今年の高橋尚子選手と土佐礼子選手の一騎打ちと見られた「東京国際女子マラソン」は、雨と風邪の冷たいコンディションの中で始まった。
暑さは得意な高橋選手だが、この天候がどう影響するか・・・
開始直後から二人の表情に注目。サングラスをかけた二人の表情はほとんど変わらない。いかにも鍛えられたマラソンランナーの淡々と走る続ける姿から目が放せない。徐々に土佐選手がリードをし始めるが、それでも二人の表情はほとんど変わらなかった。高橋選手の走るフォームは見ていてなんとも良い。久しぶりに、その姿をわくわくしてみていたが、走る先頭集団での位置が、いつもとちょっと違うのが、気に掛かる。
結果は、土佐選手がぶっちぎりの優勝。因縁の坂道で、途中から引き離された高橋選手を尾崎朱美選手が抜き2位。初の3位になった高橋選手。寒い日には、怪我をした膝がひどく痛む自分には、この気候が、いくつかの怪我を経験した高橋選手の身体には、相当響いたようにも思えた。
世界選手権出場資格のタイムには、誰も追いつかなかった。世界選手権もオリンピックも夏。高橋選手に是非まだ挑戦してもらいたい!そして、走る姿をまだまだ見せてもらいたい。
ゴール後、凍える手を、それでも、観客伸ばし振り、挨拶し数回お辞儀をし微笑んだ高橋選手の姿が印象的だった。