Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

久々笑顔の板垣ー『風林火山』鑑賞記7

2007-02-20 22:06:34 | S.Chiba
              『風林火山』

         第7回 「晴信初陣」


  遂に、信濃攻めで親方様から念を押される板垣。果たしてその言葉の裏にある思いは?気合が入ると共に、晴信の初陣、手柄を立てる場を見つけた思いが篭もった板垣の満面の笑顔、晴信に伝える時の気合の入った表情が今回の見せ場。この2シーンしかないのが残念だが。久々の晴れ晴れとした板垣の笑顔にこちらも嬉しくなってしまった。

 しかし、今回、信虎と晴信親子の会話に、胸を締め付けられた。親子の仲を思い、何とか二人の心を通わせようとする三条夫人。その思いを知ってか知らずか、晴信への思いをホロリ漏らす信虎。その様子を聞いた晴信は、疑い半分だが、やはり、真っ向勝負で父に向き合うが・・・。父親は、正面からその思いを受け取ることが出来ない。
 
 この親子は似たもの同志に思えて来る。国を思う気持ちは、どちらも強いが、その思いのベクトルの向きが全く反対方向で、理解しあおうとしても、素直に承知できない。お互い、心の中で互いに解かって欲しいと欲っしながら、互いに通じたくても通じ合えない。まして、男同士、殿様としての、自負も誇りも高い二人。わかってもらいたい人にわかってもらえない、素直に受け取ることが出来ない、悲しさが伝わってきた。

 もう一つ加えるなら、三条夫人に信虎の言葉を伝えなかった、晴信の優しさに、神経が細やかな晴信の一面を見た。いや、晴信はグダグタ言うより、自分の中に皆入れ込む。ストレートに話す一途な性格と、黙って一人心の中にしまいこむ二面を持った、晴信。誤解も受けやすそう。そんな晴信と信虎の間に入って、板垣の心労も相当なもの?!

 大森寿美男の脚本に毎回やられているが、今回は、この父と息子の会話といい、北条氏康の勘助への言葉、初登場の真田幸村(注目している役者佐々木蔵之介。癖があるようでないのは内野・勘助とも似ている二人のシーンは、爽やかで生きが良くよかった。)の言葉と、印象的な言葉がたくさん出てきた。それにしても、見事なくらい良い人ばかり出てきて、人間大好きな自分はとても嬉しくなってしまう大森さんの脚本。何度も微笑んだり涙ぐんだり

 次回は遂に戦(いくさ)が始まる。気合の入った勘助の表情が、今回以上にたっぷり見られそうだ。(ドンドン引き込まれている)刀を振るう千葉ちゃん板垣の姿が見られるのが、とても楽しみ!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 頑張る人に暖かいー東京マラソン | トップ | 試合直前練習ー新テコ同好会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿