森のテラス・番人日記

オープンガーデン

シシ神とにらめっこ

2007年10月31日 19時28分06秒 | 森のテラス/秋田
この写真の真ん中よりちょっとだけ上のあたり。。見えますか。
撮った自分でも見えません。見えませんが、

居ます!

**

ちょうどマムシグサを激写し終わってさらに奥に入ろうとしたとき、
「ドサドサッ」
という重たい物音がして、なんだろうと思ってふっと顔を上げたら

居たんです!

シシ神が!

正確に言うと、
カモシカ!しかも2頭!

顔を上げた拍子にぱっと、目が合った。谷間をはさんで、こっちの山とあっちの山とで、ちょうど同じくらいの高さで。
あちらもくるりとこっちを見て、
ぴたっと止まった。

そのまま。

白っぽい灰色をしている。大人だと思われるデカさ。1頭はやや小さい。夫婦かも。
大きい方の1頭と、ものすごーーーく、じーーーっ、としたまま見つめ合った。
お互い固まったまま、しばらく対峙。多分、1分間くらい。

妙な物音や怪しい動作をすれば絶対すぐ逃げ去る。と思ったので、視線を絶対に逸らさないようにしつつ、ものすごくそーっとケータイを取り出し、
ゆーっくりカメラを向けた。そしたらどだどだっと、向こう(写真だと左の方)に動き始めてしまった。待て!まだ撮ってない!慌てて横(左の方)にスライドする私。
するとまた彼は止まって、くるり。こちらの出方をうかがっている。私は、ええいとりあえずもう、ピントうんぬんはさておき、撮った。それがこれです。
だから、
まちがいなく居るんです!よくよく、よくよく見ると。(でもこのブログの写真のサイズだと、絶対見つからないと思います。御免なさいね。)生で見た時は大きく感じたけど、写真だと小さい。居ると思ってみたら見えて来る?そんな気がしないでもないと思いたい。


先に立っていたもう1頭がキャンキャン(ケンケン)鳴いて(たぶん「行こうぜ」みたいなことを言ったんだろう)私とにらめっこしてるもう1頭を促し、
そして2頭は、ドサッ、ドサッ、と

奥の方へ 消えて行ったのです。

しーん。

(写真だと、左の方に行って、その稜線からくるりと向こう側へ回った。)



私はその後もしばし、呆然と、立ち尽くしていました。
出遭ってしまったんだ。シシ神と。
いや。カモシカと。


いや、シシ神と。いいじゃんそれで。

というわけで、感動です*

**

その後、
「はぁりつぅめたああ~ゆみのおおお~~~」と、『もののけ姫』の歌をちょっと歌っちゃったのは、
言わずもがな。

落葉の雨の中で

2007年10月29日 20時26分36秒 | 森のテラス/秋田
今日はずいぶんと雨が降っておりました。

普段だいたいケータイしているデジタルカメラ代わりのケータイは濡れるとあっというまに死んでしまうので、
今日はレインコートの下のパーカーのポケットの奥深くにかくまっていました。おかげで
今日はほとんど写真を撮りませんでした。

今日は森で、久々にナタをふるったり、枝を手ずからバッキバキ折ったりと、どちらかというと勇ましめの力仕事をしました。一応具体的に言いますと、散らかっているスギの枝や間伐の残り材などを一所に寄せ集めたりして片付けたり、
山の散策ルートまわりの、茂りすぎて邪魔になっている枝や枯れ枝などをパッタパッタと切り落としたりして道を明るく切り開いたり、
など。そういうことをしました。

雨はしきりに降っていて、風も強めでした。
時折、向こうの空が明るく晴れ、その光がここまで届いて森に降るしずくをキラキラさせる。それをじんわり見入ったり、
突風が木の葉をパラパラと降らせるのをみとめては、哀愁とか感傷とか、そういうたぐいの心持ちに感じ入ったり、
しておりました。


晴れた日に来たらここは絶対キレイだろう
というポイントをいくつか発見しました。明日晴れるみたいなので、早速確認しなくてはと思います。
そして、落葉のじゅうたんポイントも発見したので、そこでちょっとごろんと横になってどれだけふかふかなものか試してみなくてはと、使命感を燃やしております。というふりをしてこっそり昼寝なんぞを目論んでおります。

**

最近とみに日が短くなり、
今日はついに、終業の5時を待たずにずいぶん暗くなってしまったので、
5時を待たずに終業しました。
これからますます終業が早まるのでしょうか。きっとそうなんでしょう。問題は、
最終的にはどのくらいまで早まるのか、ということです。





おもみじみ

2007年10月28日 21時09分16秒 | 森のテラス/秋田
一足先に盛りになった、番人小屋の母屋の庭にある、モミジ。紅葉。
ライトアップして、おじいちゃん、おばあちゃんと、しばしうっとり眺めました。

「夜桜」ならぬ、「夜もみじ」。

「お花見」ならぬ、「おもみじ見」。



おモミジ見、って・・・;
・・・なんか、素敵な言い方ないんでしょうかね。ありそうですけど。なんて言うんでしょう?

シンプルに

2007年10月27日 21時54分34秒 | 森のテラス/秋田
山でメボしいスギを伐り倒し、
担いで運び、
並べて、
橋を作る。

ものの数分の間の出来事でした。


昔ながらの、とってもシンプルなやり方。
でも、
それぞれの行程には 熟練技ならではの「コツ」があります。

「コツ」に従えば、作業はとってもスムーズでシンプル。
「コツ」を知らないと、とっても億劫だしやたら疲れるし、複雑で七面倒臭い、苦行です。

従業員はみなさん御歳70以上。無駄な力の使い方などもはやしない、熟練者たちばかりです。


はらはら

2007年10月27日 07時53分24秒 | 森のテラス/秋田
森の入口や山の表面あたりはじわじわと紅葉。
でもちょっと分け入ると、モミジなんかはまだ青葉。

森の小径を登っていたら、葉っぱが雨のように、はらはら、はらはら、と。

上の方の、
紅葉も終わった木の枯れ葉が、降って来ているのです。

色とりどりの紅葉。
落ち葉の雨。
木漏れ陽。
踏めばカサカサと快い落ち葉の破れ音。


贅沢だな。

一日中こういう風景の中に身を浸して居られるなんて、かなり、贅沢だな。


にんまりしてしまいました。


とほくそ笑んでいたら
小さな虫にわざわざ眼鏡の奥の目ぶたに入り込まれて刺されて、
右目が今、試合後の負けボクサーかお岩さんのたたりみたいに醜く腫れ上がって、
ほとんど開きません。グロテスク。たたりか。

朝の風景

2007年10月27日 07時40分49秒 | 森のテラス/秋田
毎朝 濃霧注意報です。
真っ白に立ちこめてます。

ほんとに全方位真っ白。何か出てきそう。
ユーリ・ノルシュテインの『霧のなかのはりねずみ』という映画/絵本を思い出します。

8時過ぎると自然と空に水色がぱーっと現れて、
畑から立ち上る湯気も ゆっくり消えてゆくのです。

特に阿仁川沿いの道は、川霧が飽和していて、
真っ白。

花魁花

2007年10月25日 20時59分36秒 | 森のテラス/秋田
去年の10月に花を植えました。花畑第一号。
季節が次々に移り変わっても・いつ訪れても、常に何かが咲いている。そう意図して作った花畑でした。
雪の季節を経て、春、夏、秋。丸一年。わっさわさに大きくなり、楽しませてくれました。

今日はそこのお手入れ。雑草取り。

あきた森のテラスの方針としては、農薬など極力一切使用しないので、
何度も草むしりをしなきゃいけません。虫や病気にも気をつけないといけません。手がかかります。
手がかかる分、心が込められます。


冬を間近に控えて、ほとんどの花が終わってしまった、そんな中。
最後の布陣が粘っています。

まだ咲き出して間もない秋明菊(シュウメイギク)や、
季節外れに突然また咲き出したヘメロカリス(デイリリー)、
そして、
花魁草(おいらんそう)。

フロックスとか草夾竹桃(クサキョウチクトウ)とも呼ぶのだそうですが。

花魁草。

その文学的な響きが、なんか良いな、と思います。

ただ
「花魁花」
だったら、「花」が二つもあって、しかも左右対称。そっちの方がもっと小洒落てたんじゃないかな..。
などと、個人的に勝手に思ったりしました。趣味の問題。



触れちゃならね

2007年10月24日 22時13分34秒 | 森のテラス/秋田
森の中でも一番外縁のあたりに居て、
他の木々よりも真っ先に紅く、強く色づいた樹の葉っぱ。
とっても目立っていた葉っぱが、これです。最近とっても気になってました。

先日の雨のあと、森全体、一気に紅葉が進んだのだけど、
彼はなおさらますますキレイに色づいていて。なので、思わず見とれて、撮影会。

そこへ 従業員のおばちゃんが通りかかって、
「触れちゃならね」
と警告。


ヤマウルシでした。

かぶれます。