monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

重陽の宴

2010年09月09日 | 日本古典文学-和歌-秋

長月の今日のためにと菊の花つゆしもおひて咲きにけるかな(基俊集)

ももしきにうつろひわたる菊の花にほひぞまさる万代(よろづよ)の秋(万代集)

長月やけふ折る菊の花の枝(え)に万代ちぎる雲のうへびと(宝治百首)

折る菊の露にぬれける今日よりや千年(ちとせ)の秋にあはむとすらむ(永久百首)

露ながら折りてかざさむ菊のはな老いせぬ秋のひさしかるべく(古今和歌集)

九重(ここのへ)に千代(ちよ)をかさねてかざすかなけふ折り得たる白菊の花(宝治百首)

菊のはな今日ここのへにかざしてぞ老いせぬほどの色も見すべき(宝治百首)

ももしきや袖をつらぬるもろ人のとる手もにほふ菊のさかづ き(新葉和歌集)

九重にひさしくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづ き(宝治百首)