隙間だらけの強固な壁を

あなたのしていることが、すこし照れ臭がっているようだけど、
とても繊細で、やさしい、ダンスの申し込みのように思われはじめたのでした。

小説"他人の顔"より引用。
薬品を自分の顔にかけてしまっていわゆる普通の顔を失ってしまったことで
強大なコンプレックスを持つ主人公。妻のいたわりに、妻のやさしさに絶望し
仮面をつけて別な男として妻を誘惑しようとした。
そのような行為に対する妻のコメントが、上記。
※このくだりがあまりに好きなので、今でも引っぱり出して読める。

なんか思い出してしまった。