森のテラス・番人日記

オープンガーデン

秋田より 雪だより . 。*~森のテラス編~

2014年02月11日 14時04分55秒 | 森のテラス/秋田

鱈鍋編に引き続き、雪の森のテラスをお伝えします!

一昨年、昨年と豪雪年が続きましたが今年は雪が少ない年となりました。
それでも駐車場は1メートル位の雪が積もっていて、それを2・3台停まれるくらいに作業員さんが除雪してくれていました。
駐車場からはてくてく「蔵」を目指して歩きます。

田んぼは白い海原といったところでしょうか。
雪の下では秋にまいた堆肥が、春に向けて小さな生物にこなされているはず。。

 若い杉の木も頑張って寒さに耐えています。

たくさんの雪を受け止めてふんばっている枝
厳しい環境では植物も人間もとても強いと感じます。

つい先日でたお話なのですが、「雪国の人間はまじめな人が多い」という話です。
毎日どんなに寒くてもやらなければ生きていけない環境が、「後で良いや・・」「明日でいいや・・」なんて面倒くさがることなく丁寧に真面目に働く人間性にさせているような気がします。少しでも雑にすれば後で苦労することになる。秋田の作業員さんと働いているとそれをとても感じます。
雪国だけではないと思うのですが、必死に生きてきた時代の人間はとても強いなと思います。
私なんかが「ストレスが貯まって・・」なんて、お恥ずかしい言葉だと思ってしまいます。
毎日、丁寧に一生懸命に自分に厳しくそして素直な気持ちで生きていかなければと気づかされます。

 

さて、いよいよ山の様子を見に行きます!
冬の山は普段歩けないところも歩けてしまいます。普段より1メートル上を歩いていると思うと不思議とわくわくしてきます。
道は一本道。みんな一列になって歩きます。

実はオーナーは、森のテラスの生き物や植物から里山の環境をみつめ直そうと昨年から定期的に撮影をお願いしていました。
その頂点であるケモノの姿を撮るべく山にカメラをしかけてくれました。夜、何か動く物があればフラッシュとシャッターがきられます。しかし、この時はカメラの周りに足跡はなくシャッターもきられていませんでした。どこが通り道になってるのか、カメラマンの知恵と勘が頼りです。

足跡のある場所は不思議と山の下の方に固まっていました。登っているときれいに足跡がなくなりました。生えている樹木の種類が関係しているのでしょうか。

この足跡はきれいに爪の跡があります。

丸く深い足跡。

天敵を混乱させるために、あちいに行ったりこっちに行ったりするようです。

隣の雑木林は落葉樹がほとんどです。視界も良いので通らせていただきました。

幹には風上の方に雪が張り付いています。じっと吹雪に耐えてるのですね。

急な坂道を登っていきます。雪の重さで枝のアーチができています。子どもは背中が暖かくて一番。

山を歩くのにはかんじきは必須!長靴だとずぼっと膝まで埋まってしまいます。

キノコが生えるみたいにくっついて、ユキノコなんて呼んでみたり。

山のてっぺんを歩いていると、隣山から足跡が。これはうさぎの足跡です。
最近めっきりいなくなってしまったうさぎなのですがひっそり暮らしているようですね。秋田のおばあちゃんはうさぎ鍋が好きだそうで、一回食べてみたいのですが素人には捕まりません。

静かな冬の季節ですが、動物も植物もちゃくちゃくと春へ向けて動き始めています。この季節があるからこそ春の景色が美しいのですね。

来年度も秋田 森のテラスは進化してみなさまをお待ちしています!
是非お立ち寄りください。


秋田より 雪だより . 。*~鱈鍋編~

2014年02月11日 12時12分17秒 | 森のテラス/秋田

2月8日の東京 大雪の日から秋田へ行ってきました。朝まだ暗いうちに雪が舞う東京を出発です。いつもは車で行くのですが、今回は前日にお味噌ワークショップの開催もあり、贅沢にも新幹線で秋田に行って参りました!

東京から外はずっと雪景色。新幹線の中は暑いくらいの暖房。なんだかちぐはくな感覚の旅路です。

秋田 森のテラスがあるのは北秋田市。名前の通り青森県も近い北の内陸にあります。まずは日本海側の秋田市にある市民市場で鱈や野菜を買ってからレンタカーで北秋田市へ向かいます。

注文していた鱈をとりにいくと、ここ数日 海が荒れており電話をしていた魚屋さんに鱈がないという事態に・・・
たくさんの魚屋さんがはいっているこの市場をまわって鱈を探すことになりました。 昼も過ぎて少し品も少なくなっている店頭には切り身の鱈はあるのですが、私たちが欲しいのは一本鱈。1つ目の通りにはなく、2つ目の通りに入ったところに一本鱈がいました!雄鱈で白子は出されていたのですが、「おまけでつけるよ!」と威勢の良い店主が親切にもつけてくれました。

写真は秋田でよく見る海藻「ぎばさ」。これを茹でると奇麗な緑になり、包丁で細かくたたくと納豆のように粘りがでるのです。お醤油をかけてそのままでも、あったかいご飯にのせても、お味噌汁にいれても美味しい一品です。これもお買い上げです。

一安心して市場で昼食をとり、残りの野菜を買って車で北秋田市へ向かいます。秋田市から北秋田市は雪道だと2時間弱位はかかります。

峠を越えるごとに雪は深くなります。屋根に90センチ近くの雪をかぶった番人小屋に着いたのは夕方過ぎ。凍りついた車庫のシャッターと格闘しながら、秋田に来たな。。と実感。すぐに晩ご飯の準備です。

季節ものの鱈は鍋にしていただきます。薪ストーブに鍋をかけ、お湯がぐらぐら煮立ったら鱈のあらを入れてだしをとります。さばきが粗い感じが北の料理らしいです。

次は身を入れ、煮立ったら野菜を入れていきます。野菜は白菜とネギのみで、他に豆腐をいれるだけです。 秋田 森のテラスの作業員さんも集まり、お母さん達が手際よく料理していきます。手づくりの豆腐も持ってきてくれました。鱈の子も醤油で煮て良い香りがしてきました。 鱈鍋は色々味付けがあります。味噌や醤油、しょっつるなど、どれもこの地方には珍しくシンプルであっさりとした味付けです。


白子はさっと茹でてすった辛味大根でいただきます。

今回は魚屋さんのおまけで刺身で食べれる白子も。生で食べるのは初めてです。

他にもフキを醤油と南蛮で煮た料理も並びました。

スタッフも含めて18名も集まり、久々の再会や新しい出会いでお酒も進み、大きな鍋にたくさん作った鍋もおかずもあっというまになくなりました。みんなで作って、みんなで食べて、最後もみんなで片付けます。

秋田にくればいつでも美味しい料理とお酒に出会えるのも素敵なところです。

薪ストーブが赤く燃えそうなくらいボンボンと燃して、お布団にもぐりこみます。寒さがやってくる前に寝てしまわないと、一度冷えたら寒さで寝られません。

明日は雪の森のテラスです。外では静かに雪が降っています。

森のテラス編へつづく。。。


お味噌作り初心者コース 開催しました。

2014年02月07日 14時49分10秒 | 森のテラス/東京

 2月2日日曜日、

お味噌作りワークショップの

初心者コースを開催しました。

 当日は13組のお客様が参加してくださいました。

最初におおまかな作り方などの手ほどきを受け、

早速お味噌作り開始です。

 

まずは麹をほぐして塩と混ぜる作業から。

麹は、秋田 森のテラスで昨年採れたお米で秋田の番人が作ったもので、

塩はモンゴルの岩塩です。

まんべんなく麹と塩を混ぜ合わせます。

 

みなさんそれぞれ塩と麹を混ぜています。

 

こちらは当日の朝から炊き始めていた大豆。

これも秋田 森のテラスで作ったものです。

秋田の桂の木の下から湧き出ている水を使って炊きあげました。

秋田の自然たっぷりです。

ふっくら煮上がっているようですね。

 

初心者コースは1人1kgのお味噌を作りました。

麹と塩の混ぜ終わった方から大豆を計ってもらいます。

 

ジップロックに大豆を入れたら、

大豆をつぶす作業にとりかかります。

どうやってつぶすのかというと、

足でふみふみ!

 

最初はおそるおそるふみふみ。

「あったか~い!」と言う声も。

寒い外での作業だったので、

ほかほかの大豆が足を温めてくれました。

 

こっちでもふみふみ。

 

みんなでふみふみ。

だんだんペースト状になってきました。

 

だいたい豆の形が無くなったら、

まだ形をとどめている大豆を手でつぶします。

つぶした状態がそのまま味噌になるので、

粗くつぶしたら粗めの味噌が、

なめらかにつぶせばなめらかな味噌ができます。

 

大豆をつぶし終わったらボウルに移し、

最初に混ぜ合わせた麹と塩を混ぜ合わせます。

 

これが結構力と忍耐が必要な作業なのです。

麹と大豆が一体になるまでひたすら混ぜます。

途中、「まだかな・・・」と

心折れそうになりますが、

美味しい味噌を作るためにがんばります。

 

麹と大豆が一体になってしっとりしたら作業終了!

これをそれぞれお宅にお持ち帰りいただき、

空気が入らないように保存容器に入れて

時が経てば、きっと美味しい味噌ができてるはずです!

 

一労働した後は、

お待ちかねのお昼です。

今年は飾り手巻きを作りました。

お皿を持っていくと、

「すご~い!」との歓声が!

スタッフみんなで苦労した甲斐あり、

美味しくて美しい食卓となりました。

 

みなさん、箸も進んでいる模様。

よかったよかった・・・

 

食事が終わったら

味噌のお話です。

来年の今頃には

美味しいお味噌ができているといいですね~

 

1回味噌作りを体験してみると

だいたいの要領が分るので、

今度は自分一人でも作れそうな気がします。

これを機に、

私も個人みそを作ってみようかな、と思いました。

 

初心者コースは終わりましたが、

これから数回、本格コースも開催されます。

残念ながらもう予約はいっぱいで受け付けてはいないのですが、

ご興味ある方は来年ぜひご参加ください!