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カメラを続けて20年!

子供の誕生を機にカメラを始めてそろそろ20年。もう子供も被写体になってくれず、あらたな被写体を求め模索中の毎日です。

分厚いカメラと薄いラチチュード:レトロデジカメDSC-V1の再発見

2025年08月16日 09時06分00秒 | カメラ

何の気なしに眺めたヤフオクの出品の中に、見るからに古そうなレトロなデジカメを発見しました。

正面からの大きさはいいとして、とにかく厚みが半端ない。

フィルムカメラでもこの厚みのものは古さを感じさせるものですが、デザインがサイバーな感じが非常にアンバランスなこの機体、SONYのサイバーショットDSC-V1という2003年発売のコンパクトデジタルカメラです。

主なスペック

  • 映像素子:1/1.8型 CCD原色フィルター 510万画素
  • レンズ:35mm換算34mm~136mm ISO最大感度:ISO800相当
  • 動画時解像度:VGA(640×480 17fps)
  • 電源:リチウム電池

コンパクトデジタルカメラは成長期にあり300万画素から500万画素にメインストリームが世代交代する熱い時期でした。SONY製品だったため、記録媒体がメモリースティックであることも時代を感じます。



上面図

電源ボタン・モードダイヤルが配置されています。特徴的なのは「NIGHTFRAMING」と「NIGHTSHOT」モード。

2003年は暗所撮影には各社苦労しており、DSC-V1の最大感度はISO800程度で、ISO6400やら12800が標準装備されるのはあと10年は必要だったため、暗所撮影にはHandyCAMで培った赤外線撮影技術をデジタルカメラに転用していました。

なおNIGHTSHOTは撮影結果が赤外線写真で残されるモードで、NIGHTFRAMINGは撮影時だけは赤外線画像となりますが「撮られた写真は通常のカラー写真」で残される、といった違いあります。



記録媒体はメモリースティック

往年のメモリースティックです。Duoでないところがまた時代を感じさせます。

写真は32MBのものですが、実際運用にはアダプタを介してメモリースティックDuoの2GBを使用しています。



背面図

右上にあるズームレバーがビデオカメラの操作を感じさせます。

また、十字キーの右上にはジョグダイヤルが装備されています。使いこなせばかなり便利なジョグダイヤルですが、まだそこまで至っていないため、露出補正程度にしか使用してません。



外部端子カバー

上からUSB(MicroB)、AV端子、DC端子になります。

AV端子はブラウン管のTVに出力するためのコンポジット接続向けのAV端子です。黄色のフチが目立ちます。



作例1:東京国際フォーラム

DSC-V1:28mm相当 1/40sec F2.8 ±0.0EV ISO100

1Fから2Fにわたる巨大な壁を中心に広角側で撮影しましたが、ちょうど画面真ん中に緑色のモアレが出ています。さらに天井が白飛びしているのが気になります。



作例2:有楽町マリオンのカラクリ時計

DSC-V1:28mm相当 1/250sec F4.5 ±0.0EV ISO100

有楽町マリオンの象徴ともいえるからくり時計です。

高校生の頃、丸の内ピカデリーで映画を観ることがステイタスだったことが懐かしいです。

時計下の通路が、大きく黒つぶれしているのが気になります。



作例3:鶯谷駅陸橋より

DSC-V1:28mm相当 1/250sec F5.6 ±0.0EV ISO100

10本以上の線路が併走している姿を見ることができる鶯谷陸橋です。

特急「鎌倉」が走ってきた瞬間を捉えることができました。

やはりここでも雲が白トビしています。



作例4:「うぐいす通り」の街頭

DSC-V1:70mm相当 1/400sec F8.0 ±0.0EV ISO100

言問通りにつながる「うぐいす通り」に、ごちゃっとした電柱があったので、街頭と絡めてさらにゴチャゴチャさせて撮影しました。

電線を見るときちんと解像されていることがわかります。


2003年製のためか画像の白トビと黒ツブレが目立つあたりは、ラチチュードの狭さを感じます。解像度については厳密な測定はしていませんが、見た印象ではかなり高精細で好印象です。

シルバーボディのデザインは今見るとすごく格好よくて、しかもコンパクトなので目立つこともありません。

ただ液晶モニタは、曇り空の下では明るさが足りず、構図を合わせるのに苦労する場面もありました。

光学ファインダがあるおかげで、撮りたい写真はしっかり撮れるのですが、撮影前の気分が少し下がってしまうのが正直なところです。

このオールドカメラを持っていくにはそれなりの理由が必要かもしれません。



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チェキが欲しい欲しいと思っていたらintax palを買っていた

2025年05月31日 08時30分00秒 | カメラ

FUJIFILM 400
※FUJIFILMのサイトから引用

アナログカメラのフィルムが1本500円程度で購入できたのも今は昔、2025年の初めにFUJIFILMのISO400(36枚撮り)を高いなぁと思いながら1,800円で購入したにもかかわらず、GWの頃には何と2,500円に値上げされていました。
倍額とは言いませんが、かなりインパクトがあり、もう「フィルムカメラ」を続けるのは難しい。と感じました。

instax mini 10:1998年発売
※FUJIFILMのサイトから引用

35mmフィルムが高額ならば、比較的購入しやすい「チェキ」が候補に挙がります。
実は初期型のチェキを新品で購入している私は20年来の古参ユーザです。
しかしフィルムカメラで撮影されたネガを、スキャンしてデジタル化することが好きだったためか、今ひとつチェキを利用する機会が多くありませんでした。


instax mini 11:2020年発売
※FUJIFILMのサイトから引用

子供が持っていた「intax mini 11」を借りたこともありましたが、あまりにもポップなデザインのため、撮影する際は気恥ずかしくなってしまいました。


instax mini 41:2025年発売
※FUJIFILMのサイトから引用

この姿を見ると同様の性能で「ガワ」だけ変えたintax mini41が発売されるのもわかる気がします。完全な男の子向きのデザインです。

例え安価なチェキに切り替えたとしても、今度は「フィルムの在庫がない問題」がでてきます。
川崎駅周辺でチェキフィルムを探してみると(2025年5月)まず量販店のヨドバシカメラとビックカメラでは在庫なし。カメラのキタムラが2店舗ありますが、ここも在庫なし。川崎ロフトにも大きくアナログカメラのコーナーがありますが、ここも売り切れ。と散々な結果でした。
チェキの場合はフィルムが無くてもデジタル(ハイブリッド)チェキであれば「撮っておく」ことができるので、今度はそちらが購入候補にあがります。

instax mini Evo:2021年発売
※FUJIFILMのサイトから引用
 
instax mini Liplay:2018年発売
※FUJIFILMのサイトから引用

レトロな雰囲気の「instax mini Evo」とモダンなデザインの「instax mini Liplay」の2つがラインナップされていますが、好みはEvoです。
でも購入に踏み切れなかったのは画質スペックがパッとしないからでしょうか。
もちろんそーいう画質重視のコンセプトのカメラでは無いことはわかっているのですが、今ひとつ決定打に欠けました。
じゃあスマホで撮った画像を印刷できる携帯型プリンタの「intax mini Link」シリーズを購入すれば良いのでは?とも考えましたが、それじゃあもうカメラのカタチをとどめていないし。。。。。
散々悩んだあげく結局のところ、私の手元に来たのは「intax pal」と「intax mini Link 3」でした。


ツーピース構成になっているため、チェキの風体を保っていませんが、使ってみるとコンセプトはチェキそのもの、かつ柔軟性があります。
カメラとしてのスペックが低いため、ネット上では批判的な意見も見受けられますが、スペックで語ることのできない遊び心満載のこのガジェットを使いこなせないゆえの批判なのだと感じました。
家族や友人と一緒に出掛けた祭に使うのが、最強だと思います。
私の楽しみ方は、このinstax palを使ってスマホや一眼カメラに負けない魅力をどう引き出すか、模索することでしょうか。
とても楽しみです。
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コスパがよかった15年前のエントリーモデル

2025年05月17日 09時53分55秒 | カメラ
昨今流行りの「オールドデジカメ」ですが、私が2010年2月に発売され新品購入したFUJIFILMのエントリーコンパクトデジタルカメラであるFinePix AX200を紹介します。

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)からの資料によると、コンパクトデジタルカメラの出荷台数は2008年の約1億1,000万台をピークに2011年や2012年では8,000万台あたりだったようです。まさにコンデジ成熟期に発売されたエントリーモデルがこのFinePix AX200になります。

まずは主なスペックとなります。
・映像素子:1/2.3型 CCD原色フィルター 1,220万画素(当時は1,200~1,400万画素が主流)
・レンズ:35mm換算28mm~140mm
・ISO最大感度:ISO3200相当
・動画時解像度:HD(1280×720 24fps)
・電源:単三電池4本


上面図です。
電源ボタン・シャッターボタンのみの超シンプル構成です。
物理的なモードダイヤルは廃止されています。フルオート撮影が基本のカメラのため、応用撮影といわれる「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」などは省かれています。


他には多数のシーンモードが用意されていますが、SR AUTO(自動シーン認識機能)モードは当時の富士フィルムのカメラの特徴だと思います。
また、シーンモードの中にある「高感度2枚撮り」機能ですが、当時の暗部での撮影はフラッシュ必須でしたが、フラッシュを使用しない自然な写真も撮っておきたいという要求に応じた機能です。
低感度でフラッシュをたいて撮影し、高感度でのフラッシュ非発光で撮影をしてくれる、便利機能です。
時代を感じます。


電源は単三電池4本で稼働します。
写真の充電池はFUJITSU(FDK)の2,450mAhのハイエンド充電池です。
国内メーカという安心感もあり、持ちもかなり良いので、最近はこちらを良く購入しています。


背面です。十字キーにOKボタン。DISPボタンに再生ボタン、そしてシーソー式のズームボタンの構成になっています。


川崎駅前の水族館であるカワスイでの撮影です。
ゆっくりと遊泳するチャンナ・マルリオイデスというナマズの仲間を撮影しました。
体長は大きく、動きがゆっくりなので1/80でも比較的楽に撮影できました。ISO3200相当であることも貢献していると思います。


江ノ電鎌倉駅の全景です。
スマホと違い、明暗差の表現が激しいコンデジの特徴が如実に出ている作例だと思います。


鎌倉駅から鶴岡八幡宮の裏通りにある「小町通り商店街」の看板になります。
上手く撮れました。スマホ写真と色表現が異なる点に懐かしさを感じます。

このFUJIFILM FinePix AX200は、発売後1年くらい2011年ごろに購入したと思いますが、価格は新品で7,000円~8,000円くらいだったと思います。
10,000円以下で28mm相当からの5倍ズームに1,200万画素、単三電池のSDカード、と必要にして十分な機能を搭載しており、平凡ではありますが超コスパが良いカメラだったのだと思います。


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ハーフカメラはコストパフォーマンスが高いお得なカメラ

2025年01月11日 08時30分00秒 | カメラ

2024年の夏にPENTAXよりフィルムのハーフカメラのNEWモデルである「PENTAX 17」が発売されました。

学生の頃に発売された「写ルンです」が物珍しかった私としては、それ以前の「ハーフカメラ」なるものは36枚撮りのフィルムで72枚撮れる廉価なイメージでした。

フィルム単価も高額になった現在においてはコスパの高いカメラとして注目されているようです。


できればPENTAX 17を購入したかったのですが、2025年1月現在、売価が約80,000円と私にとっては高額だったため断しました。

代わりに「KODAK EKTAR H35」というハーフカメラを新品購入し、ハーフ写真の雰囲気を味わってみました。


タイトル写真はJR横浜駅、東海道線東京方面ホームから撮影した横須賀線です。

ありきたりな風景は、スマホでも撮影することはありませんが、そんな風景だからこそフィルムに残しておきたい衝動に駆られました。



KODAK EKTAR H35の外観です。

素材はオールプラスチックになります。皮っぽい部分は多分TPU素材(TPUもプラスチック素材)だと思います。重量が100g程度しかなく持ち運びが便利です。まさに軽さは正義だと思いました。

レンズはアクリル製ということなので「写ルンです」と同程度の画質になります。


ハーフカメラでの撮影になるため、実際「ネガ」はこのように記録されます。「ハーフ」といわれるのも納得です。

作例はラチッタデッラのガラスタワー(左)と周辺の小道(右)を撮影しています。

小道の方は適正露出にて撮影できました。かたやガラスタワーは白飛びが目立ちます。


今時のスマホじゃなかなか撮ることのできない、うっかり失敗写真です。

上はJR横浜タワーの屋上広場「うみそらデッキ」にある「YOKOHAMA」オブジェを撮影した際、映り込んでしまった、カメラのストラップです。

下はラゾーナ川崎プラザの中央にある「ルーファ広場」を撮影した際の自分の指の映り込みです。


「YOKOHAMA BAY QUARTER」での写真です。

天候に恵まれたこともあり、綺麗に青空を撮ることができました。



銀座の数寄屋橋交差点を撮影しました。

不二家のビルが有名な交差点です。

スナップ写真に慣れていないのがバレてしまいます。


フィルムで1本辺り72コマというのはデジタルに比べると感覚的に無限のイメージです。

もし今後ハーフカメラが多くなれば、1本2,000円するフィルムの高価なイメージが崩れるかもしれません。


画質を追求することが無粋なカメラというのはわかっているのですが、フィルムカメラで愛用しているEOS KISS 5(+レンズキットの標準レンズ)と見比べてみると、やはり画質には明確な差を感じました。


デジタル画質がフィルム画質を超えて久しいですが、EOS KISSが発売された1990年代の頃は「一眼レフってやっぱり綺麗だよなぁ」とつぶやくカメラッ子たちがいたのだと思うと感慨深いものです。


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引き出しを整理していたらAPSフィルムカメラを見つけた

2024年11月02日 08時30分00秒 | カメラ

先日中カメラを保管している引き出しを整理していたところ、懐かしいAPSフィルム用のカメラであるOLYMPUSの「Centurion」を見つけました。

私が本格的にカメラにハマったのはデジタルカメラからなので、それまでは写真を撮るといえば、旅行の時くらいしかありませんでした。

そんな時代に入手した、今は亡きAPSフィルムを使うカメラです。


ネットからの情報ですがAPSカラーネガフィルムの平均価格は1本500円(25枚撮り)くらいだったようです。現在もAPSフィルムが同様の値段で売っていたら10本くらいまとめ買いしてしまいそうです。


CenturionはAPSフィルムの発売の1996年と同時期に発売されたカメラですが、1998年頃に親戚から譲り受けました。カメラといえばコンパクトタイプ、フィルムは35mmネガしか知らなかったせいもあり、レンズ一体型で一眼レフに似ているその姿に興奮したものです。


CenturionはOLYMPUSのお家芸であるレンズ一体型カメラに最新のフィルムシステムを組み込んだ、まさに革新的なカメラだったのだと思います。



価格.comで歴代のAPSカメラの発売日を確認すると、1999年〜2000年発売がかなり多いことに気がつきます。やはりその頃がAPSフィルム、APSカメラが一番輝いていた時代だったのかもしれません。


APSカメラ独特のファインダー部にはAPSカメラ独特の「P(パノラマ)」「H(ハイビジョン)」「C(クラシック)」切り替えレバーがついています。



パノラマ(P)はアスペクト比がおおよそ5:1の写真。ハイビジョン(H)は16:9。ご存じテレビの比率です。

逆にクラシック(C)は従来通りの3:2の写真になります。

特にハイビジョンサイズはプリントするとかなりクセになります。

APSカメラではハイビジョンサイズの写真しか撮っていなかった気がします

とても迫力があり、大好きな写真プリント比率だったことが記憶に残っています。

アルバムも兼用ではなく、ハイビジョン専用のものを好んで集めていたのが懐かしいです。



神奈川県三浦半島の久里浜駅に程なく近い「くりはま花の国」でポピーの季節に撮影しました(1998年撮影)。

縦構図でも横構図でもやはり迫力があります。



富士山に向かった際に立ち寄った「音止の滝」を撮影しました(1998年撮影)。

こちらも迫力のある滝です。



北海道の函館に旅行した際に撮影した「函館ハリスト正教会」の写真です。

あらためて見直してもただシャッターを切っただけの写真です(1998年撮影)。


これらの写真を撮影した時は子供が生まれる前でもあり、気持ち的に「せっかく遠くまで来たから風景写真でも撮っておくか」程度のものだったのでしょう。

「写真=記念写真=人物」であり、風景写真を撮ること自体に興味が無かったのだと思います。


今はほとんど費用をかけず、沢山シャッターを切って、いい写真を選べる環境にあるのですから、本当に楽しくて嬉しい限りです。


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