鱈鍋編に引き続き、雪の森のテラスをお伝えします!
一昨年、昨年と豪雪年が続きましたが今年は雪が少ない年となりました。
それでも駐車場は1メートル位の雪が積もっていて、それを2・3台停まれるくらいに作業員さんが除雪してくれていました。
駐車場からはてくてく「蔵」を目指して歩きます。
田んぼは白い海原といったところでしょうか。
雪の下では秋にまいた堆肥が、春に向けて小さな生物にこなされているはず。。
若い杉の木も頑張って寒さに耐えています。
たくさんの雪を受け止めてふんばっている枝
厳しい環境では植物も人間もとても強いと感じます。
つい先日でたお話なのですが、「雪国の人間はまじめな人が多い」という話です。
毎日どんなに寒くてもやらなければ生きていけない環境が、「後で良いや・・」「明日でいいや・・」なんて面倒くさがることなく丁寧に真面目に働く人間性にさせているような気がします。少しでも雑にすれば後で苦労することになる。秋田の作業員さんと働いているとそれをとても感じます。
雪国だけではないと思うのですが、必死に生きてきた時代の人間はとても強いなと思います。
私なんかが「ストレスが貯まって・・」なんて、お恥ずかしい言葉だと思ってしまいます。
毎日、丁寧に一生懸命に自分に厳しくそして素直な気持ちで生きていかなければと気づかされます。
さて、いよいよ山の様子を見に行きます!
冬の山は普段歩けないところも歩けてしまいます。普段より1メートル上を歩いていると思うと不思議とわくわくしてきます。
道は一本道。みんな一列になって歩きます。
実はオーナーは、森のテラスの生き物や植物から里山の環境をみつめ直そうと昨年から定期的に撮影をお願いしていました。
その頂点であるケモノの姿を撮るべく山にカメラをしかけてくれました。夜、何か動く物があればフラッシュとシャッターがきられます。しかし、この時はカメラの周りに足跡はなくシャッターもきられていませんでした。どこが通り道になってるのか、カメラマンの知恵と勘が頼りです。
足跡のある場所は不思議と山の下の方に固まっていました。登っているときれいに足跡がなくなりました。生えている樹木の種類が関係しているのでしょうか。
この足跡はきれいに爪の跡があります。
丸く深い足跡。
天敵を混乱させるために、あちいに行ったりこっちに行ったりするようです。
隣の雑木林は落葉樹がほとんどです。視界も良いので通らせていただきました。
幹には風上の方に雪が張り付いています。じっと吹雪に耐えてるのですね。
急な坂道を登っていきます。雪の重さで枝のアーチができています。子どもは背中が暖かくて一番。
山を歩くのにはかんじきは必須!長靴だとずぼっと膝まで埋まってしまいます。
キノコが生えるみたいにくっついて、ユキノコなんて呼んでみたり。
山のてっぺんを歩いていると、隣山から足跡が。これはうさぎの足跡です。
最近めっきりいなくなってしまったうさぎなのですがひっそり暮らしているようですね。秋田のおばあちゃんはうさぎ鍋が好きだそうで、一回食べてみたいのですが素人には捕まりません。
静かな冬の季節ですが、動物も植物もちゃくちゃくと春へ向けて動き始めています。この季節があるからこそ春の景色が美しいのですね。
来年度も秋田 森のテラスは進化してみなさまをお待ちしています!
是非お立ち寄りください。