モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

続 妻女山で山仕事(妻女山里山通信)

2009-04-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 「上杉謙信槍尻之泉」のすぐ上のわが家の山で引き続き山仕事。今回は、唐松の高木にからみついた葛のつるを取り除くこと。これが一大事です。引っ張ると唐松の枝や葉がバラバラと落ちてくるし、からみついているので体重を全部かけないとだめ。そうこうしている内に、最も高い位置にある唐松の最も太い5センチはある葛のつるを引っ張りました。びくともしません。そこで全体重をかけて飛びつくように引っ張ると、体がフワッと浮いて宙づりになってしまいました。

 そして、こともあろうに崖の方へ体が出てしまいました。ここでつるが切れたら6~7m転落です。あっ、やっちまった!と一瞬思いましたが、つるは切れずにブランコのように反動で戻り、無事着地しました。その後、無事にその太いつるは除去できました。次に、林道上に唐松の倒木があるのですが、それがこの雨でなにやら少しずり落ちた様子。このままでは、いつ道路上に落下するやもしれず、危険です。

 早速崖の上にまわり偵察すると、もう少しで落ちそうな倒木は、細い木にひっかかってかろうじて止まっている有様です。細い木を切れば落とせるのですが、非常に危険が伴います。とりあえずは様子を見ることにして処理の仕方を慎重に考えることにしました。里山は手入れが行き届かず、かかり木になったり、藪になったり、危険なことも多いのです。特に幾重にも重なったカカリ木は、非常に危険です。

 今日は、山に風を入れるために、崖上の灌木を伐採しました。間伐や除伐は、不要な木を伐採するのですが、不要な木といっても生きているわけなので、やはり切るのには傷みが伴います。けれどもそうしなければ、健全な里山は維持できないわけで、必要な営みなのです。今回は、赤松、山桜、榎は切らずに、バラ、ダンコウバイ、ムクロジ、カエデなどの中で不要と思われるものを選んで切ることにしました。

 実はその前に、雨が降ったことを思いだして山菜採りに出かけました そろそろ終わりのタラノメ、タラノメより通好みといわれるハリギリと春のキノコ椎茸、葉が出始めた蕗を採りました。タラノメは炊き込みご飯と天ぷらに、ハリギリ、椎茸は天ぷら。蕗はコウナゴと煮付けになりました。山菜三昧です。

 カタクリの群生地では、ニホンカモシカに遭遇。前日の山仕事では、突然馴染みのニホンカモシカのマダムが、大きな雄に追われて全力疾走で「上杉謙信槍尻之泉」方面へ逃走、すぐさま踵を返すようにして反転、ドドドドドーッ!っと、再び私の下を駆け抜けて森に消えて行きました。私がいることなどお構いなしの凄まじい鬼ごっこに、しばし呆然。いやはやなんとも激しいプロポーズ大合戦でした。山は恋の季節です。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】もよろしく。近日中に茶臼山をアップします。

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