カメラを続けて20年!

子供の誕生を機にカメラを始めてそろそろ20年。もう子供も被写体になってくれず、あらたな被写体を求め模索中の毎日です。

10年前に発売したSTYLUS SP-820UZと呼ばれるネオ一眼を入手したのでレビューします

2022年04月23日 08時02分22秒 | 東京

OLYMPUSのSTYLUS SP-820UZ(2012年発売開始:現在生産終了)を中古で最近入手しました。

ネオ一眼と呼ばれるジャンルのカメラですが、ネオ一眼が流行り始めた2005年から2007年頃はちょうど待望のデジタル一眼レフを購入した時期に重なっていたため、購入する機会を逃してしまったのです。

オリンパスのネオ一眼はSP-600~SP-700~SP-800~と3つのラインナップがありましたが、今回の入手したSP-820UZはハイエンドのSP-800シリーズの最終型となります。

実際かなりいいカメラだったのでレビューすることにしました。



上面図です。電源ボタン、シャッターボタンとズームレバー、モードダイヤルといったシンプルな構成です。

モードダイヤルに目をやると、応用撮影といわれる「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」などが省かれています。その代わり「全自動」「プログラム」を始め「プリキャプチャー」「手持ち夜景」「マジックフィルター」「パノラマ」「美顔」といった多彩なモードがダイレクトに選択できます。

特徴のあるモードを抜粋して紹介します。


手持ち夜景

4回撮影しその4枚を合成して手ブレのない写真を生成します。通常の手ブレ補正よりも効きがいいような気がします。合成写真が苦手ではなければ「有り」だと思います。


マジックフィルタ(MAGIC)

同社一眼カメラに搭載されている「アートフィルタ」のコンパクトカメラバージョンです。「ロック」や「クリスタル」が気に入っています。


他にも楽しく面白いモードがありますが、このカメラ10年前に発売され、当然生産中止になっているカメラです。今さら機能の説明したところで何の意味があるのか?とも考えてしまいましたが、ジャパネットで販売されていたシリーズのようなので世の中にはかなり出回っていると思い(中古も多いのでは?)もう少し詳しく説明します。



背面からの撮影です。

こちらもかなりシンプルです。十字キーにOKボタン。録画ボタンに再生ボタン、そしてメニューボタンの4つです。

ここまでボタンが少ないと逆にすがすがしいです。

物理ボタンが少ないと機能がメニューに入り込んでいる可能性も高いですが、余計なことを考えず操作できる利点もあるため、万人向けのカメラなどだと思いました。

ちなみにこのカメラのスペック

  • 画素数は1,400万画素

  • レンズはズーム比は35mm換算22.5mm~894mm

  • 液晶モニタ:3.0型、46万画素

今でも通用するスペックだと思います。



こちらはフラッシュをポップアップさせた姿です。

最大焦点距離になると意味ないですが、限りなく高いポジションで光らせようと考えるデザインに好感が持てました。ちなみにポップアップは手動です。



本機の作例として浅草寺の雷門を撮影しました。

換算38mm相当のやや広角領域での撮影です。

雷門の目の前はスクランブル交差点なので、じっくりと腰を据えて撮影できず、タイミングを見計らっての撮影になりましたが、うまく撮ることができました。


通常のカメラであれば遠くから望遠で撮影したりすると歪曲がでてしまいますが、多分カメラ内でソフトウェアによる歪曲調整されていると思われるため、焦点距離を気にすることなく雷門に近づいてシャッターを切ることができました。10年前では煙たがられていたソフトウェアによる歪曲調整も2022年の今では当たり前のように受け入れられているところが見ると、SP-820UZは時代を先行していたのだと思いました。

※ STYLUS SP-820UZで撮影:1/500sec F4.5 -0.3EV 38mm相当 ISO80


外装に関してはかなり気に入りました。

フラットなコンデジに大きなレンズを取り付けたようなフォルムは未来を感じさせるデザインだと思います。

各社このネオ一眼のジャンルから撤退してしまい、2022年現在はPanasocnic、SONY、NIKON、CANONあたりでしか発売されておらず、さみしい限りです。

10年ぶりに同様のコンセプトのデジカメを出してくれることを望みます。



コメント (6)
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