気圧

今日は低気圧の移動ということで強力な風が吹いた。
孤独な自転車はここぞとばかりに隣の自転車にもたれかかる。
もたれかかる。もたれかかる。

あらら、いわゆるドミノ倒しになってしまったね。
ドミノの中から俺の自転車を救出する。
こういうとき、ハンドルやペダルが隣の自転車のスポークに絡み付く。
お隣さんを救出して、やっと俺のものが救出できる。

これは一例だけど、風の強い日というのは何かしら人の日常を変える力がある。

しかし、自宅でそれを受けている分には非常に気持ちがよい。
空気がさらさら。靴下を脱いだ僕の足もさらさらだ。
窓を開けると、家全体が呼吸しているかのようだ。
いい加減この家も俺に飽きてきた頃だろうし、たまに空気の入れ替えをすれば喜ぶだろう。

折角なので、気候に合った生活というのを考えたいものである。
昔の人にとっては、当たり前のことだったんだろうけどね。