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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

恩師に頂いたルビーのストーリー

2011年04月13日 18時15分36秒 | 宝物

ジュエラーになろうと、ルビーを探して

ベトナムなどの東南アジアに出向いたもの

の、何が何だか分からずに帰ってきたのが

11年前。

宝石の品質判定を学ぶべく大阪にある

JBSで宝石の勉強をしました。

鑑別ができても品質が分からないと

現場では意味がないからです。

さて、その専門学校の畠校長先生の授業で

聞いたルビーにまつわる話は、未だに

昨日聞いた話の様です。


「200万年前に火を焚くことによって、夜間
 ライオンやトラなどの襲撃から身を守れる
 ようになりました。ここから炎の色である
 赤は魔除けの色とされるようになりました。
 たとえば日本の神社仏閣にしてもそうです。
 神域に魔物が入って来ないように周りを囲
 んでいるのです。更に火は、人類の食料
 事情を改善してくれました。食べ物がカチ
 カチに凍りつく氷河期でも、火であぶれば
 肉は噛みちぎれるほどの柔らかさになり、
 子どもや老人も美味しく食べられるように
 なったのです。これが調理の始まりで、
 赤色を見るとお腹がすくのはこのためでは
 ないでしょうか。赤ちょうちんや中華料理
 の赤い食器の模様などのルーツです。
 また、ルビーは、紫外線、アルファ、ベータ、
 ガンマなどどんな光を照射しても真っ赤な
 蛍光色を発色します。その性質を利用して
 1960年にアメリカのメイマンという博士が
 レーザー光線を発明しました。今世紀最大
 の発明と言われたレーザー光線ですが、
 その発見を導いたのがルビーです」

と太古より人間を助けてきてくれたのがルビー

なのだということが分かり、ルビーを探す

ジュエラーを目指す私は、勇気づけられました。

JBS校長 畠健一先生に感謝です。

 


高級なブライダルリングだったルビーリング(ルネッサンス期)

2011年04月13日 07時34分08秒 | 宝物

写真は、ルネッサンス期の絵画ですが、

求婚する男性が、ウェディングリングを

女性のインデックスフィンガー(人差し指)

にルビーのリングをはめているところです。

男性の緊張した面持ちから、プロポーズして

いるのでしょうか?

ルネッサンス期には、ルビーの値段は

ダイヤモンドの8倍であったと、メディチ家

のお抱え彫金師ヴェンヌート チェリーニが

1560年頃に記しています。

1ctで800金スクーディ、今の通貨価値に換算すると

2000万円ぐらいでしょうか。

(その当時のイタリアの役人の月収が240スクーディ
 だったことから換算すると、そうなります。
 ダイヤモンド1ctの値段が100金スクーディだった)

ことから男性の緊張した顔が、何となく微笑ましく、

でも、おっかなびっくりしている様子の意味が

よく分かります。

人生をかけた勝負だったのですね。

その後のお二人の結婚生活、人生が素晴らしいもの

であったと思いたくなります。


モリスのペンダント

2011年04月12日 16時23分30秒 | 宝物

モリスのネックレス「レイディアル」。

無処理で美しいルビーは、ペンダントや

ネックレスになっているときに、胸元で

驚くほど輝くことがあります。

ルビーは、ご覧になられる光源によって

表情をどんどんと変えていきます。

これから、暖かくなるシーズンです。

ネックレスも活躍するシーズンです


さくらの季節もそろそろ…

2011年04月12日 05時52分36秒 | 宝物

ピンクルビーは、モリスの場合、

ルビーの色が淡く、魅力的なピンク色のモノをそう呼びます。

鉱区で見つかったキレイなピンク色の原石を選んで

丁寧に磨くと何ともかわいい感じの宝石になります。

パワフルで、存在感のあるルビーと対照的な魅力があります。

桜の季節、これからの季節には、ピンクルビーがイイかも

知れません。


mori's が創りたいジュエリー

2011年04月11日 20時38分40秒 | 宝物

モリスは、今から10年前に紅葉で有名な

京都東山東福寺の中門の隣で生まれました。

ほんの数個の小さなルビーを見ながら

創りたいルビーを使ったジュエリーがあり

ました。

人の人生に影響するようなルビーの
 
宝飾品です。

「自分の生きた思い出のカプセル」です。

自分がまだ見ぬ後の世代の人が自分のことを

感じてくれるキッカケになるジュエリーです。


私自身と私の子供たち、そしていつか生まれる

孫、そのまた子供…とどう違うのでしょうか?


私の様に感じて生きているかも知れません。

私と何も変わりないでしょうし、逆に私の

ご先祖も今の私たちを感じて一生懸命に

頑張ってくれたように感じるのです。

でも、普段はそんなことを考えもせず生きて

います。


でも、例えば、私のルビー。ずっと着けて

苦楽を共にしていますが、最近は、

次に着ける人が(息子)が、

「これはな…おじいさんのな…」と語って

くれている様な気がします。

 

人は、どう頑張っても200年は生きて

居られないので、何億年も前から変わら

ないルビーと比べると一瞬です。

 

でも人の一生を自分だけで終わりと

考えるとそうですが、自分のDNAというか…

ご先祖さんや、それに将来の自分たちの

子供たちも考え合わせるとルビーといい

勝負かも知れません。


だからこそ、メッセージボードというか、

掲示板というか…思い出カプセルのような

モノを創りたい。


それがモリスルビーのスタートです。


なぜ、ミャンマーの山奥まで宝探しに行くのか?


それは、世代を超えても恥ずかしくない

家族の「お宝」にふさわしいモノでありたい

からです。


それを感じて頂けると、それほど嬉しいことは

ありません。

 

 

 


ルイ コンフォート ティファニーの翡翠のリング

2011年04月11日 11時20分19秒 | 宝物


1910年にルイ コンフォート ティファニーが

作ったヒスイのリングです。

1905年にNY5番街にあるティファニーのアート

ディレクターになった彼は、東洋のエギゾチック

なデザインを取り入れて行きました。

ヒスイは中国で幸運を呼ぶ宝石として大切に

されてきました。これは、その中国の翡翠を

(もとはペンダントだったモノ)うまく使って

リングにしたのですが、ベゼルの部分もフープの

部分もヒスイのデザインと一体化しており、

素晴らしいと思います。

裏から見ると、ティファニーの刻印がしっかりと

入った一点ものです。

こういうジュエリーは、持っていると特別な

愛着が湧くのでしょう。

写真は、橋本コレクションより。


ルビーとダイヤモンドの新しい結婚指輪

2011年04月11日 06時42分30秒 | 宝物

お母さんのダイヤモンドでリングを作ってみましょう。

「結婚の約束ダイヤ」と「愛の象徴ルビー」で…

 

ふたりが出会ったのも…

お母さん、お父さんが出会ってくれたから。

その先輩カップルの約束の証の宝石を

(お母さん、お父さんお時代は、お父さんの
 給料の三か月分のダイヤモンドを贈るのが
 主流でした)

受け継いで、自分たちの結婚指輪に着けると

いうのが、これからの正統だと思います。

宝石は、「経年変化の無いモノ」です。

何百年経っても変わりません。

そういえば、イギリスのケイトさんのリング

に着いているサファイアもダイアナ妃が着けた

宝石です。

「宝石を受け継いで行く習慣」

なぜ、今まで日本になかったのかというと、

お父さん、お母さんの時代までは、日本に

しっかりとした宝石の文化が無かったからだ

と思います。

これからは、歳をとっても古くならない

「愛」の証を受け継いで行くことが、主流に

なると思います。

欧州では、男性も宝石を着けることが多いの

ですが、新品の宝石は自慢できないそうです。

「~おじいさんのリングなんだ…」というのが

ジェントルマンとしての条件だそうです。

宝石とは、「美しく」「希少で」

「経年変化の無い」モノです。


空から見てもよく分かる、ルビーの鉱山

2011年04月10日 16時50分46秒 | 宝物

写真は、ルビーの鉱山を空から撮った写真です。

Ted Themelis博士の著書「MOGOK」のページ

のモノですが、空から見てもモゴックの町と

チャッピンの町(ここもルビーが出ます)の

間には、S字状にプレートが入り組んでいます。

実は、このS字の上の地盤と下の地盤は、全く

違うところからやってきたプレートだそうで、

ここでぶつかったそうです。

そして、ルビーが生まれたのです。

ルビーが生まれる場所も地球が動いて、

偶然に偶然が重なってできたのが、空から見ると

よく分かります。


私はバナナ?

2011年04月10日 08時26分15秒 | 宝物

バナナとルビー…

どちらも大好きで、いつも手元において

置きたいものです。

バナナは、10日も放っておくと

色が変わってきます。

時間と共に変化していくのです。

考えてみれば、私たちも時間と共に変化

し続けています。
(私もドンドン、歳をとっていくのです)

フッと気づいたのですが…

変化する私たちだから、変化しない美しさ

に憧れるのかも知れません。

100年経っても、10000年経っても変わらない

ので、その都度、持ち主が変わっていきます。

私のルビーも私が居なくなった後も残ります。

自分が居なくなった後のことに想いを馳せて

毎日を過ごす… ルビーを持つ楽しみの一つ

です。


「経年変化がない美しさ」


ルビーから見ると、私はバナナのようなもの

なのでしょう…か?


京都のおもてなし

2011年04月09日 21時31分52秒 | 宝物


金箔の入った昆布茶に柚子もち…

とても大切なモリスのお客様VIPのお客様

のところへお邪魔すると、なんとも京都

らしい雰囲気のおもてなしでお迎え頂き

ちょっと恐縮しました。

海外のブランドを知り尽くしたお客様に

モリスの取組みを、ルビーをお褒め頂く

のはとても光栄なことです。

ますます、やる気が出てきます。

 


牡丹色のピンクルビー

2011年04月09日 08時38分51秒 | 宝物

牡丹は観賞用のものは、20センチを超える

まさに、女王様みたいな、豪華なお花ですが、

「牡丹色」(ぼたんいろ)なる色が存在します。

いろは、ちょうどピンクルビーがその牡丹色

かも知れません。

写真は、原石のピンクルビーですが、この原石

を研磨すると、グッとコクのある牡丹色になり

ます。

「視覚デザイン研究所、定本和の色事典」によると

引用ここから)
牡丹色;牡丹の花の様な色。襲の色目としては
平安末期よりあったが、色名として定着するのは、
化学染料が普及した明治時代以降。牡丹の花は、
平安時代から「ほうたん」の名で「富貴の花」と
して鑑賞されていた。色は、淡紅色、紅色や紫、
白色など多彩な文様が楽しまれている。
引用ここまで)

と代表的な牡丹色が、少し紫味を帯びたピンク色、

ピンクルビーの色だと感じました。


美しい正統派、ルビーの結婚指輪

2011年04月08日 23時25分56秒 | 宝物


結婚指輪といえばダイヤモンドが主流です。

しかし、それは結婚指輪を贈る習慣が一般化

されてからの事で、昔はダイヤモンドとは

決められていませんでした。

ロイヤルファミリーや裕福なお家の出身者は

ギメルリングなど、ルビーをメインに使った

リングを贈っていました。

ダイヤモンドよりも遥かに長い歴史を持つ

ルビーの結婚指輪を贈ることは、新しそうですが、

正統かも知れません。


ルビーは生命の象徴

2011年04月08日 15時30分32秒 | 宝物


ミャンマー産のルビーは、写真の様に

白い母岩の中から産出されます。

母岩がキレイな大理石(石灰岩)というのは、

宝石として、育ちが良さそうですね。

この白雲石灰岩は、大昔の海の底であると

聞くと驚きます。

太古に海の底に溜まったお魚や貝殻が

岩石化し(堆積岩)それが今のところに移動して

来て、他のプレートと接触し、変成した岩石

なのです。(接触変成岩)

…ということは、貝殻やお魚などの命が大昔

に無かったらルビーは生まれなかったのか?

どうでしょうか?

ただ、モリスミャンマーを一緒に立ち上げてくれた

故ミンカイ教授は、「そうだよ」と教えてくれ

ました。

ルビーが生命の象徴に見えてきます。

 


人はルビー色に守られてきた

2011年04月08日 11時02分54秒 | 宝物


ルビー色(ルビーの語源は、旧ラテン語のルビウス=

赤色です)は、太古より人々を守ってきた色ですが、

アンヌ ヴァリション著の「民族と色の文化史」には、

引用ここから)
カナダのクリー族は、少年が大人になったしるしとして
初めて狩りに参加する時に、赤い顔料で勇気を示す入れ墨
をほどこします。この入れ墨は、共同体での新しい立場を
はっきりとしめし、更に痛みに耐える力があることを証明
しているのです。中略)アマゾン地域のシピボ族の狩人は
自分たちだけでなく、犬にも赤土を塗ります。(引用ここまで)

と記述されています。

少年に根性があることを示したのでしょう。

しかし、赤色は、力を誇示するためではなく、人を守る色

として使われてきたようです。

自分たちよりも長生きしてほしい人やモノを赤いもので

包んだり、飾ったりするのは万国共通だからです。

日本の神社仏閣にしても、ヨーロッパ国王の王冠や王座、

国王が歩くレッドカーペット、また韓国のお父さんが娘さん

が結婚する時に最後にプレゼントうる木の彫り物を包む

風呂敷が赤色だったり…

ルビー色は人を守り続けているのです。