もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

ただ、君を愛してる 宮崎あおいにぞっこんになる映画

2006-11-11 22:37:54 | その他(邦画)
タイトル:ただ、君を愛してる /東映
ジャンル:ラブファンタジー/2006年/116分
映画館:梅田ブルク7
鑑賞日時:2006年11月5日13:10満員売切
私の満足度:75% 
オススメ度:70%

<序>
今年はなぜか宮崎あおいの作品を見る機会が多く4本目。
もともと私が唯一、舞台挨拶を2回見た女優さんでもあり、
朝ドラでの「桜子」も、うまいなあと思っていたので
苦手なラブストーリですが、行ってきました。
タイトルがタイトルだけに?、カップルと若い女性が多く、
ところどころにオタクっぽい男性(私じゃないよ)という感じ。
日曜日の昼過ぎということもあってか満員売切れで
開始前から主題歌・大塚愛の「恋愛写真」が流れていい雰囲気。
なんとなく口ずさみたいような曲だなあと思っていると
隣のカップルの女性が、サビの部分で口ずさみだす。
(あ~やめてくれ)という感じですが、このサビの部分を映画の
タイトルにしたのは成功してるなあと思いました。

<冒頭>
『彼女はよく嘘をついた』
快晴の青空に自由の女神、
マンハッタンブリッジから、摩天楼の街を俯瞰。

バスのなか、女の子らしい字の手紙が通路に落ちる。
ひろいあげた黒人の女の子が、椅子で寝ている日本の若者:
まこと(玉木宏)に知らせる。
『おとしたんじゃない?』
『あっ。ありがとう。』
『メリー・クリスマス』と笑みの女の子。

賑わう、ロックフェラーセンター、5番街。プレゼントをかかえた
お母さんが、マフラをした子供と楽しそうに歩いている。
『しずる(静流)へ、手紙ありがとう。来月、君を
追いかけてニューヨークへ行きます。2年ぶりだね。楽しみです。』
テロップ『玉木宏 宮崎あおい』

先程の手紙をもった若者が、手書きの地図を片手に道を聞いている。
『2ブロック先よ』

『君との三年間に、君に大きな嘘をつかれた。』
白い机の並ぶ、カフェテリア。
お菓子を食べる しずる(宮崎あおい)。似合わない赤ふちのめがねに
ぼさぼさとした短めの髪。丸いテーブルの隣に、先程の若者。
しずるが得意げに話す。
『ねえ。世界の人間の五人に一人はエスパーなんだよ。』
『なんで、わかるの』
『簡単だよ。肩のあたりに虫がいるよって念じるの。
この間ひとごみで確認したもん。』
繁華街。街行く人の何人かが立ち止まり、自分の肩をみて
手で払ったりしている。

(再びカフェテリア)
しずる『やってみなよ。』
食事のプレートをもって、テーブルにくる美人女学生(黒木メイサ)
しずる『また、Aランチ?』
女学生『また、ビスケットだけ?』
まこと、じっと女学生の肩をみながらなにごとかをつぶやいている。
女学生『なに?どうしたの?』
しずる、キャキャキャと足をバタバタさせながら笑う。

『2年ぶりに会える君に、真っ先にいいたいのは、
あの森が今もあるってこと。鳥を追いかけ、ドーナツビスケットを
食べ、走ったあの森が。』
木洩れ陽が霧で乱反射。うすい緑のきれいな空間がひろがる森。
メインタイトル。『ただ、君を愛してる』

<感想>
宮崎あおい、うまいっ。深い役ではないけれど、大学生いや見た目は
ずっと幼い雰囲気をすんなりとできる人は限られてるし、
けっこうハマリ役ですね。本人が「台本を読んだ瞬間に、
しーちゃん(静流)の姿がパッと頭に浮かびました」というように、
どの場面でもはっきりとしたイメージがビンビン伝わって来ました。

冒頭の回想シーン。得意げな語り口からのいたずらっぱい嘘、
そしてはしゃぐ様子でつかみはOK。大学生が横断歩道で
おもいっきり手をあげたり、大げさに鼻をぬぐうしぐさも
ありえねぇーっ とおもいながらも、アニメ的ですらある
可愛いキャラクターに、ぐいぐいと引き込まれていきました。

こうなるとどのシーンも、どのセリフも印象深くなってきます。
私が好きなのは、まことの家に泊まったあと同じ大学へ
歩いて行くところ。一緒のところを見られるのを気にして
「こないで」といいながら、後ろを気にして歩くシーン。
らしさ爆発です。
セリフでは「変人っていわれるのはいいの。慣れてるから。
でも、友達ならどうして違うって言ってくれないの。
あの子は変人なんかじゃない、人より少しちょっと
オリジナルなんだって。」
笑いのなかにぐさっと来るセリフがちりばめられていました。

ストーリーとしては、なにも情報なしのほうがいいですね。
なのでなにもいいません。びら一枚読んでしまったら、
かなりのネタバレです。予告編もHPでみたりせずに、
ただ、宮崎あおいを信じて映画館に行きましょう。

<その他の出演者:しずるの同級生6人>
・黒木メイサ:監督が「思春期の男の子が一回は憧れるだろう
というシンボル的な存在」という役を見事に演じてました。
終盤はやや背伸び気味でしたが、主演作「着信アリFinal」
見てみようかな。
・上原美佐:見せ場は、ピンクのビキニ?明るく、派手なのは
大学生活を謳歌する若者らしさを感じさせくれました。
・大西麻恵:映画「一リットルの涙」の好演が懐かしい。
今回は、地味めの役でセリフも少なかったけれど、
そういうキャラも青春群像のひとつ。
・玉木宏:積極的になれない男の子。ただ、君をうらやましい。
・小出恵介:まことを背負って橋を走るシーンは、
いったい何だったんでしょう。体力アピールの場?お疲れさまです。
・青木崇高:「変人女。」このセリフが似合うあなたは、
変人役もできます。

宮崎あおいのHP
http://www.aoimiyazaki.jp/

映画の公式HP
http://www.aishiteru.jp/index.html

<今年みたその他の宮崎あおい作品>
エリ・エリ・レマ・サバクタニ:満足度40%、宮崎あおいの出ずっぱり度20%
タイトルからして意味不明。内容も意味不明の作品でした。

好きだ:満足度65%、出ずっぱり度35%
小山田サユリ、永井博美、西島秀俊 とキャスティングが魅力。

初恋:満足度60%、出ずっぱり度70%
三億円事件の12月10日というのは私の母の誕生日に起こった事件でもあり、
また予告編がすばらしすぎたため、悪くなかったのですが、
期待をしすぎたかなという感じ。子供の頃、母が12月10日になると
「今日何の日か知ってるか?」と聞くので「三億円事件の日」といって
ニヤリとした記憶があります。なんと、意地の悪いガキだったことでしょう。


ではまた。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございました(^^) ()
2006-11-12 09:24:29
こんにちは!
宮崎あおいさん、可愛かったですね~♪
静流の、“好きな人が好きな人を、好きになりたかった”は、印象的な言葉でした!
こちらからもTBさせて頂きますね!
返信する
空さんへ (もっきぃ)
2006-11-12 09:35:52
本当に宮崎あおいは凄いと思いました。

HPに書いてられた

>みゆき(黒木メイサ)の「瀬川くんは、
>一人分の幸せを、その手に持ってる。」って、
>言葉も素敵でした!

そうそう、これも印象に残りました。
女性のセリフに素敵なのが多いですね。

返信する
ありがとうございます (りょうこ)
2006-11-14 10:26:54
はじめまして。
TBありがとうございました。

私は原作が好きで観に行ったんですが、
期待していた以上によかったです。
あおいちゃんは役にはまってましたね。
イメージしていた静流とピッタリでした。
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こんにちわ。 (michi)
2006-11-16 08:19:08
TBありがとうございました。
アメブロで「★試写会中毒★」を書いてますmichiと申します。
只今、gooサンへ一切のTBができなくなってしまい、
更に、URLを載せてもエラーとなってしまうため(コメント覧へのURL表示もエラーになってしまいます 泣)、URLナシでこちらへコメントさせていただきました。
申し訳ありません。。。。

本作品、私も何の前情報もなく観にいったのですが、
ラストでああいう展開になるとは思いもせず、
静流の個展に写真とともに飾られていた言葉を見た時、号泣してしまいました。
それまでは、静流は不思議ちゃんキャラだと思っていたので、
一つ一つのセリフに、もの凄い深い意味があったとは思っていなかったんですよ。。。
誠人の視点で観ていたんですね、私(笑)。
後からフラッシュバックのように、色んなセリフを思い出してきて、涙、涙、涙の映画でした。

また遊びに来ますね★
今後とも、宜しくお願いいたします。
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こんばんは (咲太郎)
2006-11-22 20:52:28
「来ないで」のシーン良かったですよね。
私も「人より少しオリジナルなだけ」という台詞が
心に残りました。
上原美佐ちゃんの水着も思わぬプレゼントでしたね。
いまどき珍しいくらいピュアで真っ直ぐな映画でした。
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咲太郎さんへ (もっきぃ)
2006-11-24 14:17:08
ご指摘の3つのシーンとも、強い印象が
残っております。もっとも、もっとも。

「世界の中心で、愛を歌う」
ハムレットにでられるなんて凄いですね。
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Unknown (ケント)
2006-12-03 18:44:50
こんにちは、ケントです。TBさせていただきました。
 それにしても市川さんは、涙のツボを良く心得ていますよね。悲しみを乗越えて、前向きに生きて行くラストも清々しいと思います。
 こういう映画が増えるといいですね。それから「あのカルピスキス」青春時代が懐かしいです。
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ケントさんへ (もっきぃ)
2006-12-12 02:07:39
市川さん、確かにそうかもしれませんが、私にとってはやっぱり宮崎さんかなあ。まあ、とにかく、よくできた映画だと思いました。
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