後発品世界最大手のテバ社(イスラエル)が日本国内3位の大洋薬品工業の買収を発表するなど、激しい競争を生き残るために各社がさまざまな対策を講じています。ユダヤ人が後発医薬品をやるとは思いませんでしたが、理屈的には新薬メーカーより後発品会社の方がビジネスとして先が見えます。新薬企業では新薬開発は進まないのでリスクが高い産業なのです。イスラエルは戦争の国なのでリスクの小さい後発製薬会社を作っています。戦争で大量の医薬品を備蓄しなければいけないので製薬会社が必要なのです。
日本の後発品については、来年度に市場シェア30%達成という政府目標があります。現在のシェアは23%程度なので、7%上げるという支援策が黙っていても期待できます。ただ、その先は分かりません。恐らく40%から50%と、ほぼ欧米並みの市場シェアになると思われます。
日本の後発品シェアはイスラエルに取られてしまうのでしょうか。薬事法改正で後発品承認が規制緩和されましたが、イスラエルに規制緩和したようなものです。新薬ではファイザー社が来て安定してしまいました。後発はテバ社で安定してしまうのでしょう。日本人は新薬はファイザーから、後発はテバから買うことになるのでしょう。日本の医薬品市場は米国についで大きいのです。 日の丸のタケダが失速してきました。体力がきれてきたのか。アリナミンが効いていないのか。