお家”を後にしました。
                                 番人M




菜の花畑

2009年06月12日 10時55分03秒 | 森のテラス/秋田
”秋田森のテラス”に、一面に広がっている
こちらは、“菜の花畑”です。



チラチラと、黄色い花が少し残っているのがお分かりでしょうか。
秋田の“菜の花”は、5月の連休の頃がピークだったようです。

そのころの様子がお届けできず残念に思っていたのですが、
花の終わった“菜の花”というのも
何とも言えずかわいい姿をしていると知りました。



こちらが、花の終わった“菜の花”の様子です。
たくさんの鞘がツンツンと、いまにもはちきれそうです。



鞘があまりかわいいので、刈り取って花と一緒に生けました。
花50%、鞘50%という割合です。

”鞘”がはじけて、種がこぼれて
また来年たくさんの花が咲きますように。
そして来年こそ、ピークの”菜の花畑”を
見にいきたいものだと思っています。
                       番人M

植樹の後のお楽しみ

2009年06月09日 11時21分48秒 | 森のテラス/秋田
スコップやら鍬を手にして、
苗を500本植えるというのは
けっこうな重労働だと思います。

しかし、やり慣れない作業も
大勢の仲間と一緒だと、なんと楽しかった事か。
そして、地元の熟練農作業員の方からのご指導は
たいへんありがたいものでした。

午前があっという間に過ぎ
昼食時にはみんなハラペコです。

差し入れられる”まかない料理”は、みんなの楽しみです。



おばあちゃんがこしらえてくださった
”秋田森のテラス”で採れた”ふきの煮物”と、



地元の”黒豆の煮物”を、美味しく頂戴しました。



たくさん生えている”ふきの葉っぱ”は
ちょうどいいお皿になります。

植樹が無事終わったその日の夜
”蔵”では、”カリンバライブ”(by sageさん)と”トークセッション”
(山田茂雄+坂田昌子さん)がありました。



”秋田森のテラス”は、電気を引いていないので
夜の催しはいつもろうそく灯りの中で行われるのです。

労働の後の心地よい疲れが
幻想的なカリンバの音色と、美味しい料理とお酒
そして楽しいお話とでたちまち癒され、
夜遅くまで大いに盛り上がった夜でした。
                             番人M

花桃を植えました

2009年06月08日 13時50分53秒 | 森のテラス/秋田
6月6日 秋田森のテラスでは”花桃の植樹”が行われました。

あいにくの小雨となり、植え手にとっては厳しい
しかし植樹の条件としては土が柔らかくなって
「ちょうどいい。」コンディションだといいます。

20数名全員完全防備で作業に向かい、一日かかって
全部で500本の苗を植えました。



植える前の苗がこちら。



”矢口”(やぐち)と、”照手”(てる手)という種の“花桃”以外に
”れんぎょう”も一緒に植えました。

どれも美しい花の咲く木です。



あらかじめ掘ってあった穴に、自然肥料を混ぜ込み
苗を植えこんだ後、一本ずつ支柱を立てバンドで束ねます。

秋田森のテラスの田園風景の中に
おびただしく500本の支柱が突き立てられ、植樹が完了した様子です。



はたして十年後、秋田森のテラスはどんな姿になっているのでしょうか。

500本の木に花の咲く様子を想像すると”桃源郷”ということばが頭に浮かびます。

将来ここに生まれる自然は、きっと人の心を酔わすと同時に
たくさんの人に幸せな思いを与えることができるだろう、
そう私たちは信じています。
                           番人M

ぐみの酵母で

2009年06月05日 16時54分38秒 | 森のテラス/東京
”ぐみのお酒”と同時進行で
”ぐみの酵母液”を作っています。

そして、“酵母液”から
番人Kさんが、パンをこしらえました。



”ぐみ”と、“水”と“はちみつ”を瓶に漬けこみ、
三日間冷蔵庫でねかせたあと、瓶を取り出します。
ブクブクとあぶくが出始めたら、発酵は始まっています。
発酵が始まって6日目ぐらいが、パンづくりに適した酵母の状態なのだそうです。

ドライイーストのかわりに、天然の”ぐみの酵母液”を使って
このような素朴なパンができるのですからびっくりです。
”酵母液”は、あらゆる植物から作ることができます。
さてつぎは、何の酵母でパンを作りましょうか。

発酵が進むと、”酵母液”は次に”酢”に変身します。
アミノ酸を含んだ、うま味のある“食用酢”になったら
ドレッシングや、いろいろな料理に使えます。

「発酵っておもしろーい。」と
ちょっとハマッてしまってしまったベテラン主婦の番人Kさんと、私です。


                                番人M

ぐみのお酒

2009年06月02日 16時06分36秒 | 森のテラス/東京
森のテラスでとれた”ぐみ”を、
ホワイトリカーに漬けてから約10日が経ちました。



”ぐみ”の赤い色に合わせて、
赤いチェックの布を掛け、赤い紐を結んでジャクカバーにしました。

あと一ヶ月半、このまま漬けておいて
実を取り出し、それからまた二ヶ月ほどすると
ようやく飲み頃となります。

さて、三ヶ月半後うまくお酒ができるでしょうか。
今から、待ち遠しい気持ちです。

森のテラスの入口には、”ぐみの木”の他に
杏の木”もあるのです。
今年、”ぐみのお酒”が上手くいったら、
今度は”杏のお酒”にチャレンジしてみようかと
今から思っています。

                          番人M