森のテラス・番人日記

オープンガーデン

銀の森 名古屋LACHICへ 4 

2012年03月24日 14時00分08秒 | 山田茂雄造園「現場だより」

今回で、ディスプレイの記事も最終章となります。

前回の記事では「なばなの里」メインの内容でしたが、この日はまた名古屋に戻って手直しです!

ちなみに「なばなの里」へは名古屋駅からバスが出ていますが、
“名古屋駅→なばなの里経由→長島温泉行き”となっていて、長島温泉も山田造園が造ったお庭なのです。

「温泉」の文字に、いいなぁと思っていると、なばなの里にも温泉があり…余計に離れがたかったのですが
またの機会にお預けをして、名古屋へと帰ってきました。



商品が陳列されると、主役が来たという感じがして、一気に引き締まりますね。


↓こちらは、朝ラシックの開店前に寄ったときの様子。
オーナーが、まだ止まっているエスカレーターから枝を切っています。


ここから見比べると随分完成されたように思います。



ある木には、カゴがぶら下がっていたり、ネットにたまねぎが入っていたり。




焼きたてのピザが食べれるカフェコーナーもあります。


期間中は見ることができないので残念ですが、オープンには平日にも関わらず沢山のお客様がいらっしゃったそうです。
どうぞ毎日大盛況で、一人でも多くの方に「恵那 銀の森」を知ってもらえますように。



この短期間で、岐阜・愛知・三重と3県にまたがって動き回った怒涛の3日間でしたが、無事に終了。
ヘトヘトの帰路にも関わらず、帰りの新幹線でも寝ずに話して帰った(自然と反省会に?!)ため、更にヘトヘトでしたが、
目まぐるしくも刺激のある出張でした。

もしお近くに行かれた際は、寄ってみて下さいね。

名古屋は期間限定ですが、恵那の銀の森はこれからも発展していく予定です。







銀の森 名古屋LACHICへ 3

2012年03月22日 11時30分14秒 | 山田茂雄造園「現場だより」

さて2時間程の仮眠をとり眠い目をこすりながら、再び現場を確認後、
ディスプレイに使う野菜を買いに行きがてら、
十年以上も前に山田が仕事で担当した庭園『なばなの里』に向かいました。
http://www.nagashima-onsen.co.jp/
名古屋駅から直行のバスが出ているので名古屋に行く際はおすすめのお出かけスポットです!

川や湖など大きな水場があり、これからの季節にここちよい場所です。

こちらはなんともうれしい足湯スポット!ゆっくりできる時間がなく私たちは泣く泣くスルーしました...

冬の間は大規模なイルミネーションをしていて、花壇にもたくさんの電飾が仕掛けられています。
園内にはレストランが数か所あり食事をすることもできます。

「梅がきれいなんだよ」と言う山田に「うんうん、きれいですねー」とこちらの梅を見ていると...
「ちがうんだよー」と否定されたその先には...

見事なしだれ梅が何本も!色とりどりのしだれ梅がまるで花の噴水のように咲き誇っていました。
天気も良かったのでたくさんのお客さんで賑わっていました。
沿道を同じ流れで並べないようにこだわった話や生垣も一番下までビッシリ葉が生えてくる種類を選んだことなど、庭をつくった時のこだわり話も聞きながら、私たちもしばらくの間、疲れを忘れて梅に感激...。
十年もするとこんなに大きくなるんだな、と山田も成長して立派に育ったしだれ梅を見上げていました。
それではしばし、見事な梅並木をご覧ください。

次はベゴニアガーデンに入ってみました。温室に入ると広がる一面のベゴニア!
この感じなんだか秋田のダリアを思い出してしまいます。

バレリーナみたいに踊ってるような形のものから、怪しい葉っぱのベゴニア、不思議な模様の木の幹...。
時間がなく足早に通り過ぎてしましましたが、興味深い形の植物がいっぱいあってじっくり観察したくなるような空間でした。
つり下げた鉢から成長して下へ下へと伸びて巨大な花柱のようなものが天井からつり下がっていたり。
なんだか魔女の宅急便のキキのお母さんが出てきそう!
右下のベゴニアはいっぱいあると埋もれてしまうのであえて一つだけポツンと置いて見せるところをつくったそうです。

まだまだ名残惜しかったですが急ぎ足でベゴニアガーデンを後にし、今度は水辺を少し歩きました。

イルミネーションであろう電飾のトンネルを発見。白い電飾を使ってあるので昼間も光ってきれいです。

最後に見えてきたのは広大な花畑!とにかく広くて見どころがたくさんある庭園でした。
さて、あまりゆっくりしてる時間はないので、野菜を買っていざ名古屋へ戻ります。

~続く~


銀の森 名古屋LACHICへ 2

2012年03月21日 14時07分03秒 | 山田茂雄造園「現場だより」

さて、23時から搬入開始です。
ラシックの前の広い道路も枝で埋め尽くされて…



ラシック1Fフロアはそれまでの展示が搬出され、バトンタッチです。

図面を参照しながら、また臨機応変に動かしながら、木の位置を決めて行き
幹となる太い木を立て、そのあと事前に番号を振り分けておいたセットの枝を打ちつけていきます。



そしてその周りでは、内装業の方々が商品陳列棚を着々と設置していきます。



私達女性組はというと、所々お手伝いするものの、内職のような作業も残っています。
これは東京の事務所から運んできた荷物…
綺麗なLepettoのディスプレイの前に、、すみません。

そこに座りこんで、ワイヤーを通す作業です。

前回の記事でも書いたとおり、りんごもレモンも本物なので、なるべく新鮮な状態を保つために
直前で加工をすることにしました。
(本物の果物を使うのは、半永久的なディスプレイではなく期間限定だからそ!できたわけですが)




15本の木の設置が完了したところで、



先ほどの果物も設置。



空洞だった木の根っこの円筒には、左官屋さんがコンクリートを流し込んでくれます。
ツヤっとしてキレイ。ですが、
ここには最後、恵那から持ってきた苔を置いていきます。



そして「銀の森」のロゴと、各店舗のロゴマークを円筒に貼って。

なかには、苔の上の木の根っこ部分にイガグリや松ぼっくりが乗っているのもあります。

朝になり、ひとまずメドがついたあたりで一旦退散。また商品が入った後に細かい手直しがありますが、

ホテルの10時のチェックアウトまで仮眠をとることにしましょう。

14日も長い一日となりそうです。

~続く~





 


銀の森 名古屋LACHICへディスプレイのお仕事

2012年03月20日 14時53分44秒 | 山田茂雄造園「現場だより」

こんにちは。
ようやく春らしくなってきましたね。

さて、私達は3月13日~名古屋出張に行ってまいりました。

造園を担当した岐阜県恵那市にある「銀の森」が、名古屋の栄にある三越の別館「ラシック」に
期間限定で出店することになり、そのディスプレイ設置のためです。



まずは、
岐阜県恵那市の「銀の森」に出向き、ディスプレイの最終確認へ。

ディスプレイに使用する木や大量の枝など
銀の森のスタッフの方々にも下準備で大変お世話になりました。



それから、
銀の森の施設裏に広がる広大な自然…



ここで、装飾として使えそうな草木や苔や枝を調達します。



今回のこだわりは、すべて“ほんもの”を使用すること。


後に出てきますがディスプレイで使うものは全部本物で勝負します。
事前に集めておいて貰ったいがぐりや松ぼっくり、直前に拝借した木や草木や苔など、
銀の森から恵那の空気ぜーーんぶを持って、名古屋へ運びたいと思っています。
こんな大きなトラックで行きますよ。


それにしても、施設のすぐまわりに、こんな素敵な環境があるのですねー
商業的なのにアットホームな雰囲気が絶妙なのです。

ところで、一体「銀の森」ってどんなところなの?!と、お思いですよね!

2011年の7月にオープンしたばかりなのですが、
そのオープン前に何度か訪問した際の写真をどどーんと載せますね。
山田造園のお仕事っぷりも、ぜひご覧ください。以下。
(オープン前なので、今見ると若い感じがしますが)

 

 

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そんなこんなで、私達は、この日23時から搬入開始となります。



一つ見本で木を立ててみて、眺めるみんな。


まだまだ搬入前に名古屋で買い出しもしなければなりません!



夜は長いのです。


~続く~