ジュエラーになろうと、ルビーを探して
ベトナムなどの東南アジアに出向いたもの
の、何が何だか分からずに帰ってきたのが
11年前。
宝石の品質判定を学ぶべく大阪にある
JBSで宝石の勉強をしました。
鑑別ができても品質が分からないと
現場では意味がないからです。
さて、その専門学校の畠校長先生の授業で
聞いたルビーにまつわる話は、未だに
昨日聞いた話の様です。
「200万年前に火を焚くことによって、夜間
ライオンやトラなどの襲撃から身を守れる
ようになりました。ここから炎の色である
赤は魔除けの色とされるようになりました。
たとえば日本の神社仏閣にしてもそうです。
神域に魔物が入って来ないように周りを囲
んでいるのです。更に火は、人類の食料
事情を改善してくれました。食べ物がカチ
カチに凍りつく氷河期でも、火であぶれば
肉は噛みちぎれるほどの柔らかさになり、
子どもや老人も美味しく食べられるように
なったのです。これが調理の始まりで、
赤色を見るとお腹がすくのはこのためでは
ないでしょうか。赤ちょうちんや中華料理
の赤い食器の模様などのルーツです。
また、ルビーは、紫外線、アルファ、ベータ、
ガンマなどどんな光を照射しても真っ赤な
蛍光色を発色します。その性質を利用して
1960年にアメリカのメイマンという博士が
レーザー光線を発明しました。今世紀最大
の発明と言われたレーザー光線ですが、
その発見を導いたのがルビーです」
と太古より人間を助けてきてくれたのがルビー
なのだということが分かり、ルビーを探す
ジュエラーを目指す私は、勇気づけられました。
JBS校長 畠健一先生に感謝です。