
タイトル:闇の子供たち 製作:日本
ジャンル:アニメ/2008年/101分
映画館:テアトル梅田(90席)19:35~、満員立ち見あり
鑑賞日時:2008年8月14日(木)
私の満足度:65%(この話題で、豪華キャストで映画化したことで+10%)
オススメ度:50%
<原作・序>
梁石日(ヤン・ソギル)原作の「闇の子供たち」。
貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、生ける屍と化していた。
実父に八歳で売春宿へ売り渡され、世界の富裕層の性的玩具となり、
涙すら涸れていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。
幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と
人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。(AMAZONの説明から要約)
この本が平積みになっているのを見て、何度買おうかと迷ったことか?
でも、結局手にしなかったのは、小説でありノンフィクションでは
ないため、どこまでが事実かわからないなあとの思いと、表紙の絵が
怖すぎたから。まっくろで、細い女の子の絵。髪はボサボサながめで
目だけがギョロとしている。映画のチラシにも使われているこの絵が
怖くて手がでませんでした。でも、映画にまでされてしまうと、
逃げられないなあとう気持ちもあり、宮崎あおいもでているし、
ということで行ってきました。
<ストーリー:goo要約>
日本新聞社バンコク支局の記者、南部(江口洋介)は、日本人の子供が
タイで心臓移植手術を受けるという情報を得る。臓器密売の元仲介者に
接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器を取られるという
衝撃の事実を知る。取材を続ける南部は、ボランティアの恵子
(宮崎あおい)と知り合う。純粋で感情的になる恵子に苛立つ南部だが、
善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。
<感想>
このようなおどろおどろしい話を映画化された勇気に敬意を表したい。
衝撃的な映像の連続。「提供者の幼児は、生きたまま臓器を取られる」と
言葉で聞くと、ひどいことだまあそういうこともあるのだろうと思うが
そこまで。映画なかで売春宿からいつもよりも少しよそ行きの服で
連れ出され、不安げに病院に入ってゆく10歳ぐらいの女の子様子を
盗写取材のカメラ目線で追われるとさすがに胸が痛む。映像は、病院に
入るところまでだがこれで十分だ。「幼児売春」については、もう1歩
踏み込んでいたが、子役への配慮と幼児性愛者を喜ばすことが
ないようにとの配慮をしつつ、大人の醜さが表現されいた。
だが・・・キャチコピーに『これは「闇」に隠された真実の物語』
とあるにもかかわらず、物語としては粗く現実味に欠けた展開が多い。
例えば、臓器を買う側の日本人夫婦の家への新聞社の取材に、なぜ
タイの福祉センタで働くボランティア職員恵子が一緒にいるのか?。
また、福祉センタに顔を出さなくなった少女が売春宿ですぐに
AIDS発症し(事前に母子感染?)ごみとして捨てられるところに
恵子が待っているくだりも映画としてのご都合主義に思える。
衝撃的なシーンが目に付いたためか、役者さん、特に日本人の
人物像がうすっぺらいこと。宮崎あおいって、こんなに演技が
下手だったのかと思うほど。脚本が悪いのか?役者がわるいのか?
そんななか、臓器を買う側の日本人夫婦役、佐藤浩一・鈴木砂羽は、
少ない出番ながら存在感と自然さが感じられた。そして、それより
タイの子役たちの目が印象に残る。
<みなしごのバラード>
「暖かい人の情けも、胸を打つ厚い涙も、知らないで育った僕は、
みなしごさ」おやっと思ったのがこの歌。漫画タイガーマスクの
エンディングテーマ。タイのマフィアの一人。運び屋といったほうが
いいだろうか。山岳部の貧しい家から都市の売春宿へと、幼児を
運んでゆくトラックのなかで、メロディだけくちずさむ。彼は
『気色悪い日本人めヘドがでるよ』と記者に向かっていう
シーンもある。それだけ日本とタイは密接で複雑ということだろう。
<ラストシーン:完全ネタバレ>
最後に、記者南部が自殺。事件後に、自宅の壁の覆いをとると、
幼児性愛者関連の切抜き記事に囲まれ、真ん中には鏡。映画の
途中で何度か記者が少年の手をつないで夜道を歩くシーンがあり
本人としてやましい行為があって、罪の意識と、どうしようも
ない現実のなかで発狂し首をつったということか?
ひとつ前の場面は、NGO集会が警官との銃撃戦となり子供たちを
避難させるなかで、恵子に「もうここから帰ろう」というが
「私は自分に言い訳したくない」と言われ立ち往生。
足もとには男の子が抱きついているところでウォーと発狂。
鏡の周りの記事は、自分が幼児性愛者であったことを示すため
わざと残したのか?突発的な自殺で、そのままになってしまった
のか?いずれにしても違和感が残るラストであった。
<タイ>
最近知ったのだが、タイ政府はアメリカの会社のエイズ治療薬に
「強制実施権」を発動している。WTOでは認められている権利
らしいが、開発メーカの許可を得ずに、生産するということ。
この薬で多くの人が救われているという。アメリカとの関係は
悪化するだろうし、すごい決断だと思う。ガンバレ、タイ政府。
http://www.newsclip.be/news/20061204_008189.html
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070516ik05.htm
http://www.msf.or.jp/news/2007/07/587.php
<最後にひとこと>
阪本監督は、ばんばひろふみににている
・闇の子供たち@映画生活
・
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ジャンル:アニメ/2008年/101分
映画館:テアトル梅田(90席)19:35~、満員立ち見あり
鑑賞日時:2008年8月14日(木)
私の満足度:65%(この話題で、豪華キャストで映画化したことで+10%)
オススメ度:50%
<原作・序>
梁石日(ヤン・ソギル)原作の「闇の子供たち」。
貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、生ける屍と化していた。
実父に八歳で売春宿へ売り渡され、世界の富裕層の性的玩具となり、
涙すら涸れていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。
幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と
人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。(AMAZONの説明から要約)
この本が平積みになっているのを見て、何度買おうかと迷ったことか?
でも、結局手にしなかったのは、小説でありノンフィクションでは
ないため、どこまでが事実かわからないなあとの思いと、表紙の絵が
怖すぎたから。まっくろで、細い女の子の絵。髪はボサボサながめで
目だけがギョロとしている。映画のチラシにも使われているこの絵が
怖くて手がでませんでした。でも、映画にまでされてしまうと、
逃げられないなあとう気持ちもあり、宮崎あおいもでているし、
ということで行ってきました。
<ストーリー:goo要約>
日本新聞社バンコク支局の記者、南部(江口洋介)は、日本人の子供が
タイで心臓移植手術を受けるという情報を得る。臓器密売の元仲介者に
接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器を取られるという
衝撃の事実を知る。取材を続ける南部は、ボランティアの恵子
(宮崎あおい)と知り合う。純粋で感情的になる恵子に苛立つ南部だが、
善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。
<感想>
このようなおどろおどろしい話を映画化された勇気に敬意を表したい。
衝撃的な映像の連続。「提供者の幼児は、生きたまま臓器を取られる」と
言葉で聞くと、ひどいことだまあそういうこともあるのだろうと思うが
そこまで。映画なかで売春宿からいつもよりも少しよそ行きの服で
連れ出され、不安げに病院に入ってゆく10歳ぐらいの女の子様子を
盗写取材のカメラ目線で追われるとさすがに胸が痛む。映像は、病院に
入るところまでだがこれで十分だ。「幼児売春」については、もう1歩
踏み込んでいたが、子役への配慮と幼児性愛者を喜ばすことが
ないようにとの配慮をしつつ、大人の醜さが表現されいた。
だが・・・キャチコピーに『これは「闇」に隠された真実の物語』
とあるにもかかわらず、物語としては粗く現実味に欠けた展開が多い。
例えば、臓器を買う側の日本人夫婦の家への新聞社の取材に、なぜ
タイの福祉センタで働くボランティア職員恵子が一緒にいるのか?。
また、福祉センタに顔を出さなくなった少女が売春宿ですぐに
AIDS発症し(事前に母子感染?)ごみとして捨てられるところに
恵子が待っているくだりも映画としてのご都合主義に思える。
衝撃的なシーンが目に付いたためか、役者さん、特に日本人の
人物像がうすっぺらいこと。宮崎あおいって、こんなに演技が
下手だったのかと思うほど。脚本が悪いのか?役者がわるいのか?
そんななか、臓器を買う側の日本人夫婦役、佐藤浩一・鈴木砂羽は、
少ない出番ながら存在感と自然さが感じられた。そして、それより
タイの子役たちの目が印象に残る。
<みなしごのバラード>
「暖かい人の情けも、胸を打つ厚い涙も、知らないで育った僕は、
みなしごさ」おやっと思ったのがこの歌。漫画タイガーマスクの
エンディングテーマ。タイのマフィアの一人。運び屋といったほうが
いいだろうか。山岳部の貧しい家から都市の売春宿へと、幼児を
運んでゆくトラックのなかで、メロディだけくちずさむ。彼は
『気色悪い日本人めヘドがでるよ』と記者に向かっていう
シーンもある。それだけ日本とタイは密接で複雑ということだろう。
<ラストシーン:完全ネタバレ>
最後に、記者南部が自殺。事件後に、自宅の壁の覆いをとると、
幼児性愛者関連の切抜き記事に囲まれ、真ん中には鏡。映画の
途中で何度か記者が少年の手をつないで夜道を歩くシーンがあり
本人としてやましい行為があって、罪の意識と、どうしようも
ない現実のなかで発狂し首をつったということか?
ひとつ前の場面は、NGO集会が警官との銃撃戦となり子供たちを
避難させるなかで、恵子に「もうここから帰ろう」というが
「私は自分に言い訳したくない」と言われ立ち往生。
足もとには男の子が抱きついているところでウォーと発狂。
鏡の周りの記事は、自分が幼児性愛者であったことを示すため
わざと残したのか?突発的な自殺で、そのままになってしまった
のか?いずれにしても違和感が残るラストであった。
<タイ>
最近知ったのだが、タイ政府はアメリカの会社のエイズ治療薬に
「強制実施権」を発動している。WTOでは認められている権利
らしいが、開発メーカの許可を得ずに、生産するということ。
この薬で多くの人が救われているという。アメリカとの関係は
悪化するだろうし、すごい決断だと思う。ガンバレ、タイ政府。
http://www.newsclip.be/news/20061204_008189.html
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070516ik05.htm
http://www.msf.or.jp/news/2007/07/587.php
<最後にひとこと>
阪本監督は、ばんばひろふみににている
・闇の子供たち@映画生活
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%81%E7%9F%B3%E6%97%A5
監督 阪本 順治
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%AA%E6%9C%AC%E9%A0%86%E6%B2%BB
これを見ると、反日・左翼の偏向性が見えます。
参考になったBlog
http://blog.goo.ne.jp/chandos/e/a61702e337b9ae1141c0540154ba1f87
http://sinema.eshizuoka.jp/e156587.html
http://tarewankotekiseikatu.blog.so-net.ne.jp/2008-08-25
http://otakurevolution.blog17.fc2.com/blog-entry-56.html
酷い問題の一つですよね
将来助けたいと思いました