Evidence-based supplement を看板に掲げている日本のサプリメント企業がでてきました。かなり多くなってきました。
Evidence-based supplement
は、動物実験やヒトの臨床試験などの実験事実からサプリメントの改善効果が説明できるものを指します。このようなサプリメントは、伝統医薬として数千年の
間で口コミでその効果が口授されてきたので、西洋医学に基づく臨床試験でのデ-タ解析がなされていないものが多いので事実です。
たとえば、アルツハイマ-病治療で使われているガランタミンは、伝統医薬ですが、長くサプリメントとして利用されていたのが、臨床試験の結果をふまえて、
現在では医薬として FDA で認可されています。ただ、医薬として認可されないで、そのままサプリメントで販売されているものが大部分なのです。
サプリメントといえども、医科学的な臨床試験で健康改善効果を証明することは必要で、その結果はジャ-ナルに公表されなければなりません。
米国では、医師が患者のために、サプリメントを処方することが多くなっています。代替医薬といわれるものです。このような状況にあるので、サプリメントの効果と安全性は重要なことになってきました。
日本でも同じような傾向になっています。病院ではサプリメントの専門家がいて、患者の求めでサプリメントを処方しているようです。このように、サプリメントが医療システムの中にはいってきました。
ただ、サプリメントは販売価格が低く、健康保険の適用外なので、開発企業としての利益は薄いので、多額の費用のかかる臨床試験はなかなか進まないのが現状
です。アルツハテマ-病治療で使われているクルクミンは、費用がかかるので臨床試験ができないようです。製薬会社の協力がえられないようです。臨床試験の
数は少なくても、そのサプリメントの改善効果を期待して長期的に摂取して、健康回復や病気の予防に役立てばよいと考えているのです。この点で、当局の認可
の医薬品とは性格が違うのです。
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