
新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の絵画展「ユトリロとヴァラドン 母と子の物語」を見てきました。


ユトリロは白を基調としたモンマルトルの風景が有名ですが、解説によると、母親ヴァラドンの奔放な恋の日々によって寂しい少年時代を送ったことが心に陰を落とし、幼い頃からアルコールに依存し始め、長じてからもしばしば問題を起こして、入院生活を送ることが多かったとのこと。確かに白が印象的な繊細な絵に、彼の寂しさが見て取れるような気がします。


一方で、母親のヴァラドンの絵の明るさ、力強さはどうでしょう!絵そのものは上手いのだと思いますが、息子の気持ちを思って、少々反発を感じてしまいました。私はやっぱりユトリロの絵の方が好き!(笑)
「母と子の物語」というサブタイトルに引きづられて、こんな見方になってしまいましたが、会場は比較的空いていて、久々に日常から離れた空間にゆっくり浸れて、楽しかったです。
会場の損保ジャパン日本興亜美術館周辺は高層ビルが立ち並び、見上げるとクラクラする感じ。展示場はビルの42階にあって直通エレベーターの行き来では、飛行機の離着陸の時みたいに、耳がボーっとしました。東京にはこんな世界が普通にあるんですね。もうビックリ!ついていけない(汗)。(三女)
