森のテラス・番人日記

オープンガーデン

秋田 森のテラス 『雪』と『たら』と『樹氷』と ・・最終章・・

2012年02月29日 11時38分36秒 | 秋田:イベント・ワークショップ情報

日が経ってしまいましたが、樹氷ツアーの様子をお伝えしたいと思います。
蔵王などが有名な樹氷ですが、秋田 森のテラスの近くにある森吉山でも冬になると樹氷の景色を楽しむ事ができます。
番人小屋から車で一時間も経たないところに阿仁スキー場があります。
そこへ向う車のなかから外を見ると、太陽のご機嫌が斜めのよう。。

樹氷が観れるところまでは、ゴンドラに乗って山に登りそこから少し歩くと着きます。
けれどこの日、山の上は強風で真っ白。ゴンドラも1時間遅れで運行していて、さらに通常20分程で登るところを30分かけて上っていました。
四人のりのゴンドラがまるで冷凍室に入っているかのような姿に。スキー場の天候表示を見ると頂上は氷点下15度近くになっているようです。

ゴンドラに乗ると強風のあまりゆっくり横に揺れています。最初は見えていた前と後ろのゴンドラも雪の風の中に消えてしまいました。

けれど、窓から見る景色は樹氷の期待を膨らませる豪雪の山景色!雪に覆われていくアオモリトドマツの樹々。

上へのぼって行くと雑木が混ざってきました。

さらに登るとブナの林に!
風が強いからか、みんな枝を風下へ伸ばしています。北海道の某有名お菓子、白い○○のパッケージを思い出してしまいました。

じっと座っているゴンドラ30分の旅は、やはり寒さが身体に染みてきます。やっと到着です。

ゴンドラを降りるとそこは白の世界でした。何枚も重なった洋服の隙間から寒さのとげがささってきます。
もはやホッカイロの温もりもどこえやら。。

本当ならばぐるりと一周するコースがあるのですが、ふぶきで危険なためにコースの入り口にある樹氷平までと規制されていました。
そこまでも前の人が雪の中に消えてしまわないように、痛い風を我慢しながら目を開けて進みます。ゴーグルをもってくればよかったと心から後悔。。。
わかりますか?みんなの向いている視線の先に大きな樹氷が立っているのを。

みんなで樹氷の近くまでいってみます。

樹氷のトンネルができていました。よっこらせとかがんでくぐり抜けます。

樹氷の表面はこんなにもざらざらとして触ると固い氷のつぶでした。

去年は快晴で歩いていると暑くなるくらいでした。樹氷のラインもなめらかでやわらかい優しい印象を受けました。
今年は積雪量が多いのもあり、とてもビッグなスノーモンスターとなっていました。表面も強い風で引っかかれたようで荒々しい表情です。
ゴンドラを降りてすぐ横にある小屋に樹氷の案内をしてくれる方がいらっしゃいます。去年お話したときにおしゃっていたのは、毎年みせる樹氷の表情が違くて面白いということでした。
自然の環境を楽しむ観光地というのは2回、3回と回数を重ねて行くと自分なりの面白さに出会えないるのかもしれません。
同じ花を毎年植えても色形が違うのと同じように、樹氷も自然が形造るもので毎年新しい樹氷があるのですね。
今年来ていただいたお客さま、来年も是非秋田へいらしてください。まだまだ色々な顔がみれますよ~
まだ冬の秋田 森のテラスを体験していないお客さまも来年は是非いらしてください。お待ちしております。
去年の様子はこちらからどうぞ。


秋田 森のテラス 『雪』と『たら』と『樹氷』と ・・2・・

2012年02月29日 11時38分15秒 | 秋田:イベント・ワークショップ情報

「秋田 森のテラス 『雪』と『たら』と『樹氷』と ・・1・・」に続いて秋田 森のテラスで2月に行われたイベントの様子をお伝えいたします。

秋田 森のテラスから車で1時間弱ほど北上すると、お隣の大館市に到着です。
大館市は新幹線も停まるわりと大きな街です。
忠犬ハチ公物語で有名な秋田犬(あきたいぬ)の産地でもあります。
今回、古く安土桃山時代から行われていると言われている『あめっこ市』を見に行こうということで大館市までやってきました。
あめっこ市が行われているのは、その名も「おおまちハチ公通り」。秋田犬のイラストがちらほらあります。
通りに入るとなにやら行列が!半被を着た人や巫女さんが歩いてきます。
あれ、ちらっと後ろに白髪が見えます。何者だろう。。と見ていると。

白髪白髭の大きなおじさんが。飴がついた木の枝を持ってずっしりと歩いてきます。
そしてその傍らには、赤いずきんを被った女の子が歩いています。秋田美人の可愛らしい女の子。白い雪に赤いずきんが華やかに映ります。

この白髪白髭のおじさんは大館北端にある白神山地の田代岳にいる「白髭大神」という神様で、旧正月に仙人と共にやってきて飴を買い、帰っていくその足跡が吹雪になると言い伝えられています。
傍らの女の子は「おこう」という名で、「飴っこおこう」という物語が伝えられています。
ー白髭大神様に助けられた働き者で気立ての優しいおこうが、病気に苦しむ人々を助けようと薬の飴を作ろうと頑張り夢枕に立った白髭大神様の教えを聞きながら薬の飴をつくりあげました。ー

さて、行列を通り過ぎて通りを進んでいきましょう。
通りにはたくさんの出店が並びます。お店によって色々な飴が売られています。
ベビーベッドの上で回る「ベッドメリー」のように吊るされた飴や、初詣で買う「熊手」に似た飴。
写真の他にも金太郎飴のようにハチ公の絵柄が続く飴や、カラフルな棒付きキャンディーなどなどたくさんの種類の飴が売られています。ゴマ、きなこ味の和風なものもありました。


いちご飴の横にはバナナチョコがあったりと、屋台もたくさんありました。
雪の中あたたまるような馬肉の煮込みやホルモンの煮込みを出すお店も並びます。
その中でも一番驚いたのが、鶏の丸焼!なんとも豪快に焼かれています。
驚きのあまりどうやって食べるのか聞くのを忘れてしまったのですが、1匹どんと渡されたりして。。。

お祭りの通りを奥まで進んでいくと赤い鳥居が真っ青な青空に現れました。
鳥居をくぐると列になってお参りしています。
アメッコ市の由来を読んでみると、風邪をひかないようにという意味で飴を食べたそう。
しかも食べないとウジ虫になると書いてあります!こんなにおどかされなくても美味しそうな可愛い飴なら食べたいのになと思いながら、元気に冬を乗り切れるようお参りします。

「ミズキ」につけられた紅白の飴と一緒にたくさんのお札がついています。
色々な想いが書かれています。白髭大神様に想いがとどきますように。。。

豪雪地帯の秋田県 厳しい冬を乗り切るために作った飴にたくさんの人の想いを感じます。
厳しくも楽しい秋田の冬の顔です。



そして美味しい冬の味覚!今晩は「たら鍋」です!
去年は秋田森のテラススタッフだけで行ったたら鍋ですが、今年はお客さんを呼んで行いました。
去年はさばいてもらったタラを調理したのですが、今年は大きなオスのタラを丸々買ってきました。
この立派なたらをさばくのですが、小屋の外に出て雪の上にまな板を置いて雪をまぶしながらさばいていきます。
外で真っ暗な中、まったく写真がとれずみなさんにお伝えできるのがこの2枚となってしまったのですが、包丁が切れず途中からナタでタラをさばくオーナーの豪快さにお客さんもスタッフも言葉もなくただただ見守るだけでした。。。
オスにはたくさんの白子が入っています。この新鮮な白子は、口にいれるととろりと溶けて口いっぱいに白子の味が広がります。

去年は作業員さんのお母さんたちが野菜を持ちより作ってくれましたが、今年はオーナーが豪快に作っていきます。生たらこも買ってきて、鍋に入れます。具材も白菜も入れずシンプルなたら鍋です。
お客さんも大根をすりおろしたりお野菜を切ったりと一緒にお料理するのも森のテラスのスタイル。すべて一緒に楽しみます。
ハタハタやとんぶりなど秋田のもので食卓がにぎわいます。
去年のたら鍋の様子は こちら

明日は森吉山へ樹氷を見に行きます。楽しみにしながら布団へ潜り込みます。
まだ話に夢中になっている声を聞きながら眠りにつきます。。

秋田 森のテラス 『雪』と『たら』と『樹氷』と ・・1・・

2012年02月29日 11時32分20秒 | 秋田:イベント・ワークショップ情報

秋田 森のテラスでは、2月11日に「雪かきとたら鍋の会」、12日には「森吉山樹氷鑑賞」を行いました。
去年も例年より雪が多い年でしたが、今年はさらに豪雪の年になりました。
道には大きな除雪機が走り、道の両脇にどんどん雪を積み上げて白い壁が続いて行きます。



11日の朝には、夜行バスに乗って東京からのお客さまが到着されました。
番人小屋で朝ごはんを食べて休憩をしたあと、ほかの季節とはまったく違う姿の「秋田 森のテラス」を体験しに出発です。
国道沿いの駐車場は雪に埋もれて、駐車場であったことすらわかりません。
お隣の作業員さんのお家に車を停めさせてもらい、そりにお鍋やお昼の材料をのせて前もって歩いて作った道をみんなで一列になって進みます。
1週間前まではふかふかでカンジキなしだと沈んでしまっていましたが、雨があたったりお日様があたって解けたりと雪が硬くしまったおかげで長靴だけで歩けるようになりました。
お客さまと地元の作業員さんと森のテラスのスタッフで、予定していた雪かきを変更してかまくら作りに挑戦です。お昼をかまくらで食べようとみんな気合いが入ります!

まずは、円形状に雪を掘りかまくらの床部分を作ります。
雪を掘るときに、スコップで大きなブロック型に掘りかまくらのまわりに積み上げていきます。
同時に外の雪もブロック型にカットし積み上げていきます。
なんだか見た目はイヌイットのお家、イグルーのようです。
寒さに備えてたくさん着込んでいたので、体を動かすとどんどん温まってきます。
お客さんの中には汗でつららができている方も。。。

天井までは作れませんでしたが、雪うさぎやぺんぎん・ゆきだるまを作り、水で溶いた食紅をスプレーで吹き付け色をつけてみました。カラースプレーの様になるかなと思っていましたが、淡くまだらになってしまいました。。


さて、かまくら作りも一段落。お腹がすいてきました。
お昼のメニューは秋田の馬肉の煮込みです。ねぎと糸こんにゃくとごぼうも加えて薪をくべてぐつぐつ煮ます。
最後に秋田味噌で味をつけてできあがり。
なんとも一つ失敗したのが鍋をかまくらの真ん中で煮てしまったこと…
煙で目が痛くせっかくつくったかまくらに腰もおろさず立ちながら煙から逃げながら食べることに。。。
それでも馬肉のお汁、美味しかったです。


さて、お汁のほかには東京から用意してきたチーズフォンデュ!
秋田で買ったお野菜達やエビ、バケットなどをチーズにつけていただきました。
なかなか濃厚なチーズで、かまくら作りであったまった体をさらにあたためてくれるお昼ご飯でした。


お腹もまんぷく 雪ともたくさん遊びました。
さて午後からは森のテラスがある北秋田市のお隣、大館市へ。。。
安土桃山時代から続くお祭りがひらかれているそう!
秋田 森のテラス 『雪』と『たら』と『樹氷』と ・・2・・へ続きます。。。


今日は雪化粧

2012年02月29日 11時30分54秒 | 森のテラス/東京

こんにちは。朝起きたら、真っ白の世界でしたね!

子供の頃みたいに少しワクワクして、でも外に出るのが少し億劫にも感じて、

電車の遅延を知らせるニュースが聞こえて交通機関の乱れを気にしてみたり

でもやっぱり、白くお化粧されていく景色にはワクワクする…

そんな森のテラスまでの道のり。

室内は、いつもよりも明るくて、これもカーテンが無い森のテラスの特徴ですね。

薪ストーブをボンボン焚いて、雪を眺めながら暖かいリビングになりました。

雪が降ってる時に露天風呂へ入ると、景色と感覚に不思議なギャップがありますが

そんなような、贅沢なギャップを楽しんでいます。

森テラの脇にある階段小道。(これは朝の様子なので、今はもっと積もっているでしょう…)

 

オーナー曰く、北秋田に森のテラスを作った理由として、

「故郷である」というのは大きな理由ですが、

「雪があり一年の半分を休憩する時間として育てる」という、地形や風土から見ても、造園家として魅力的な条件だったそうです。

しんしんと静かに時間が流れ、急がずにゆっくり環境のお守りをする秋田へ

雪を見ながら想いを馳せてしまいました。

 


土日の予約に空きが出ました

2012年02月28日 12時00分42秒 | 森のテラス/東京

下記日程で急なキャンセルが出ましたのでお知らせいたします。
ご利用になりたいお客さまは森のテラス(03-3307-1987)までご連絡ください。

3/1(木)、2(金)、3(土)
4/14(土)
6/16(土)
7/14(土)、29(日)

近頃、急なキャンセルが増えており、ご予約の際には仮予約ではなく
本予約でお願いしております。
その時間はお客様のために空けてお待ちしておりますので
イベントで人が集まらなかった場合などでキャンセルご希望の場合は
なるべく、おひとり様でもご利用いただけるようお願いいたします。

土日の予約は特にたくさんのお客様にお待ちいただいておりますので
極力キャンセルはないようお願い致します。

とりどりの鳥たち

2012年02月03日 15時13分14秒 | 森のテラス/東京

寒い日が続きますね。
近頃は森のテラスでも毎朝、水皿の水がカチコチに凍っています...。
冬も深まり、テラスには毎日さまざまな鳥たちがエサをついばみにやってきます。



こちらはワカケホンセイインコ。
以前、オーストラリアで見かけた鳥に似ていて、随分日本らしからぬ鳥だなあと、調べてみたところ、やはりインドやスリランカに分布する外来種。
ペットとして飼われていたものが野生化し、問題になっているそうです。



二羽で来たのでおそらくつがいだろうとよく見ていると
片方のインコには首回りに黒い帯のような模様が入っています。
この黒い帯が目立つ方がオスで、別名ツキノワインコという名前もあるそうです。

オスが最初バターに近寄って食べているうちにメスもやってきました。
わたしを警戒しているようで、ちらちらと見ながら食べています。
下のえさ台を仲良くついばんで...
「お父さん、今日の朝ごはんはおいしいですねぇ」
なんて会話が聞こえてきそうな感じでゆったりをお食事する夫婦。


ってずいぶん食べるんだなと写真を撮りながら覗いてみると
エサ台のエサがなくなりそうだったので
ほかの鳥の分がなくなっちゃう!
と思ってちょっと追っ払いました。

しかし、いつまでもしぶとく戻ってきてはすきあらばエサをついばもうとします。
ちょっと近寄ったくらいじゃ逃げてかない図太い神経!


何回か追っ払った後、今度は待ち構えてたかのように
となりの枝からメジロがやってきました。
(画面下中央...みえるかな?)


目の周りに白い模様がある緑色の小さな鳥です。
メジロは首をキョロキョロさせて注意深く
「いまだ!」
とバターへ目がけてひとっとび。
一口つかんで、食べ終わっては、またキョロキョロ
「だれもいないよね?」
と確認して、またバターを一口つかみどり。

鳥もいろんな性格があるんですねぇ


メジロが去ったあと、今度はヒヨドリが二羽きました。
インコがバターを食べてるときにオレンジをついばんでいたヒヨドリです。(みんなインコがこわくて近づけなかったのかなあ)


こちらもつがいで来ていました。
おしどり夫婦とはよく言ったもの、鳥の夫婦はみんな仲がいいんですね

冬のテラスは鳥の観察にもってこいです。
みなさんお越しの際はデッキ端のえさ箱をのぞいてみてくださいね。