Tik's little window 

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桜の季節の再会とお別れ

2012-04-21 00:00:00 | 暮らし&行事
 20年以上、嫁いだ娘がおなかにいる頃から続けている”お花見”を今年も無事する事ができました。

 母の異変で、3月4月と月初めに、秋田と東京を行ったり来たり。4月は、暴風雨の3日の夜行で秋田に到着、停電の二晩を過ごして、東京での手術治療の為、両親と帰郷したのが7日。そして・・・・

 今年も無事、8日に桜の下で、お花見をする事ができました。糖尿病の旧友から、当日突然電話連絡してくれて10年ぶり?!の懐かしい再会となった恩人など、震災の昨年より少ない参加者でしたが、両親の上京に花を添えてくれた満開の桜の下で、無事に開く事ができました。20年前には、思いもよらなかった両親とのお花見。天に、幸運を感謝しつつ、気が付けば、20数年の歳月の中で、遙か頭上で咲くようになった花を見上げながら、秋田の『刈穂』を飲みつつ、いぶりがっこを食べ、ほんの一瞬、一緒に集えた幸せに酔う。
 
 11日、母の手術の日取りも決まりかけた頃、仲人など沢山お世話になった義理叔父の訃報が突然入ってきました。そして、葬儀の心の準備も間に合わないでいるうちに、さらに、もう一人お別れの急報が入ってきた。

 
 20年以上お付き合いをさせていただいていた、長崎の姐姐が5年以上の癌との戦いの末天国へ旅立ったと、ご家族からの連絡。覚悟はしていたが、昨年末、再会した日が蘇ってきた。

 彼女との出会いは、20数年前。未熟な自分が、身動きの取れない介護生活に入った時、ジャッキー・チェンのファンクラブを通じて知り合った。5歳年上の彼女とは、パソコン携帯も広まっていなかった時代に、週に数回の長い手紙を交換し合い、子育てと介護で、ブサブサにささくれていた心を何度も癒してもらった。

 終わりが見えない介護の日々、年末誕生日前、笑顔も忘れてしまった時、彼女から届いた、ジャッキーのこぼれるような笑顔の写真に、号泣したことも。

 中国語を勉強し合い、姐姐(ジエジエ=中国語で、お姉さん!)、妹妹(メイメイ=中国語で妹!!)と呼び合い、東京国際映画祭のジャッキーの舞台挨拶を一緒に見るため上京し、我が家に泊まり渋谷で並んだ事もあった。

 山あり谷ありの姐姐が癌に侵され、長崎から千葉の病院に治療に来た時、何度も病院でランチデートをした。

 昨年秋『正常な骨がほとんどないんだって(笑)』と、長崎で療養中の姐姐から再発の連絡を受け、すぐに「会いに行きたい!会いに行こう!!」と、長崎へ飛んだ。
 車椅子の彼女と出かけた中華街で食べた中華料理、二人で張った韓国エステパック、二人で食べたカステラ、ケーキ・・・。いくつもの思い出を作り、春の再会を約束して分かれた、の・・に・・・

 両親と上京した新幹線送ったメールの返信は、来なかった。予感は的中。
 姐姐は、ジャッキーの誕生日、4月7日に旅立っていた。

 ずっと気になって、帰京したら電話をかけようと思っていたが、無念!後悔・・・。
携帯には、先月21日、姐姐からの同じ癌患者仲間の誕生日のお知らせ&お祝いのメールが残っている。それ以前書かれていた病状痛みの話は、一言も無い姐姐らしい賑やかなラストメールに涙。

 20年以上前、涙しながら何度も見たジャッキーの写真は、今もキッチンに壁で笑顔を振りまいている。

  最後まで、強さと優しさを失わず、病気と戦った姐姐。長い間、本当にお疲れ様。
 
  桜の花を見ながら、姐姐が送ってくれたガラス焼きの湯飲みで、献杯。

  出会ってくれて、あ・り・が・と・う・・・


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