抗うつのサプリメントは、5=HTP
がもっとも多く使われています。脳内のセロトニンが欠乏しているときに,うつ状態になるといわれているからです。5-HTP
は、体内に入ると,生体内酵素によりセロトニンに代謝されます。化学的に変化するわけです。これの現象は、科学的に実証されています。したがって、5-HTP
を摂れば,脳内で不足しているセロトニン量を補うことはできるのです。
5-HTP は、幻覚をみるなどの副作用が生じますので,サプリメント摂取では,副作用を抑えるために,低用量の 50 mg
の摂取がよいといわれています。重度のうつの患者は,医師の診断のもとで、5-HTP を高用量で治療をうける場合もありますが、医療目的とサプリメント摂取は違いま
す。サプリメント摂取は、低用量でとるので、副作用を抑えることはできますが、それだけ効果も小さくなります。
5-HTP 摂取の問題点は,その効果が個人差が大きいということです。うつの原因は多くのものがありますが,5-HTP
は、セロトニン不足によるうつ状態を改善するので,別な問題に起因するうつには、改善効果はないのです。セロトニン不足を補う目的で,5-HTP
を摂取するからです。各個人が,脳内のセロトニン量を分析することは困難です。分析値がわからないといってもよいと思います。5-HTP を摂る根拠を正確に把握することが難しいのです。しかし、うつのひとは、脳内セロトニン量が不足していると考えられています。
このように、一日用量の設定,うつの原因の複雑さ、改善効果の個人差の大きさを、個人のユ-ザが適時に判断することが必要になるのです。うつには、5-HTP 以外に,Same-e などのサプリメントもありますから、使用してみるのも、ひとつの方法です。
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