前回
「森テラの梅も 咲き始めました。」
なんて言っていたのに、
あれよあれよと言う間に
春一番が吹き、
寒戻りの雨が降り、
森テラの梅も 寂(さ)び始めました。
そうは言っても、
気づいてみたら、もう2週間ばかり経っていたのですね。
。。。早いものですね。
春はまだかと、気が急いているせいでしょうか。
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<鳥>
森テラには、たくさんの鳥がやって来ます。
メジロやシジュウカラが多いみたいです。
オーナーが吊り下げているバターをついばんでいるうちに 丸まるとおデブちゃんになった
うぐいす色の、かわいいメジロ。
近所の梅の木に止まったところを、やっと激写。
ある日
サクラの木に 巨大なキツツキが。
撮ろうとすると動いちゃって、ブレちゃうのですが、
頭が赤くて、身体がみどり色でした。
調べた感じだと、どうやら アオゲラ ってやつらしいです。
「緑啄木鳥」って書くようです。
英名でも「Japanese Green Woodpecker」。
緑なのに「青信号」って呼ぶのと同じ原理ですね。
これって、なぜなんでしょうね。そういえば。
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みどり と言えば
<花>
クリスマスローズも、咲きました。
緑がかった白い花。奥の方には、ドス赤紫っぽい、エグい色の斑点も。
青石畳の道の途上の植木鉢に、ひっそり咲いています。
この写真は、つぼみ時代。
2月7日時点。この時はまだこんな、ギリギリの踏ん張りどころのようでした。
“一見何にも無い、空っぽ植木鉢”時代から、つぼみ時代を経て、
毎日見届けていると、
やっぱり、愛着が湧くもの。
咲いてからはなおさら。水遣りなんか、大変丁寧なもんです。
現金なものですね。
クリスマスでもなければ、ローズでもない という
不可思議なネーミングのこの花。ちょっと気の毒。
春に産まれたのに「冬子」と名付けられちゃった、みたいな。
名付けられた本人(本花)的にはどう想っているんでしょう。
ネーミングは、素直な発想の名前が一番。
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梅が あっけなく散り始め、
梅好き者としては ちょっとガッカリなかたわら
近所のミモザが咲き始めました。
まばゆい黄色は、ナノハナに似て、春を想わせます。
ちなみに
秋田森テラに昨秋蒔いたナノハナは、
うまくいけば、4月の終わりから咲くはず。咲くかなー。心配。
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春らしい色 と言えば
ふきのとうの、キミドリ。
これは、
森番のKさんがご自宅近く=多摩で採って来た、ふきのとう。
深雪の秋田のものよりも 心なし小さめ?ですが、
一週間以上経っても、元気。
たそがれる ふきのとう。
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<香>
先日の晴れた土曜日、
韓国料理教室がありました。
韓国現地調達の「桂皮(シナモン)なつめ茶」の甘いスパイシーな香りが、
まだ森に、ピリッと甘く、漂っています。
なかなかお目にかかれない、リアルな木の皮状態の桂皮(ビッグサイズ)とナツメの実から、
贅沢に煮出したそのお茶を、
「まだまだ煮出せるから」と
置き土産に下さったのです。
からだをポカポカさせる、
甘い香りの余薫。
素敵な置き土産、ありがとうございます。
(梅干しキムチも美味しかった!)
紅と
黄金と水色が雲に織り交ざり合う 春の夕暮れを見送ったら
外にふらっと出ます。
歩きながらも なんだか気がゆるんで、
うっとり ぼんやり うとうとしてしまうような
でも少しヒンヤリしてる、でも、しっとりとやわらかい、
温度と 湿度。
そんな中に、
宙にさまよっている梅の香りが ふわっとかぶさってきたり
沈丁花の甘い強い紅い香りが ぐいっと引っ張ったりするのです。
視覚が役立たない夜こそ、香りは 濃厚に溢れ立つように感じます。
今のこの時季
とっぷりと暮れた夜のお散歩を おすすめします。
* * *
予感がまだ予感である時季は とうに終ったようで、
肌寒さが まだ 浮かれ気分になるのをゆるしてくれません。
もうちょっとの辛抱のようです。
秋田の春は、1ヶ月遅れ。もっともっと、辛抱ですね。
でも、
梅と桜が同時に咲くとか。それはそれで、夢のような光景。
秋田の皆様、ご辛抱。
とはいえ
東京も、
今はまだ、寒い日々が続きそうです。
今日も冷たい雨でした。
でも、
雨はやむし
もうしばらくしたら、、
待ちに待った
サクラの出番です。
待ちましょう。
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