もっきぃです。
今日の映画は韓国官能サスペンス「ハウスメイド」(R15)。
昨今、家電業界、歌にテレビとコリアンパワーはすざまじいものが
ありますが、特に私が、凄いと思うのが、プロモーション。
KARAにしても、少女時代にしても、一瞬のインパクトがあり
みてしまいます。歌は、私の場合そこまでだけど、映画はチラシの
パット見で行くと決めました。普段私が映画を選ぶのは、
役者さん、監督、ストーリーで、なかなかビラの写真だけでは、
きめないんですけど、今回は違いました。
【チラシ】
白地に、白い陶器のバスタブ、ピカピカに光る大きな銀の蛇口、
手前に半身の姿勢で片膝をついている女性。お風呂掃除の最中に
ふりかをしていたという感じ。黒髪は後ろにまとめ、黒の上下に
白エプロン、そして生足が膝上までにょっきりとでております。
『この家の欲望には、果てがない。』 赤字で『ハウスメイド』
【チラシのシーン】
ただならぬ雰囲気のなかに、緊張感と艶が同居。何かが起こる。
そんな感じです。ちなみにこの女性は、大金持ちの若夫婦の豪邸に
やってきた新入ハウスメイドのウニ(チョン・ドヨン)。メイド喫茶のような
お洋服は、ここで働くメイドにこれ以外は着ないでと支給されたもの。
普段はこれまた支給された黒のパンストをはいているのですが、ここでは
脱いでおります。このお掃除シーンでは、カメラワークもよろしく、前から
後ろから、なんと白無地木綿?のパンチラが拝めるというスペシャル
サービスショットであります。(ちなみに、会社で、「このシーンだけで、
1800円は高いよな」といいましたら、「いや、行きたいなあ」といった奴が
おりました。)
【ドロドロの世界へ】
さて、ここで浴室のドアをあけたのが、この大邸宅の若旦那。そばに双子
を妊娠中のモデルのような奥様がいるのにドキッとします。チラシはこの
ときの、ウニの表情でしょう。欲しい物はなんでも手に入れてきた旦那様
少し後のシーンでは、早速ワイン片手にウニの部屋を訪れると、金持ちの
威力か?あっさりと、ウニは関係をもってしまいます。大邸宅ですから、
自分の寝室にも、6歳の長女にもバレないのでしょう。旦那様は、上になり
腰を動かし『口をあけろ。ストローみたいに、思いっきり吸い上げるんだ』
などとおっしゃっておりました。ちなみに、奥様とのシーンではおなかの
大きな奥様が、仰向けになった旦那の上に腰をおろしておりました。
こうなりますと、あとは昼ドラのような、世界へと入って生きます。
ベテランメイドに、奥様のお母様も登場して女のドロドロです。
注)満足度は60点。ここからネタバレです。大きなネタバレですので
ご注意願います。
【なんとも残念なストーリー】
冒頭、繁華街の歩道橋から飛び降り自殺をする若い女性のシーンがあり
また、ウニがお母さんのだったと思うのですがお墓参りに行くシーンがあり
さらに、私の思い込みもあって、このウニという女性は、最初から復讐の
ためにこの家に入り込んだのだと思っていました。それにしては、無垢で、
天然なところがあるな~、これも策略かなあと思いながらみていたので、
え~やられちゃうの?おばかさんなの?これで終わり?という感じでした。
ストーリーを簡単に言えば『普通の女性が、大邸宅のハウスメイドに雇われ
ご主人様に人間扱いされず、妊娠。ご主人の家族にも人間扱いされず、
堕胎さされて、やっと復讐に目覚め、家族の目前で自殺するが、
金持ち家族にとっては痛くも痒くもなし。』
なんかこれでは、おもしろくないですね。ご家族をギャフンと言わせるか
さもなければ、深い絶望感を与えてくれたほうがまだよかったです。
役者さんの演技は主要な5名ともいいし、大邸宅はデザインから食事から
家具や美術品まで至れりつくせりなのに、なんとも残念。
【リメイク】
あとから、この作品が、1960年製作キム・ギヨン監督の『下女』の、
リメイクであることを知りました。未見ですが、傑作だそうで、2007年に
デジタルリマスターされ各地で上映・絶賛されているそうです。そんな作品
をリメイクする監督というのは大変なことでしょう。製作者側は、観客動員
が見込めるとそろばんをはじき、監督はとてもオリジナルを超えることは
難しいと悩む。監督が『まず、格差社会を描きたかった。』といわれている
ことを知りました。
【冒頭】
冒頭の飛び降りるまでが長い自殺シーンを、現代の繁華街にもってきた
のは、50年前との街の違いと、自殺に対する無関心(ビルの窓から景色
をみるような感じで見ている人、やじ馬的に「見に行こうか」という人)、
忙しく働く下層を描いたということでしょうか? でも、それより、この自殺
は、私は、主人公ウニとの接点をもって描かれるのだと思っておりました。
例えば、この自殺者は、前のハウスメイドであり、ベテランメイドが、
ご主人様の好みを知っていてウニ選び、前任者が着ていたメイド服を
そのまま着せて、なんかのきっかけでウニが、その服から、前任者の
自殺を知るみたいなシーンです。そういうつながりが意図的にか、全くない
ので、なんだか浮いている感じがするのです。
【消化不良】
冒頭に限らず、クライマックスからエンディングにかけても、
消化不良というか突飛なシーンが多かったです。
-ウニの短絡的な自殺の割りに、キーアイテムのシャンデリアに、
火にスプリンクラーの水まででるてんこ盛りの派手さ。
-急にお仕事やめますという、ベテランメイドは、この展開を読めていて
作戦通りにやめたのか?
-エンディングの長女のお誕生日は、かわらぬ金持ちの姿なのか
崩壊している姿なのか?(奥様は何かに取り憑かれているよにも見え
長女の気持ちも、そこにあらずという感じ。)
観客に判断をゆだねているのか?私が理解していないだけなのか?
いずれにしろ、キャッチコピーである『カンヌ騒然の話題作、解禁!
「母なる証明」「息もできない」を超える衝撃』は、伝わってきませんでした。
※シネリーブル神戸で鑑賞。
今日の映画は韓国官能サスペンス「ハウスメイド」(R15)。
昨今、家電業界、歌にテレビとコリアンパワーはすざまじいものが
ありますが、特に私が、凄いと思うのが、プロモーション。
KARAにしても、少女時代にしても、一瞬のインパクトがあり
みてしまいます。歌は、私の場合そこまでだけど、映画はチラシの
パット見で行くと決めました。普段私が映画を選ぶのは、
役者さん、監督、ストーリーで、なかなかビラの写真だけでは、
きめないんですけど、今回は違いました。
【チラシ】
白地に、白い陶器のバスタブ、ピカピカに光る大きな銀の蛇口、
手前に半身の姿勢で片膝をついている女性。お風呂掃除の最中に
ふりかをしていたという感じ。黒髪は後ろにまとめ、黒の上下に
白エプロン、そして生足が膝上までにょっきりとでております。
『この家の欲望には、果てがない。』 赤字で『ハウスメイド』
【チラシのシーン】
ただならぬ雰囲気のなかに、緊張感と艶が同居。何かが起こる。
そんな感じです。ちなみにこの女性は、大金持ちの若夫婦の豪邸に
やってきた新入ハウスメイドのウニ(チョン・ドヨン)。メイド喫茶のような
お洋服は、ここで働くメイドにこれ以外は着ないでと支給されたもの。
普段はこれまた支給された黒のパンストをはいているのですが、ここでは
脱いでおります。このお掃除シーンでは、カメラワークもよろしく、前から
後ろから、なんと白無地木綿?のパンチラが拝めるというスペシャル
サービスショットであります。(ちなみに、会社で、「このシーンだけで、
1800円は高いよな」といいましたら、「いや、行きたいなあ」といった奴が
おりました。)
【ドロドロの世界へ】
さて、ここで浴室のドアをあけたのが、この大邸宅の若旦那。そばに双子
を妊娠中のモデルのような奥様がいるのにドキッとします。チラシはこの
ときの、ウニの表情でしょう。欲しい物はなんでも手に入れてきた旦那様
少し後のシーンでは、早速ワイン片手にウニの部屋を訪れると、金持ちの
威力か?あっさりと、ウニは関係をもってしまいます。大邸宅ですから、
自分の寝室にも、6歳の長女にもバレないのでしょう。旦那様は、上になり
腰を動かし『口をあけろ。ストローみたいに、思いっきり吸い上げるんだ』
などとおっしゃっておりました。ちなみに、奥様とのシーンではおなかの
大きな奥様が、仰向けになった旦那の上に腰をおろしておりました。
こうなりますと、あとは昼ドラのような、世界へと入って生きます。
ベテランメイドに、奥様のお母様も登場して女のドロドロです。
注)満足度は60点。ここからネタバレです。大きなネタバレですので
ご注意願います。
【なんとも残念なストーリー】
冒頭、繁華街の歩道橋から飛び降り自殺をする若い女性のシーンがあり
また、ウニがお母さんのだったと思うのですがお墓参りに行くシーンがあり
さらに、私の思い込みもあって、このウニという女性は、最初から復讐の
ためにこの家に入り込んだのだと思っていました。それにしては、無垢で、
天然なところがあるな~、これも策略かなあと思いながらみていたので、
え~やられちゃうの?おばかさんなの?これで終わり?という感じでした。
ストーリーを簡単に言えば『普通の女性が、大邸宅のハウスメイドに雇われ
ご主人様に人間扱いされず、妊娠。ご主人の家族にも人間扱いされず、
堕胎さされて、やっと復讐に目覚め、家族の目前で自殺するが、
金持ち家族にとっては痛くも痒くもなし。』
なんかこれでは、おもしろくないですね。ご家族をギャフンと言わせるか
さもなければ、深い絶望感を与えてくれたほうがまだよかったです。
役者さんの演技は主要な5名ともいいし、大邸宅はデザインから食事から
家具や美術品まで至れりつくせりなのに、なんとも残念。
【リメイク】
あとから、この作品が、1960年製作キム・ギヨン監督の『下女』の、
リメイクであることを知りました。未見ですが、傑作だそうで、2007年に
デジタルリマスターされ各地で上映・絶賛されているそうです。そんな作品
をリメイクする監督というのは大変なことでしょう。製作者側は、観客動員
が見込めるとそろばんをはじき、監督はとてもオリジナルを超えることは
難しいと悩む。監督が『まず、格差社会を描きたかった。』といわれている
ことを知りました。
【冒頭】
冒頭の飛び降りるまでが長い自殺シーンを、現代の繁華街にもってきた
のは、50年前との街の違いと、自殺に対する無関心(ビルの窓から景色
をみるような感じで見ている人、やじ馬的に「見に行こうか」という人)、
忙しく働く下層を描いたということでしょうか? でも、それより、この自殺
は、私は、主人公ウニとの接点をもって描かれるのだと思っておりました。
例えば、この自殺者は、前のハウスメイドであり、ベテランメイドが、
ご主人様の好みを知っていてウニ選び、前任者が着ていたメイド服を
そのまま着せて、なんかのきっかけでウニが、その服から、前任者の
自殺を知るみたいなシーンです。そういうつながりが意図的にか、全くない
ので、なんだか浮いている感じがするのです。
【消化不良】
冒頭に限らず、クライマックスからエンディングにかけても、
消化不良というか突飛なシーンが多かったです。
-ウニの短絡的な自殺の割りに、キーアイテムのシャンデリアに、
火にスプリンクラーの水まででるてんこ盛りの派手さ。
-急にお仕事やめますという、ベテランメイドは、この展開を読めていて
作戦通りにやめたのか?
-エンディングの長女のお誕生日は、かわらぬ金持ちの姿なのか
崩壊している姿なのか?(奥様は何かに取り憑かれているよにも見え
長女の気持ちも、そこにあらずという感じ。)
観客に判断をゆだねているのか?私が理解していないだけなのか?
いずれにしろ、キャッチコピーである『カンヌ騒然の話題作、解禁!
「母なる証明」「息もできない」を超える衝撃』は、伝わってきませんでした。
※シネリーブル神戸で鑑賞。