monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

平宗盛を花にたとえると

2010年09月11日 | 日本古典文学

 「平家花ぞろへ」より、平宗盛を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)

 これこそ又、優(いう)にいみじう見え給へ、さるにても御兄ばかりにてもあらで、これさへ三笠山のすゑまでのぼりたまふめでたさ、申すもおろかなり。
 長月の末つかた、なべて霜枯れわたれる庭のおもに、ことさら籬(ませ)結ひて植ゑたてたる白菊のことに美しくして、ところどころうつろひたるほどとや申さむ。

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