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『鐘』そして『道』ー祝男女シングル優勝!フィギュア世界選手権

2010-04-05 21:43:00 | sport
 注目のバンクーバーオリンピックで逃したメダルを手に入れられるか?注目の中始まった、トリノのフィギュア世界選手権は男女シングル日本人ダブル金メダルという至上初の快挙で幕を閉じた。

 浅田真央選手の自由演技『鐘』は、何度見ても見ているほうが力が入ってしまう。それほど、ハードルの高い大人の表現力が必要とされる演目だと思う。それを、彼女が最後まで諦めずに挑戦したこのシーズンの努力・気力に拍手を送りたい。最後の最後に、その努力が報われた思いがした。何故このプログラムをここでと思ったのは自分だけではないだろう。けれど、最後の、最後に、金メダルを取る為に、多くの苦悩を乗り越えた(ジャンプの思わぬ不調)浅田真央の滑り終えた時の表情に、両手を高く上げたその姿に、『鐘』でなければならなかった意味が、少し分かったような気がした。

 キム・ヨナに触れると、オリンピックで、至上最高点をはじき出し、誰もが認める素晴らしい演技をした彼女は、やはり燃え尽きていたともいえるような、精神状態だったのではないかと思う。金メダリストは誰でも味わう、マスコミ取材の嵐の中で、出場をギリギリに決めた事情を考えれば、2位の成績は本当に立派だと思う。今年のプログラムは、誰よりも、スケーターの魅力を最大限に生かしたもので、特にオリンピックのフリーでは、彼女の表情、指先にいたるまで魅了された。

 表情で魅了されたと言えば高橋大介の『道』は、今まで見た中でも一番と言えるほど好きな演技。昨年の怪我辛いリハビリを乗り越えた、高橋選手の豊かな表情が、沢山詰まっていて、それが音楽と一体なって、盛り上がり感動的に終わる。何度見ても涙ぐんでしまう。滑り出しのポーズと、ステップの中盤、両手を挙げ思いが溢れるようなシーンがお気に入り。そして衣装も!!ピッタリだ。沢山の人の思いがこもった『道』は、高橋選手の表情とともに、忘れられない演技になるだろう。

 初めてのアベック優勝が、来年の日本開催の世界選手権にも続きますように、二人のチャンピオンの新しいプログラムを、とても楽しみにしている。

 
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