製薬会社の研究所に入るとよいでしょう。まず、入社して、周囲を見渡してください。いろいろな大学の薬学部の卒業者がいます。中に、能力があるものもいます。自ら、研鑽して研究しています。土日も会社に出てきて努力しています。企業では、このように自己研鑽を認めます。新薬開発に結びつく可能性があるのです。将来性のあるひとは、研究所長になります。
まず、このようなひとに着目してください。このひとは、自己研鑽で多くの実験データをもっています。それを取り上げて、自分のデータにしてしまうのです。たいていは、本人にまとめさせて論文の原稿を書かせるのです。本人も気がついてくるので、会社をクビにするなどと脅かせば、論文を書くという。ひとまず、薬学会などに投稿させて出るようであれば、自分の名前を付け加えるように圧力をかけるのです。論文を書く前にクビしてしまえば、データは手に入るし、その研究者の名前を書く必要はないのです。簡単に言えば、それを自分の名前で論文を書いて、東京大学薬学部に提出すればよいのです。全体の50%以上は、このようにして東京大学薬学博士号を取得しています。そして、論文を取り上げたひとを、会社から追い出して、ついでに製薬業界に関われないようにしてしまうのです。証拠を隠滅するしかありません。自殺してもらうと好都合です。このひとの会社での仕事もすべて抹殺してください。
このときに、人事権というものが、重要になります。人事権が最終的に社長にあるので、社長の了解が必要になります。これを了解するところが難しいところです。すべてが、社長の責任になります。エーザイ株式会社の例では、大学教授から転出してきたひとが研究所の役員になり、人事権を任されたときは、このようなことをやっていました。これで、東京大学薬学博士は意味がない博士になりました。ひとの前に出てこないでください。胡散臭いからです。製薬会社のトラブルはこの辺から生じています。
能力あるひとは、製薬会社は早めに辞めたほうがよいでしょう。逆に、捏造論文の著者にされてしまいます。あるひとが捏造論文を書いて別の人物の名前で投稿することもあります。薬学会の論文はそのようになっているという。
それで、薬学博士は理系ではもっとも能力のない博士様になってしまうのです。筆者は、東大の教授に博士号を取るようにすすめられましたが、お断りしました。インチキ博士といわれて、一生涯生きていけないからです。博士でないほうが、悪いことをする必要がないので、気楽です。学部卒業で充分です。
いまでは、薬学博士は博士(薬学)になってしまいました。