球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

地球を守りましょうという脅し

2008-05-14 | マジメな話
※悪口ばっかになってしまいましたが、マジメな話です。

まずは結論:"今のエコ活動は欺瞞ばかり感じる、キライだ。"

僕はメーカに勤めている。
環境有害物質不使用証明資料などが力を持つようになったのが
ちょうど僕の入社した年である。
そんなわけで、技術的スキルも伸ばせずこんな書類を集めることが
一日の仕事となってしまう不本意な日も往々にある。

技術の進歩と足並みを揃えて制限事項が増えていく。
フロンガス禁止だの、無鉛はんだだの、ハロゲンフリーだの…
 ※太陽光の紫外線を遮蔽するオゾン層の破壊に繋がるため、
  フロンは使用禁止になった。
 ※鉛イオンが基本的に有害である。
 ※ハロゲンとは亀田の名言17属元素、F、Cl、Br、Iのこと。
  特に規制が強いのは、用途の広いClとBr。  
  ダイオキシンなんかとの兼ね合い、でイメージすればよし。

下らん仕事に割く時間が増えるようになっていく傾向であり、
個人的にはストレス源の増加でしかなく、やってられない。
規制物質が増えるほど、その資料はボリュームを増し、
当然管理が面倒になっていくからだ。



グリーンピースという団体がある。
環境保護団体であり精力的な活動を繰り広げる一方で、
その活動スタイルが常軌を逸しており"エコ・テロリスト"の通り名も持つ。
(読み違えた人もいると思うが、エロ・テロリストではない。)

メーカの人間に言わせると、不倶戴天、というやつ。
現に人(僕)の仕事に面倒事を増やすし、
どうも、HPを見ていると各ドキュメントには
ひとつひとつに謙虚さの欠片が見当たらずに嫌な気持ちになる。

なんか、あるある大辞典を見て騒いでいる人間が
"環境を守る"という大義シールドという防具を身に付けたばかりに
発言力が上がっているみたいな感じ。

"ヤバイぜヤバイぜ"と妄信的に人を煽ってばかりで
"好きな地球を守ろう"という愛星心、技術者を感服させる知性等
あまり感じられないからなのだろう、
いまひとつ好感を持って見ることができないのは。



なんだか今のエコ活動はそういうことにうるさい人に文句を言われないために
仕方なくやっている部分が大いにあり、はっきり言って僕には鬱陶しい問題だ。
興味ない。

あるいは企業でこういう活動をしてしまうと
クリーンな企業イメージとかどうしても利益に絡む要素が含まれるので、
本来ならエコ活動は企業内ではやりたくない。
それはエコ活動ではなくイメージアップ戦略と呼ぶべきだ。

環境保護を叫ぶ人間の何人が無償の愛を環境に注げるのか、
と考えると、今自分のやっていることはほとほと虚しい。

俺たちって何のために"エコ"をやってんの?
ゴールは一体何なのだろう? 誰もそこを明示しない。
…自分や家族が奇病に冒されて死ぬのが怖いとか、嫌とか、
 精々そんなところじゃないのかな。
そうならそうだと言えばいいのにね。
地球を守るとか意味のわからんことを言わずに。

そこまで文句を言って、僕はようやく暖房をOFFにする。
コメント
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