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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

シネオペラ「ナブッコ」パルマ王立歌劇場ライブビュー

2014-07-06 06:20:20 | 日常
           

昨日、銀座ブロッサム(中央会館)ホールで上映された『「ナブッコ」パルマ王立歌劇場ライブビュー』を、四女と見てきました。

1時開場、1時半開演ということで、まずは「築地すし好」でランチ。小生ビールと共に鯵、平目、白いか、こはだ、あなご、中トロ、しま鯵、ぼたん海老、ミル貝、焙り帆立(つまみ)、干瓢巻きなどを堪能。あ~、美味しかった!

1時少し前に会場に到着すると、既にお客がずら~っと列をなしていました。ほとんどが私達以上の高齢者。若い人たちの姿はほとんどありません。オペラって、若い人たちには余り縁がないのかもしれませんね。

実は私も普段オペラと全く無縁な暮らしをしていて、今回の「ナブッコ」自体どんな内容かさえ知らなかったのですが、優れた芸術を味わいたいという渇望<プラス>とある理由から、是非四女と一緒に見てみたいと、この日を楽しみにしていました。

物語は旧約聖書の“バビロン捕囚”〔新バビロニアの王ネブカドネザル(ナブッコ)により、エルサレムからバビロンにユダヤ人が強制移住をさせられた事件〕に題材をとっている(パンフレットより)とのことで、少々げんなりさせられる主題、内容、及び展開。

美味しかったランチ後の眠い時間帯で最初の20分位、深く豊かな歌声に包まれて心地よくうつらうつらし、目を覚ましてそこに繰り広げられているストーリーに「むむむ」と抵抗を感じ、の繰り返し。でも最終的には、オーケストラと歌手が織り成す豪華な世界に、オペラの楽しさを十分に味わい、気持ちが満たされていることに気づきました。

特に、ナブッコ役のレオ・ヌッチは、「当代最高のヴェルディ・バリトンと称されるイタリアオペラ界の至宝」(パンフレット)と言われているだけのことはあり、その歌声、表現力は本当に素晴らしく、彼の歌が聴けただけで良かった!と感じました。

それにしても、なぜヴェルディがこのテーマに曲を提供する気になったのだろう、と四女と不思議がっていたのですが、パンフレット及びウィキペディアによると、

〔通説では、第2作『一日だけの王様』の初演で失敗し、私生活では2人の子供と妻を相次いで亡くし、絶望のあまり作曲の筆を折ろうとまで考えていたヴェルディに対して、スカラ座の支配人バルトロメオ・メレッリが紹介したテミストークレ・ソレーラ作成の台本(もともとドイツ出身の新進作曲家オットー・ニコライにあてがわれたが、ニコライが「作曲に値しない」として返却したもの)を、半ば強引にあてがい、に1841年秋頃までに作曲がなされたとされている。〕

とのこと。半ば強引にあてがわれた、、、、のですね(笑)。でも、このオペラは初演で大成功を収め、ヴェルディは一躍、引く手数多の有名作曲家となったのだそうですから、結果的には良い決断だったということでしょう。こうして私達も楽しむことができたわけですし。

このオペラの中で最も感動的で、第二のイタリア国家とも言われている合唱曲「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」(日本語字幕付き)をYouTubeで見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=ihjhGYGtH6Y

いかがですか?この曲を愛するイタリアの人々の気持ちが伝わってきますでしょうか?(三女)