今日はオケっぽいけどそうでもない話。
さて、以前から何度か書いているけれど、
僕の音楽のルーツは8bit(むしろ矩形波?)のファミコン音源だ。
今の自分にある音楽的なクセも、そこに因るところが大きい。
よくも悪くも。
その中のクセの一つ…それは、基本的にはBGMという概念>絶対音楽ということ。
よく音楽のための音楽、というし、それを求める人は格好良いのかもしれない。
でも、育ちから言えば僕はBGMの世界で育った。
それはクラシック音楽でいうと、
・練習時、擬音語のアドバイスがわからない(共鳴しない)
・練習時、人の営みを基にしたアドバイスには共感できる
(BGM的な要素を拾い上げる、ということになる。
音楽があって光景があるか、光景があって音楽があるか、違いはあるけれど。)
・劇音楽かなり好き
というクセになっているな、と感じることが多い。
(どういう育ちをすると、擬音語のアドバイスが理解できるようになるのか…?)
そう、"僕は基本的に劇音楽が好きです"というのが当段落の主旨。
◇
さて、先日"クレルヴォの歌詞を自分で和訳しようとしたらくじけた"話をしたと思う。
挫けた結果どうしたか、ということなんだけど、
珍しくオケのメンバーに"訳(やく)がわからないので教えてください"と頼んだのだった。
結果、オケの皆さんのご協力のお陰で対訳は僕の手元にある。
訳を手元に、クレルヴォ3楽章を聴きこむ。
…と、自分でもびっくりするくらい鳥肌が立つ展開になった。
具体的にはどういうことか。それまでは音楽をただ聴いていたが、
訳を手に入れることによって情景がわかり、
"この情景にはこういう音楽を割り当てよう"という
作曲者の視点を新たに取り入れて(想像して)聴けたことが大きい。
その視点が持てるようになると、シベリウスの音の並べ方に新たな驚嘆が生まれ得る。
・激しく動揺しているときのイメージをどう音に投影したか?
・曲中で"ガビーン"を言わせたい場合どんな音にするか
など、いちいち一つの音節が自分に響くようになる。
劇音楽を、背景をきちんと知らずに弾いてはいけなかったのだ。
楽しむための必要最低限の勉強はすべきだ、と言ってもいいかもしれない。
25分もある3楽章を実に動的に、
25分を長く感じずに聴くことができて大変満足。
演奏会でやる曲というのはリスナーとしては
演奏会が近づくにつれて飽きてしまいがちなものだけど、
ここにきてよさを再認識できた。
そういえば、同じ要因で好きであるところの
チャイコのマンフレッドをやってみたい。どこかでやってないかな…?
(カオスな曲ではあるため、曲選ではまず選出されない。)
さて、以前から何度か書いているけれど、
僕の音楽のルーツは8bit(むしろ矩形波?)のファミコン音源だ。
今の自分にある音楽的なクセも、そこに因るところが大きい。
よくも悪くも。
その中のクセの一つ…それは、基本的にはBGMという概念>絶対音楽ということ。
よく音楽のための音楽、というし、それを求める人は格好良いのかもしれない。
でも、育ちから言えば僕はBGMの世界で育った。
それはクラシック音楽でいうと、
・練習時、擬音語のアドバイスがわからない(共鳴しない)
・練習時、人の営みを基にしたアドバイスには共感できる
(BGM的な要素を拾い上げる、ということになる。
音楽があって光景があるか、光景があって音楽があるか、違いはあるけれど。)
・劇音楽かなり好き
というクセになっているな、と感じることが多い。
(どういう育ちをすると、擬音語のアドバイスが理解できるようになるのか…?)
そう、"僕は基本的に劇音楽が好きです"というのが当段落の主旨。
◇
さて、先日"クレルヴォの歌詞を自分で和訳しようとしたらくじけた"話をしたと思う。
挫けた結果どうしたか、ということなんだけど、
珍しくオケのメンバーに"訳(やく)がわからないので教えてください"と頼んだのだった。
結果、オケの皆さんのご協力のお陰で対訳は僕の手元にある。
訳を手元に、クレルヴォ3楽章を聴きこむ。
…と、自分でもびっくりするくらい鳥肌が立つ展開になった。
具体的にはどういうことか。それまでは音楽をただ聴いていたが、
訳を手に入れることによって情景がわかり、
"この情景にはこういう音楽を割り当てよう"という
作曲者の視点を新たに取り入れて(想像して)聴けたことが大きい。
その視点が持てるようになると、シベリウスの音の並べ方に新たな驚嘆が生まれ得る。
・激しく動揺しているときのイメージをどう音に投影したか?
・曲中で"ガビーン"を言わせたい場合どんな音にするか
など、いちいち一つの音節が自分に響くようになる。
劇音楽を、背景をきちんと知らずに弾いてはいけなかったのだ。
楽しむための必要最低限の勉強はすべきだ、と言ってもいいかもしれない。
25分もある3楽章を実に動的に、
25分を長く感じずに聴くことができて大変満足。
演奏会でやる曲というのはリスナーとしては
演奏会が近づくにつれて飽きてしまいがちなものだけど、
ここにきてよさを再認識できた。
そういえば、同じ要因で好きであるところの
チャイコのマンフレッドをやってみたい。どこかでやってないかな…?
(カオスな曲ではあるため、曲選ではまず選出されない。)