化粧品は狭義のアンチエイジングで寿命を延ばすものではない

老化は生物の宿命といわれている。宿命として老化して死んでいく。不老不死のくすりはないことは明らかだ。皇帝は長生きして統治したいところだが、死んで戦争がおきる。歴史が変る瞬間だ。

化粧品広告のアンチエイジング標榜は薬事法違反といわれている。アンチエイジングは測定困難な量だ。医学的に定められている測定量ではない。医薬品の効果・効能としてアンチエイジングはないのだ。

肌にしわができる老化は困ったものだ。できる限りしわのない顔で長生きしたいものだ。化粧品はこの程度のスキンケアをアンチエイジングと呼んでいる。精油を使うナチュラルコスメも発売されている。顔のスキンケア化粧品は発展すると思います。スキンケアはアンチエイジングとは言わないが、業界用語として使ってきたようだ。毎日のスキンケアが顔の肌質をきれいに保つのに必要だ。

誇大広告自粛で健康食品や化粧品広告に新たなボキャブラリー開発

薬事法厳格適用になり、震災の影響ではありませんが、誇大広告自粛で健康食品や化粧品広告に新たなボキャブラリー開発が必要になっている。震災避難民に化粧品が不足しているので業界で支援しているという。化粧品会社のボランティアが呼びかけている。

CoQ10 が配合されているとアンチエイジングを標榜していた。なんら科学的データがあるわけではない。だれかが若返ったひとがいるわけではない。お客さんを騙すつもりだった。薬事法厳格適用で国民は助かりました。健康食品や化粧品を購入するときに騙されていました。反面に、産業は活況を呈していましたが、消費者の犠牲の上での繁栄でした。

消費者を騙した上での繁栄は結局は国家の繁栄にならないようだ。一部の企業が利益を得ておしまいになります。

化粧品業界は規制緩和で業界発展

2009 年に最終的に改正された薬事法において、化粧品は規制緩和されました。アメリカ的になりました。化粧品の規制が欧米と共通的になりました。

たとえば、精油が化粧品に配合されるとき、米国で配合できる精油は日本でも配合できるのが原則になっています。一般的に、米国で配合される化粧品配合材料は日本でも配合できます。それで、米国の化粧品が日本に輸入できるのです。規制緩和されたのです。

それにともなって、日本の化粧品業界も変化しています。今までは大企業中心の化粧品業界ですが、韓国から安い化粧品が輸入されています。

医薬品業界の年々厳しくなっています。規制が強化されているのでしょう。化粧品業界はその反対です。

ナチュラルコスメの品質管理を徹底して大きな市場形成

精油は時間で劣化します。空気酸化されるからです。ナチュラルコスメの品質管理を徹底して大きな市場が形成されます。韓国でもナチュラルコスメになっています。合成物の化粧品配合材料にも限界があります。不純物の安全性は確認されているでしょうか。天然物の配合成分は人類の歴史の中で安全性が証明されています。

精油を化粧品配合材料でふんだんに使われるようになりました。円高の影響でコストが低下したのでしょうか。精油はスキンケアには優れています。匂いが嗅覚で嗅がれるので精神的な癒しにつながるのか。人気の化粧品製品が産まれています。

自分の肌質に合う化粧品を探します。精油配合の化粧品は全配合成分表示なので配合されている成分はラベルに記述されています。たとえば、ローズマリーが配合されていれば、ラベルに書かれています。ローズマリー油が肌質に合う人は選択できるのです。反対にアレルギー体質のひとは敬遠してください。

化粧品は薬事法規制で規制緩和されました。それで消費が伸びているのです。化粧品は世界的に共通的基準で製造されるようになっています。安心して購入できるのです。

化粧品精油配合はアロマコロジーというのか

化粧品に精油を配合することは米国では広まっている。ナチュラルコスメとも呼んでいる。精油以外の植物から抽出したものを配合する傾向はある。

化粧品の効果・効能は限定的に認められているが、医学的な治療効果などの性質はもたないとされている。その点で化粧品に精油を配合してアロマテラピーという言葉を使うのは誤解を生ずる。それでアロマコロジーという用語が用意された。心理学的な効果をもつという意味なのだ。テラピーは医療を意味するので化粧品では使えない。それで、化粧品に精油を配合するときは、アロマコロジーがよいと思う。

大手化粧品会社や香料会社は芳香剤を開発している。それらを化粧品配合剤として利用したいのだ。化粧品はこのような有機化合物を配合してもよいし、天然物の精油を配合してもよい。アロマコロジーの応用範囲は広いし工業的価値がある方法だ。

アロマコロジーのコロジーは心理学 Psycology から来ている。それで Aromapsycology とも書かれている。環境を意味するコロジーではないがにおわしている点もあります。

化粧品に精油を配合して奥深い製品開発

アロマテラピーで使う精油を化粧品に配合することが認められています。精油は単なる雑貨品として扱われている面もありますが、化粧品配合材料としてリストアップされています。米国の FDA での安全確認もあり化粧品配合材料で認められ、この制度は日本に入っています。

精油は芳香剤として使われることが多く、化粧品や香水の芳香は生命とも言われています。芳香剤を調合する仕事はレベルの高い職業と言われています。精油以外の化合物を配合するときはアロマコロジーとも呼ばれています。芳香剤は天然の精油成分に限ったものではありません。

精油を化粧品に配合するときの薬事法を理解する必要があります。米国と日本の制度の違いはあるのか、日本の業界団体を通しての規制の現状も理解する必要もあります。

 

韓国と日本の薬事法は異なるので製品輸入では刷り合わせが必要

韓国の機能性化粧品は日本の薬用化粧品に相当するといわれているが、薬事法が異なる国の化粧品の規格は異なっています。刷り合わせることが必要ですが、根本的に成分の問題になると日本に輸入できないことがあります。それを日本に輸入する場合は成分を調整することになります。日本版の製品に作りかえることになりますが、その指針を韓国OEM企業に示すことが必要です。

機能性化粧品を韓国企業で製造するには、日本の外国製造業者認定が必要です。薬用化粧品として輸入するのか、単に化粧品として輸入するかで、日本のレギュレーションが異なります。

統一的な問題解決方法があるわけではありません。その製品を調べた後に刷り合わせることがわかってきます。医薬品等の輸入業務はそのような問題が生じるのです。米国では承認されて日本では承認されない医薬品は多くあります。

韓国化粧品BBクリームを日本で生産して競争力はあるのか

韓国ではBBクリームが話題をよんでいる。Blemish Balm (BB) というものだ。化粧品は全成分が表示される。また配合には特許は認められない。そこで、日本の化粧品OEM会社でも製造することはできるのだが、コストが合うでしょうか。製造原価は高くはありませんか。

低価格の化粧品は韓国が先行している傾向があります。それを日本企業が真似をしても元の木阿弥でしょうか。価格競争力で勝てないでしょう。日本は韓国と競争できる状態ではありません。韓国製品以上の新規製品を開発しなければなりません。

韓国OEM企業が製造したものを日本に輸入するビジネスが主流になります。日本の薬事法クリアが最大の問題点です。その後は広告宣伝をどうするかです。薬事法ポスティングも面白いと思います。配達員が一軒一軒足で回ります。効率よく高層マンションで配布するのでしょう。不動産販売とは違うので効率よく配布するところが鍵になります。日本の小さな販売会社が韓国企業から輸入するモデルがうまくいきそうです。

医薬部外品とともに化粧品 GVP は義務と思ってください

化粧品と医薬部外品の製造販売業の両方の認可をとっている企業では、販売後安全管理 GVP が義務付けられています。化粧品の成分についての安全管理情報を収集しておく必要があります。雑誌などから情報を収集しなくてはいけません。これらが出来ていないと、業許可の更新ができなくなるという。

このように GVP がなされていない企業が多いことから、専門企業にアウトソースすることも可能になりました。専門企業は守備範囲の安全管理情報を収集して契約企業にサポートすればよいのです。特別に専門家を雇用するよりコストは小さくなります。中小企業にとって薬剤師ひとりを雇うことは負担になっています。GVPの調査内容などは記録に残しておき立ち入り検査で要求されれば見せる必要もあります。

 

化粧品および医薬部外品成分チェックはコストがかかります

化粧品成分チェックという仕事があります。米国、ヨーロッパ、韓国などから、化粧品や医薬部外品を輸入するときに必要な仕事です。各国ごとに薬事法がすこし違います。それは人種がちがうので当然ですが、肌質がことなるので刺激性の成分は使えなくなっています。外国製の化粧品の中に日本の薬事法で認められない成分があることを発見することが必要になります。

輸入するロットごとの成分チェックというか品質確認は必要です。残留溶媒などのチェックは必要です。化粧品の場合は必要成分は決められた量だけ配合しています。タール色素や紫外線散乱剤などは決められたもの以外は配合できません。そのようなチェックも必要です。俗に言う、ポジティブ、ネガティブリストのチェックが必要になります。それで、化粧品および医薬部外品成分チェックはコストがかかります。原価計算に含めておいてください。設備と技術者をもたない企業ではアウトソースすることも認められています。品質管理は手間隙が必要な仕事になります。

科学的美容化粧品あるいは美容系サプリメント

顔にしみが出来たり、シワが出来たりする要因は紫外線照射によるという。紫外線照射を遮断する素材が化粧品に配合されている。紫外線照射を遮断するときに熱が発生するという。顔がポカポカするのでしょう。紫外線吸収剤によりアレルギー症状も出るという。人間の皮膚はあるていど紫外線照射を受ける必要があるのだろうか。メラニン色素はそのためにある防御機能といわれている。紫外線を防ぐ機能とアレルギー症状などの皮膚の負担を軽減する機能が相反している。個人差があるというので、製品には選択の幅が出来ている。

このように最近の美容化粧品あるいは美容系サプリメントの性能評価は科学的になってきた。アンチエイジングも科学的に解明されている。それらと医学の進歩が同調していない。科学的な理論が先に走っている。美容系サプリメントでは紫外線照射に強い肌の健康状態をつくりあげようというコンセプトだ。それと新陳代謝を活発にして肌をきれいにしようという考え方です。紫外線吸収剤入りの化粧品は塗ったり落としたり頻繁にしないと肌がダメージを受けるという。それが欠点になって、美容系サプリメントが注目されています。

増加する精油の化粧品配合における問題点

化粧品の開発は限界にみえても、精油の配合で更に多くの商品群が出てきます。アロマテラピーを知らないと精油を配合できません。化粧品製造業で精油に詳しいひとはわずかです。そのようなわけで、日本では精油を配合成分に加えることが少ないようです。雑貨として輸入されているので、化粧品配合に使えないという理由もあります。医薬品として売られているフランスの精油では原価が高すぎます。精油の化粧品配合は増えていくでしょう。精油の化粧品配合の問題点を整理しておく必要があるようです。

韓国人気のＢＢクリームを自社ブランドで輸入しよう

保湿性に優れた韓国ＢＢクリームが日本にＯＥＭ輸入ができます。日本の製造業者に委託するより、製造コストが低くできます。韓国の薬事法は日本と類似しています。やや、異なる点もあるので、化粧品は全成分表示なので改めて成分チェックをしましょう。化粧品配合成分は国際標準化しています。日本、韓国、米国は同じ化粧品配合成分が使えるのです。

韓国の化粧品は日本でも売れ筋です。自分のブランドで販売してみませんか。韓国が日本の工場になるのです。

韓国の医薬品等の製造技術は日本と同等です。

美容系サプリメントは大きな市場に成長する

美容系サプリメントは市場にすくない。薬事法規制が厳しい。医薬部外品や化粧品で美白製品が出て問題を生じた経緯がある。冷静に広告文章を考え抜けば、美容系サプリメントは市場化すると思います。広告制作や販売方法は難しいのですが、生みの苦しみだけです。健康食品で大きな市場になります。

美容系サプリメントは大きな市場に成長する可能性があるといえるのは、販売が難しいからだ。つまり参入障壁が高い。長期的には有利な市場だ。

美白化粧品の広告表現規制は間違います

女性の肌は根本的に白くないと思うがメーキャップで白く見せたいと思う。しかし、肌を白くすることは医療行為になる。肌を脱色することは危険でしょう。それでメーキャップで白く見せていると思います。化粧品や医薬部外品で薬事法規制が込み入っています。広告規制が混乱していますので、間違わないように広告文章を書いてください。