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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

モリスが無処理の宝石しか興味がないのは…

2011年04月20日 17時40分55秒 | 宝物

モリスルビーは、原石から無処理で

美しいモノだけしか使いません。

その為に、使うエネルギーは、自分たち

言うとおかしいのですが、かなり大きい

と思いますし、途中であまり無処理で

美しいから宝石なんだ! と騒ぎ過ぎて、

お叱りを受けたこともあります。

お客様がお持ちのモノが処理をされて

いるもので、別に気にしていないので

自分の持ち物を否定されているみたいで

失礼だと怒られました。

おっしゃる通りです。


それでも、無処理しか扱わないのは、

自分で、処理をする前の姿を見て、

私には、宝石に見えなかったからです。


自分たちが持っていたいモノを探すことに

しました。

無処理のモノだけ、美しさは

見る人が主観的に判断頂けるので、私たち

は、そのままご覧いただけるように、宝探しに

励む…そういうスタイルになりました。


タイランドのチャンタブリの友人で、加熱処理

をして宝石の美しさを改良する職人さん曰く、

「加熱した宝石は、ジュエラーがきちんと
 説明して、「お安く」売ればいいんだよ!
 加熱していても美しく安いんだから、
 安く売れば誰も怒らないよ、それを無処理
 の宝石みたいな値段で売るから怒られるん
 だぜ…」

とのこと。

今でも、新しい処理方法を一生懸命に研究して

いるそうです。

写真は、加熱処理をする前のマダガスカル産

の原石です。

これを加熱処理すると、下の様な姿になり

ます。

磨くと最高のサファイア、ルビーになります。

友人も加熱処理の研究をしているので、

加熱処理が悪いとは全然思っていません。

加熱処理をしている宝石と無処理で美しい

宝石は別扱いすればよいと思うのです。


元々美しいルビー、サファイアの原石は

極端に少ないので、探すのが大変ですが、

モリスが無処理の宝石しか取り扱わないのは、

そういう理由からです。

だから、ちょっと美しさに欠けていても、

安価であっても「好きになってくれる人」を

探そうと思って活動しています。

これからもモリスは無処理の宝石しか

取り扱うつもりはありません。

無くなったら…モリスルビーのファンの方

「売って下さい」とまわるしかないですね。


ルビーを「絆」の象徴にしていただけることを誇りに…

2011年04月19日 06時25分57秒 | 宝物

人と人は、なにでつながっているのでしょうか?

血のつながりがある、家族でさえ、生まれた後は、

赤ちゃんの時のように、母親とピッタリとは

つながっていません。

その後は、精神的なつながりということになります。

それが、「絆」というモノだと思います。

色々なことを超越して人と人を結び付けるものが

「絆」であり、血の繋がっていない「夫婦」が

気持ちを一つにして行けるのも「絆」です。

「絆」を色で表現して、「黒」とか「青」と

いう人はあまりいないと思います。

恐らく「ルビー色=赤」だと…

「絆」の象徴として恥ずかしくないルビーを

探すのが私たちモリスであり、そういう場面で

お使いいただけることに誇りを感じます。


ルビーを「絆」の象徴にしていただけることを誇りに…

2011年04月19日 06時25分57秒 | 宝物

人と人は、なにでつながっているのでしょうか?

血のつながりがある、家族でさえ、生まれた後は、

赤ちゃんの時のように、母親とピッタリとは

つながっていません。

その後は、精神的なつながりということになります。

それが、「絆」というモノだと思います。

色々なことを超越して人と人を結び付けるものが

「絆」であり、血の繋がっていない「夫婦」が

気持ちを一つにして行けるのも「絆」です。

「絆」を色で表現して、「黒」とか「青」と

いう人はあまりいないと思います。

恐らく「ルビー色=赤」だと…

「絆」の象徴として恥ずかしくないルビーを

探すのが私たちモリスであり、そういう場面で

お使いいただけることに誇りを感じます。


神の手…カール ミレスの作品

2011年04月18日 15時07分28秒 | 宝物


スウィディッシュ アメリカンの芸術家、

Carl Milles 1875-1955の

「神の手」とネーミングされた作品です。

作品を見ていて、孫悟空じゃないのですが、

やはり、私たち人間は、神様の手のひらの

上で騒いでいるだけなのか?

と感じました。

願わくば、神様の手のひらを傷付けない

様に努力したいですね。

落っこちてしまいますから…

*写真は、箱根の彫刻の森美術館の
 カールミレスの作品です。


マース…ルビーの星

2011年04月17日 16時07分46秒 | 宝物

最近の研究では、火星に生命が存在していた、とか

していなかったとかの議論が盛り上がっており、

実際に火星に探査機を送り込んだり、身近に感じら

れる惑星ですが、その昔は、戦いの神様の星でした。


古代ローマでは、戦いの神様マースのシンボル

がルビーであったことから、王様が王冠にルビーを

着けるようになったという説もあります。
(古代エジプトが赤い石を大切にしたのは太陽神の
 関係)


今でも火星のことを「マース」といいますが、

夜空に赤く光る火星には、エネルギーが満ち溢れ、

強さを与えてくれる、まさに戦いの神様が住んで

いると信じられていました。

想像してみて下さい。

今から戦うという時に、胸に、剣につけたルビーを

見て勇気を出したのでしょう。

とてもルビーらしい言い伝えだと思います。

私もいつもルビーを着けていますが、何か勝負の

時には、いつもルビーを無意識のうちに触っています。


いまでは…

探査機を送り込んで、マースに戦いの神様はいなさ

そうなのが分かったのですが、ルビーとの結びつき

はとても古く、今後もルビーの神様としてファイト

する人々を勇気づけて欲しいなと思います。

月探査情報ステーションのHPより拝借しました。


ミャンマーの翡翠の値段も急上昇

2011年04月17日 10時02分00秒 | 宝物

翡翠は、ミャンマーが産地です。

古くは日本でも産出されていましたが、

今はミャンマーが主産地です。

そのヒスイですが、この5年間で、現地の

価格は上がる一方です。

中国が経済力をつけてきたこと、

また、その中国が古くからヒスイが重要な

宝石であることなどが重なって、ミャンマー

へ購入に来られる中国人が多くなったのが

原因だと思います。

政府の宝石入札会では、参加される外国人

もほとんどが中国人です。

写真は、5年前にモリスミャンマーでお世話に

なっている方にお見せ頂いたヒスイですが、

そのころと値段は3~4倍…
(ルビーも価格が急上昇しています)

社会情勢に大きく影響されている様ですが、

宝石類(限られた種類ですが)は、貨幣経済

よりも古い文化です。

あまり目くじらを立てない方がイイかも知れません。

(処理をされた宝石に関しては、この限りではありません)


ことばとルビー色

2011年04月16日 09時51分02秒 | 宝物

ルビー色(赤色)、インドでは、

「喜び」「満悦」「愛」「演劇」

などの語に語尾変化するそうです。

その単語の語幹だそうです。

喜びや愛のもとになる色だと…

ハートがルビー色なのも偶然では

無いはずです。

日本の国旗も「赤」です。

ルビー色で元気を出していきたい

モノです。

 


ことばとルビー色

2011年04月16日 09時51分02秒 | 宝物

ルビー色(赤色)、インドでは、

「喜び」「満悦」「愛」「演劇」

などの語に語尾変化するそうです。

その単語の語幹だそうです。

喜びや愛のもとになる色だと…

ハートがルビー色なのも偶然では

無いはずです。

日本の国旗も「赤」です。

ルビー色で元気を出していきたい

モノです。

 


茶道、お茶道具の箱書に学ぶ

2011年04月16日 07時40分06秒 | 宝物

お茶道具を入れる木製の箱を拝見する時

に、私では、何を書いているのか、

分かりませんが、達筆で、それ自体が

アートのように感じることがあります。


これについて、上の写真を引用させて頂いた

「茶の湯デザイン」Pen BOOKS
(阪急コミュニケーションズ)

を監修された木村宗慎先生によると…

引用ここから)
茶碗は茶入をはじめ、茶道具の多くは木製の
箱に入れて保存される。その箱に書かれた銘
や鑑定結果などを「箱書」と呼ぶ。
箱書は、茶道具についての情報を伝え、道具
の価値を高めるとともに、それ自体が鑑賞の
対象だ。茶会の席では、箱が床脇に飾られ、
客の手元に回る。箱書は、道具の作者や所有
者となった茶人によってしたためられること
が多い。鑑賞のポイントは掛軸に似て、誰の
筆によるものかと、書き手の個性がいかに表
れているかだ。小堀遠州や表千家6代覚々斎
の様に「箱書の名人」と呼ばれる人物もいた。
また、塗物や蒔絵の箱の場合もある。一方、
鑑定結果を「添状」として箱に収める場合も
ある。添状は「折紙」とも言い、「折紙付き」
という言葉はここからきたものだ。(中略)
中の茶道具がどれほど由緒正しく価値のある
ものなのかが、箱書では芸術性豊かに表現
される。もちろん箱書だけで道具の価値を
測るのは本末転倒だが、箱の筆跡は茶人の
心意気を素直に伝え、ときには道具を愛で
る先人たちの息遣いすら感じられる。
引用ここまで)

とありますが、素晴らしいもの、コトを

大切におもい、後の世代に受け継いで

ゆきたい…という、まさに心意気を感じ

ます。


その視点で、宝石鑑別書を見たら…

宝石も天然のものであり、工業製品でない

ので「世界にたった一つ」のはずなので、

箱書の様なものがあるべきなのに、

お茶器を入れる箱書の様な、「心意気」

が感じれないモノが多く、少し残念です。


箱書の筆づかいまで気を使うお茶道具を

大切にする気持ちは、大いに学ぶべきだ

と思います。


鉱区までアクセスするのは…

2011年04月15日 20時59分47秒 | 宝物

写真は、ミャンマー中北部のモゴック鉱山と

ナヤン鉱山での採掘現場です。

私たちが鉱区までアクセスする理由の一つに

「宝物」は探さないと無い…と感じているから

です。

注文すればドンドンできてくるモノは、

宝石なのか?

という疑問があってスタートしたプロジェクト

です。

今も、常に何が宝物なのかがテーマです。


ルビーは私のことを覚えてくれているのだろうか?

2011年04月15日 17時32分53秒 | 宝物

宝石の定義は、

美しく

希少で

経年変化の無いもの

です。

この経年変化がないというのは、

時間が経っても変わらない美しさ

を保つということですが、皆さんの

身の周りに、これから何千年同じ姿で

(ルビーの場合は同じ美しさで)

残っていくものはどのくらいあるでしょうか?

恐らくあまりないと思います。

ルビーは、間違いなく美しい状態で残るでしょう。

想像してみて下さい。

すでに皆さんは、次の、またその次の世代、

と未来に意識が飛んだと思います。

かつて私たちの祖先は、変わらない美しさを

持つ宝石を見てそう感じたと思います。

限りある私たちの人生ですが、ご先祖から頂いた

大切な命は、次の世代へと受け継がれていきます。

ご先祖と自分と子供と…同じ命といえます。
(DNA的には一度も死んでいないはず)

私たちの一生懸命に生きた一瞬は、変わらない

美しい「思い出カプセル」である宝石ルビーに

詰め込んで次の世代に受け継いで行きたいですね。

 

そして、いつの日か子孫が必要であったら、

スーパーマンのお母さんみたいにクリスタルから

話しかけられたらイイですね。


…それは無理かも知れませんが、そういうつもり

で大切に受け継いで行きたいと思います。

ルビーは、1000年後に私のことを覚えているのでしょうか?


そういう精神的なものだからこそ、

モリスは、宝探しをして見つけたルビーがそれに

相応しいと思うのです。


宝石学会

2011年04月14日 17時31分56秒 | 宝物

宝石の鑑定鑑別技術や情報交換がなされる

日本宝石学会、今年は筑波国際会議場で

行われます。

6月4日~5日の日程ですが、モリスは

ミャンマー産ルビーの産地別内容物の

特徴を発表させて頂こうと思います。

産地別の特徴を捉えることにより、

宝石の大切な要素である「希少性」を

出現率からある程度判断できると思います。


昨年は、ミャンマー産の無処理で美しい

ルビーの産出量が如何に少ないかという

希少性をモリスのスタッフが作業した

現場の実績を交えて発表しました。また、

一部の鑑別機関が発行する鑑別書に、

加熱しているだろうと思われるモノに、

「加熱された痕跡が認められない」

という分析結果のついたルビーが多く

出回っていると聞き及んでおりましたので、

その問題提議を行いました。

その中で、博士の皆様にお伝えしたのが、

私たちは、知識データよりも、その石が、

宝の石なのか、そうでないのかを知りたい

のです。


もし、私がお客様なら、データを見せられて

説明されるよりも、信頼できるジュエラーが

断言して保証してくれた方が安心だから、

モリスもそうなりたいとスタートした研究

なのです。

もう6年目を迎えますが、今後も継続した

ルビーの研究を続けていきたいと思います。


写真は、名古屋大学で行われた昨年の

宝石学会です。


大切な人に出会う…のとルビーに出会うのとよく似ている

2011年04月14日 08時34分05秒 | 宝物

先ほど、「美」は感じるもの

で、考えても分からない

と投稿しましたが…

大切な人を見つけるのと、

素晴らしいルビーを見つけるのは、

よく似ているな、と感じます。

 

考えて良いと分かるのは、「損か得か」

ですが、大切な人はそのモノサシで、

見つけるものではないと思います。


そこで…

これから、パートナーを探される

若い方には、「考えないで探して」

欲しいなと思います。


色々考えて探すモノではないと…


「理想の…」お相手は、その人に

会う前に頭の中で、想像した像だと

いうこと。理性だということ。

背の高さは…
年収は…
… … … 
項目が多ければ多いほど見つからない

はずですし、大体そんなことを考える

と燃えるわけないですし…

それは、いい人に会った後で考えれば

良いことで、あくまでも感性が先で、

理性は後からの順番が正しいと思います。


理屈で考えれば考えるほど、

せっかく持っているご自分の感性にフタを

してしまうのでご注意。


「この人…」と感じる人に会って、

それから考えた方がイイかも知れま

せん。


…私は結婚相談所ではないので、あくまでも

ルビーと人を入れ替えただけですので、合って

いるのかどうか分かりませんが、

品質の良いルビーを探して、見つかったこと

は、無いので、良く似ているのではないか?

っと。

…宝探しをしていてルビーが教えてくれた

ことです。


写真は、何となく引き合っている感じのする

ふたつの結晶です。会話している様な…


ルビーをみて感じる「美」はどこからやってきた?

2011年04月14日 07時49分19秒 | 宝物

ルビーのインクルージョンは人間が

創ったモノではありません。

はじめからそうなっているのです。

それを、私たちが顕微鏡で見て

「美しいな」と感じているのですが、

それは、色なのでしょうか?

形なのでしょうか?

「美」というのは、頭で考えて

分かる領域ではないのでしょう。

太古から続く、ご先祖さんが「感動」

した「いい記憶」なんじゃないかな?

と思う訳です。

ルビーの赤とインクルージョンを見て

いるとそう感じます。